従業員を大切にすることが利用者の満足につながる――若い組織で挑む介護サービスの未来づくり

株式会社ナーシングケアセンター 代表取締役 西出 公哉氏

株式会社ナーシングケアセンターは、訪問看護・訪問介護・サービス付き高齢者向け住宅・暮らしサポートを通じて、利用者一人ひとりの暮らしを支えるサービスを提供する企業です。若い世代の従業員が多く活躍する同社では、「自分たちが高齢になった時にあったらいいなと思うサービスをつくる」という考えのもと、事業を展開しています。本記事では、代表の西出公哉氏に、事業の特徴や経営への想い、今後の展望などについて詳しく伺いました。

若い世代が活躍する介護事業

――現在の事業内容について教えてください。

当社は介護事業を中心に運営しており、利用者の方の立場に立って考えることを常に意識しながら、日々サービスを提供しています。

事業を進めるうえで大切にしているのは、自分たちが高齢になったときに「あったらいいな」と思えるサービスをつくることです。制度や既存の考え方にとらわれるのではなく、本当に必要とされるものは何かを考えながら事業に取り組んでいます。

――事業の特徴や強みについて教えてください。

若い世代の従業員が多く活躍している点です。私が経営に携わり始めたのは24~25歳のときでしたが、そのころから同世代のメンバーが多く集まっていました。現在も、比較的若い世代が中心となって会社を支えています。

若い組織だからこそ、新しい考え方やアイデアを取り入れながら、柔軟に事業を進められる点も強みの一つだと思っています。

――理念に込めた想いを教えてください。

当社では“とんとん”という考え方を理念として掲げています。利用者の方も、従業員も、誰かが一方的に負担を抱えるのではなく、みんなが対等な関係でいられることを大切にしたいという想いからです。

介護の仕事は、人と人との関わりが中心です。だからこそ、お互いを尊重しながら関係性を築くことが重要だと考えています。利用者の方も従業員も気持ちよく関われる環境をつくることが、結果的によいサービスにつながると思っています。

母親の創業を支えながら歩み始めた経営者への道

――会社の立ち上げに関わった経緯をお聞かせください。

この会社は、もともとは看護師だった母が先に立ち上げたものです。ただ、事業を始めて間もなくしてから経営面の難しさを感じるようになったようで、立ち上げから1か月ほどで私が加わることになりました。

当時の私はまったく別の仕事をしていましたが、将来的には経営をしたいという想いを持っていました。そのため、経営を学ぶ機会として事業に参加し始め、そこから現在まで携わっています。

――経営者を目指したきっかけは何でしたか。

実は私には高校に通っていない時期があります。実際に高校へ通い始めたのは、18歳からです。その後、21歳で社会人になりましたが、正規雇用されなかったという経験をしています。

そのときに、「それなら自分で会社をつくったほうがいいのではないか」と思ったんです。誰かに評価されるのを待つのではなく、自分で道を切り開いていきたいと考えたことが、経営を志すきっかけになりました。

――経営判断を行う際に大切にしていることは何でしょうか。

私が最も大切にしているのは、「従業員目線」です。経営判断をする際も、数字だけを見るのではなく、従業員の精神面や会社の雰囲気を含めて考えるようにしています。

これは、利用者の方を大切にするためには、まず従業員を大切にしなければならないと思っているためです。従業員が安心して働ける環境があってこそ、利用者の方にもよいサービスを提供できると考えています。

日々の対話を大切にする組織づくり

――組織運営において意識していることを教えてください。

従業員は、役割によって求められる責任は異なります。それぞれの立場に合わせた関わり方をしながら、組織全体の成長につなげていきたいと考えています。

当社は若い従業員が多いため、まだ経験が浅いメンバーも少なくありません。そのため、事業所を管理する立場の人にはしっかりと厳しく伝え、従業員には柔らかく説明することを意識しています。

――従業員とのコミュニケーションで大切にしていることは何ですか。

コミュニケーションを取らない日をつくらないことです。基本的に毎日出勤し、従業員と接するようにしています。

現場で直接話をすることで、従業員が感じていることや職場の雰囲気が見えてきます。日々の何気ない会話のなかにも大切な気付きがあるため、顔を合わせて話す時間は非常に大切です。

――どのような人と一緒に働きたいと考えていますか。

「強い想いを持っている人」です。たとえ私と意見が違っていたとしても、それはまったく問題ありません。

考え方が違うからこそ、新しい発想や価値が生まれることもあります。話し合いを重ねることでよりよいものをつくれると思っているため、まずは自分なりの信念や考えを持っていてほしいです。

両親から学んだ挑戦する姿勢

――影響を受けた人物について教えてください。

最も影響を受けたのは、両親です。母は看護師として働きながら会社を立ち上げましたし、父は自衛隊を退職したのち、民間病院に勤務して部長職まで務めました。その姿を見て育ったことで、自分も上を目指したいという想いを持つようになりました。

努力を積み重ねながら前に進む両親の姿勢は、今の私の考え方にも大きく影響していると思います。

――休日はどのように過ごされていますか。

休日は、子どもと過ごす時間が一番のリフレッシュになっています。一緒に出かけたり、ご飯を食べたりするだけでも気持ちが落ち着くんです。仕事ではさまざまな判断が求められますが、家族と過ごすことで気持ちを切り替えられています。

介護保険にとらわれない新たなサービスへの挑戦

――今後取り組んでいきたいことを教えてください。

今後は、介護保険にとらわれない自費サービスをさらに強化していきたいと考えています。

利用者の方が本当に必要としていることを実現しようとすると、介護保険の枠組みだけでは難しい場合もあります。そのため、より柔軟な形でサービスを提供できるよう、新たな取り組みに挑戦していきたいと思っています。

――その実現に向けて進めている取り組みについて教えてください。

従業員から出てくる「こんなものがあったらいいな」という声を大切にしています。そのアイデアをサービスとして形にしていくことが、今後の挑戦の一つです。

また、福利厚生のなかで従業員が興味を持っていることを学べる環境づくりにも取り組んでいます。趣味を仕事にできるレベルまで知識や技術を高めてもらい、それを新しいサービスづくりにつなげていきたいと考えています。

――最後に読者へメッセージをお願いします。

これからも“とんとん”の理念を大切にしながら、自分たちが高齢になったときに本当にあったらいいと思えるサービスづくりに挑戦していきます。そして、介護保険の枠にとらわれない新たな価値を生み出し、より多くの方のお役に立てる会社を目指していきたいです。

Contact usお問い合わせ

    お問い合わせ内容
    氏名
    会社名

    ※会社・組織に属さない方は「個人」とお書きくだい

    役職

    ※会社・組織に属さない方は「一般」をお選びください

    メールアドレス
    電話番号
    どこでお知りになりましたか?
    お問い合わせ内容

    プライバシーポリシーに同意して内容を送信してください。