フィットネスを人生の一部に――LIFE LOGが描く「通う場所」から「帰る場所」への進化

LIFE LOG株式会社 代表取締役 畑 恒平氏

LIFE LOG株式会社は、「フィットネスを人生の1ページに」という理念のもと、地域に根ざしたジム運営を展開しています。単なるトレーニングの場にとどまらず、人と人とのつながりや人生そのものに寄り添う存在を目指す同社。今回は代表取締役の畑恒平氏に、創業の背景や事業への想い、組織づくり、そして今後の展望について伺いました。

地域に根ざし、誰もが通えるフィットネスを目指して

――御社立ち上げの経緯を教えてください。

2021年1月に南品川で1店舗目を出店しました。それまではパーソナルトレーナーの派遣会社に所属していましたが、お客様が増える中で自分の時間が取りづらくなり、一度現場を離れて1年ほど勉強に専念しました。その時期がちょうどコロナ禍でした。

その後、大井町という街に住み、地域に魅力を感じたこともあり、この場所で自分の考えを反映したジムを立ち上げたいと思ったのがきっかけです。既存のお客様がいない状態からのスタートでしたが、自分の接客や考え方を大切にしながら、一からお客様に来ていただける場所をつくりたいと考えました。

――事業の特徴や強みについて教えてください。

強みが「ないこと」が特徴だと思っています。例えばダイエット特化やコンテスト志向など、何かに尖るのではなく、幅広い方が気軽に通えるハードルの低さを大切にしています。運動したい、少し体を変えたいという方が、誰でも来られる場所であること。それがコンセプトであり、差別化でもあります。

――理念やビジョンに込めた想いを教えてください。

「ライフログ」という名前には、人生の1ページにフィットネスを加えてほしいという想いを込めています。単にトレーニングをする場所ではなく、「ここに通ってよかった」と思っていただける存在でありたいと考えています。

お客様同士の紹介や誕生日を祝うなど、日常の出来事を共有できる場所として、人生を振り返ったときに思い出されるような存在になること。それが私たちの目指す姿です。

“経営”よりも“現場”――自然な流れで広がる事業展開

――経営者になられた経緯や現在の心境を教えてください。

正直なところ、経営しているという感覚はあまりありません。トレーニング指導の延長線上にあるような感覚です。

お客様が増えたから店舗を増やし、スタッフが増えたから働く場所をつくる。その中で女性スタッフの希望から女性専用ジムを立ち上げるなど、流れの中で自然に展開してきました。今後はより運営面も整えていく必要があると感じています。

――経営判断の軸となる価値観について教えてください。

一番は「通いやすさ」です。料金で選別したり、特定の層に絞るのではなく、誰もが通いやすい環境を重視しています。そのため、現場の判断を大切にし、予約の取り方や対応もスタッフに任せています。お客様にとって何が最適かを優先する姿勢を大事にしています。

――オンライン事業についての背景を教えてください。

地元以外の方にも運動の価値を届けたいという想いから、オンラインでのパーソナルトレーニングを始めました。自分の出身地が地方ということもあり、環境的に運動の機会が少ない地域にも広げていきたいと考えています。

個々の強みを活かす組織づくり

――社内コミュニケーションで大切にしていることは何ですか。

ストレングスファインダーのコーチングライセンスを持っているので、スタッフ一人ひとりの強みを活かすコミュニケーションを意識しています。

ミーティングではそれぞれの特性をもとに、どのような接客や関わり方が良いかを考えます。自分のやり方を押し付けるのではなく、その人らしさを活かしてお客様に貢献してほしいと考えています。

――採用で重視しているポイントを教えてください。

紹介での採用が多いのですが、共通しているのは「お客様に寄り添える人」です。トレーニングが好きで、お客様への提案を楽しめる人。営業色が強いというよりも、人に寄り添う姿勢を持ったメンバーが多いです。

――「人間味あふれるトレーナー」とはどのような存在ですか。

自分の価値観やこれまでの経験をお客様と共有し、同時に相手のことも理解しようとする姿勢だと思います。仕事としての関係だけでなく、プライベートな話も含めてお互いを理解し合う。その中で生まれる関係性が人間味だと考えています。

人生に寄り添うサービスへ――今後の挑戦

――今後の展望について教えてください。

直近では、急速に増えた店舗の基盤をしっかり固めることが重要です。地域のお客様に継続して通っていただける環境づくりに注力していきます。

また、各店舗の責任者がトレーナーとしてだけでなく、一人の社会人として成長できるよう、コーチングなどを通じて育成していきたいと考えています。

――新たに取り組みたい領域はありますか。

フィットネスに限らず、人生に関わるサービスへ広げていきたいと考えています。コーチングを活用した内面的なサポートや、将来的には結婚相談所の運営、さらには終活のサポートなど、人生のさまざまなフェーズに寄り添える存在を目指しています。

――現在の課題とその取り組みについて教えてください。

これまでは自分が中心となって運営してきましたが、今後はスタッフ一人ひとりの成長が重要になります。人間力や社会人としてのスキルを高めることで、フィットネス業界全体の価値向上にもつながると考えています。

まずは社内の人材育成に力を入れていきたいです。

――譲れない信条について教えてください。

自分の目が届く範囲で事業を行うことです。仮に今後拡大しても、現場との関わりを持ち続けたいと考えています。スタッフやお客様との接点を失わない形で事業を展開していきたいです。

トレーニングを軸に、自分自身も磨き続ける

――リフレッシュ方法について教えてください。

基本的に予定がなければ仕事をしていますが、トレーニング自体がリフレッシュになっています。週5〜6回は自分自身もトレーニングを行い、現場感覚を維持するようにしています。大会にも定期的に出場したいと考えており、趣味としても続けています。

――現在力を入れている自己研鑽は何ですか。

トレーニング指導の勉強はもちろんですが、特にコーチングの分野に力を入れています。人との関わり方や考え方を深く学ぶことで、スタッフやお客様との関係性をより良くしていきたいと考えています。

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