法的課題を抱える不動産に向き合う――クランピーリアルエステートが大切にする誠実な支援
株式会社クランピーリアルエステート 代表取締役 大江 剛氏
株式会社クランピーリアルエステートは、共有名義不動産や底地・借地、再建築不可物件など、トラブルを抱えた不動産の売買を専門に手がける会社です。士業向けのWebマーケティングを行う株式会社Clamppyを背景に、士業事務所との連携を活かしながら、不動産トラブルを抱える方々の解決を支援しています。本記事では、代表取締役の大江剛氏に、事業の特徴や経営観、組織づくり、今後の展望について伺いました。
目次
士業との連携で、不動産トラブルの解決を支える
――現在の事業内容について教えてください。
もともと株式会社Clamppyでは、弁護士や税理士など、いわゆる士業向けのWebマーケティングを専門に行っていました。そこから派生する形で、クランピーリアルエステートでは、共有名義不動産や底地・借地、再建築不可物件など、権利関係や利用上の問題を抱えた不動産の売買を専門に扱っています。
――御社ならではの強みを教えてください。
共有名義不動産を扱っている点です。通常の不動産屋があまりやらない案件を専門性をもって取り組んでいます。
当社は全国で約1700の士業事務所と提携しています。そのため、不動産の売買だけでなく、法律面や税務面も含めて対応できることが強みだと思っています。
安心してもらうために、誠実に説明する
――理念やビジョンに込めている思いはありますか。
ホームページ上で大きく掲げているわけではありませんが、Web事業でも不動産事業でも、顧客対応はかなり誠実に行うようにしています。
士業の先生方も、Webに詳しくない方が多くいらっしゃいます。そうした方には、分かりやすく説明することを大切にしています。不動産についても同じです。不動産売買は多くの方にとって不安が大きいものですし、当社に相談される方はトラブルを抱えている場合もあります。だからこそ、安心してもらえるように、丁寧な説明を心がけています。
――経営の道に進まれたきっかけを教えてください。
大きなきっかけがあったというより、子どもの頃から漠然と「いつか社長になるものだ」と思っていました。小学校の卒業アルバムにも書いていたと思います。おそらく、お金持ちになりたかったんだと思います。
スポーツをやっていたわけでもなかったので、プロ野球選手やサッカー選手を目指すというより、「お金持ちになるには社長になるのだろう」という感覚でした。30歳くらいの時にタイミングが来て、事業を始めたという感じです。
不動産業界の常識に縛られず、柔軟に判断する
――経営判断の軸になっている価値観はありますか。
明確な判断軸を一つ持っているというより、常に柔軟に対応していることが、ある意味では軸かもしれません。
特に不動産の分野で言えば、私はもともと不動産出身ではありません。不動産会社であれば「普通はこうする」という考え方があるかもしれませんが、私にはそれがありません。もともとWeb畑にいたこともあり、従来の不動産会社とは少し違う動き方ができていると思います。利益率や進め方についても、固定された概念に縛られず、フレキシブルに取り組めていることは強みだと感じています。
――社内コミュニケーションで大事にしていることは何でしょうか。
一時的にモチベーションを上げるような関わり方よりも、働き方や給与面でしっかり向き合うことを重視しています。頻繁に食事に連れて行って声をかける、飲みに行くといったことも大事だとは思いますが、当社ではそれ以上に、働く環境や待遇面を整えることを大切にしています。
真面目に、自分の持ち場をきっちり果たす人と働きたい
――採用や育成で「一緒に働きたい」と感じるポイントはありますか。
明確に言うと、真面目な人です。与えられた仕事を淡々とこなせる人がいいですね。職人に近いかもしれません。コミュニケーションのうまさや要領の良さだけで進めるというより、自分の持ち場をきっちりこなせる人です。
当社はかなり分業制なので、他のチームのメンバーに迷惑をかけないよう、自分の担当領域をしっかり進めることが大切です。会社全体としても、真面目な人が多い会社だと思っています。
――今後の展望や挑戦について教えてください。
当社が対応するお客様は、相続、離婚、借金問題など、法律が絡む不動産案件を抱えている方が多くいらっしゃいます。ただ家を売りたいというより、相続でトラブルになっている、離婚した、破産に関わる事情があるなど、何かしらの理由を抱えています。
そうした方々の助けになる存在でありたいと思っています。これまで対応してきた中で、言葉のかけ方や対応の仕方、お客様にとって本当にためになる進め方について、ノウハウも蓄積してきました。最初はネガティブな状況で相談に来られる方が多いですが、不動産取引が終わる時には、少しでもポジティブな感情になってもらえるようなお手伝いをしていきたいです。
課題としては、事業拡大における人の部分があります。採用面は今後さらに強化していきたいと考えています。
少年野球の監督として過ごす休日
――お休みの日のリフレッシュ方法を教えてください。
少年野球の監督をしています。息子が小学校3年生で、そのチームの監督をやっています。リフレッシュにもなっていますし、楽しく取り組んでいます。