デジタル化と信頼を軸に、堅実な成長を描くフレンドトラストの経営戦略
フレンドトラスト株式会社 代表取締役 安藤康司氏
信販業と不動産事業を柱に、着実な歩みを続けてきたフレンドトラスト株式会社。デジタル化への対応を進めながらも、企業として大切にしているのは「信頼」を基盤とした安定的な成長です。本記事では、代表取締役の安藤康司氏に、事業の特徴やこれまでの歩み、経営における価値観、そして今後の展望について伺いました。
目次
デジタル化を進める信販事業と堅実な不動産運営
――現在の事業内容について教えてください。
信販業と不動産業を行っています。信販業ではクレジットの取り扱いを中心に、加盟店と連携しながらサービスを提供しています。また、不動産分野では貸しビルの運営を行い、両事業を軸に、堅実な事業運営を進めています。
――事業の特徴や強みについて教えてください。
信販業においては、数年前からWeb上でクレジットの申し込みができる仕組みを導入しています。いわゆるWebクレジットの仕組みで、加盟店がこれを活用し、お客様からの申し込みを受け付けることが可能です。対面での申し込みにも対応していますが、お客様と直接会わなくても手続きが完結できる点が特徴です。
また、審査結果についても迅速に回答できる体制を整えており、契約までをスピーディーに進められる点も大きな強みです。
さらに、口座振替の手続きについてもWebで対応できるようにしており、全体としてデジタル化を進めています。こうした取り組みによって、利便性の向上と業務効率化の両立を実現しています。
事業転換を経て築いた現在の事業基盤
――会社設立の経緯について教えてください。
創業当初は貸金業からスタートしましたが、法律の改正などの影響を受け、業態を転換して信販業へと移行しました。その後は現在に至るまで信販業を継続しながら、不動産事業として貸しビル業も並行して展開しています。
――企業理念やビジョンについてお聞かせください。
当社フレンドトラストは、「明るい未来を開くために、人と社会に対する信頼を基盤とする」という考えのもと、企業理念を掲げています。
日本経済や社会の発展に貢献しながら、継続的かつ安定的に成長していくこと。そして、仕事に情熱を持ち、最後まで責任を持って行動することを大切にしています。
また、お客様や役職員を大切にし、信頼関係を築きながら事業を進めていくことも重要な価値観の一つです。これらの理念を軸に、日々の経営に取り組んでいます。
二代目としての継承と責任
――経営者になられた経緯を教えてください。
当社は父が創業した会社で、私は二代目として代表取締役を務めています。私は入社から30年近く、さまざまな業務に携わりながら経験を積んできました。前代表の高齢化もあり、代表を引き継ぐ形となりました。
――経営判断の軸となる価値観について教えてください。
二代目という立場でもあるため、これまで築いてきたものを守り、失わないことを大切にしています。その上で、無理のない形で成長していくことを重視しています。急激な変化ではなく、一歩ずつ着実に前進しながら、安定した成長を続けていきたいと考えています。
社員との距離感を大切にした組織運営
――社内コミュニケーションで意識していることは何でしょうか。
仕事柄、勤務中に多く会話を交わす環境ではありませんが、その分、従業員の様子には常に気を配っています。顔色や話し方、声の質といった些細な変化から、体調や気持ちの状態を感じ取るようにしています。
また、気になることがあれば声をかけ、「体調はどうか」といった何気ない対話を大切にしています。日々の小さな変化に目を向けることが、信頼関係の構築や円滑なコミュニケーションにつながると考えています。
――どのような人材と一緒に働きたいと考えていますか。
明るく前向きで、仕事に一生懸命取り組んでくれる方と一緒に働きたいと考えています。特別なスキル以上に、仕事に向き合う姿勢を重視しています。
安定成長を見据えた今後の展望
――今後の展望について教えてください。
信販業については、引き続き安定を維持しながら、無理のない形で少しずつ成長していければと考えています。不動産事業や貸しビル業についても同様に、過度な拡大を目指すのではなく、堅実な運営を重視していきます。
現在は不動産価格の上昇や利回りの低下といった状況もあり、容易に物件を取得できる環境ではありません。そのため、タイミングを見極めながら、人脈を活かして良い案件に出会えた際には、取得を検討していきたいと考えています。
――課題とその対応についてお聞かせください。
不動産を取得する際には、金融機関からの融資を利用するケースが多いため、金融機関との関係性が非常に重要になります。そのため、日頃から関係性を広げ、信頼を築いていくことで、物件取得の機会があった際にスムーズに対応していただける体制づくりに努めています。
受け継いだ姿勢と日々のリフレッシュ
――影響を受けた人物や出来事について教えてください。
創業者である父の存在は非常に大きいと感じています。仕事に対して常に真剣に向き合い、前向きに取り組みながら、最後までやりきる姿勢には強く影響を受けました。父から受け継いだその姿勢は、これからも大切にしていきたいと考えています。
――休日の過ごし方やリフレッシュ方法について教えてください。
運動をするようにしており、ランニングをしたり、ドライブに出かけたりして過ごしています。また、子どもと遊ぶ時間も大切にしており、家族と過ごすひとときが良いリフレッシュになっています。そうした時間を持つことで、仕事への良い切り替えになっています。