「This Is Me」の想いを胸に――SNSの力で企業と人の可能性を広げる合同会社TIM
合同会社TIM 代表社員 田中湧大氏
SNSが企業活動において欠かせない存在となる中、戦略設計から運用までを一貫して支援し、多くの企業の課題解決に取り組んでいるのが合同会社TIMです。SNS運用代行を中心に、人材育成や自社メディア運営など幅広い事業を展開し、現在は約20件の運用案件を継続的に手掛けています。
大学時代に個人事業としてスタートした事業は、実績を積み重ねながら成長を続け、現在では約25名規模の組織へと発展しました。本記事では、代表の田中湧大氏に事業の特徴や経営理念、組織づくりへの考え方、今後の展望について伺いました。
目次
SNS運用を軸に広がる事業展開
――現在の事業内容について教えてください。
当社では主に3つの事業を展開しています。
1つ目は法人向けのSNS運用代行事業です。InstagramやTikTok、LINE、Facebookなどを活用し、企業の売上向上や集客、採用、ブランディングといった目的に応じた運用支援を行っています。上流の設計から実行支援までを一貫して代行しています。
現在は月間で約20件の運用案件が継続しており、契約期間は最低半年に設定しています。半年経過後に継続か終了かを判断いただく形ですが、半年継続率が約8割、1年継続率が約6割と多くの企業と長期的なお付き合いをしています。
案件獲得の約8割は、広告代理店やマッチング事業者からの紹介によるものです。その他は、既存クライアントからの紹介や、自社の営業活動を通じて契約につながっています。
2つ目はSNSディレクター育成を目的としたスクール事業です。SNS運用を仕事にしたい方や、企業アカウントの支援を行いたい方に向けて実践的な学びの場を提供しています。
3つ目は自社メディア運営事業です。現在、住宅業界に特化したInstagramアカウントを約40個運営しており、家づくりに関する情報発信を行っています。全国で30〜40社近くの住宅会社と提携しながら、ユーザーと企業をつなぐ仕組みを構築しています。
また、組織としては社員1名体制ながら、ディレクターやデザイナー、動画編集者、主婦のワーカーさんなど約25名の業務委託メンバーと連携しながら事業を推進しています。
大学時代の挑戦から始まった起業への道
――経営者になった経緯を教えてください。
もともとは大学時代にSNS運用の仕事を始めたことがきっかけです。
当時はSNSについて学ぶためにオンラインスクールに入り、知識を身につけながら実践経験を積んでいました。その中で地元の飲食店などのSNSアカウントを見る機会があり、「自分の提案でもっと改善できるのではないか」と感じることが多くありました。
そこで、大学生ながら自ら片っ端から店舗へアプローチし、「1か月無料でもいいので運用させてください」と提案しながら実績を積み上げていきました。
少しずつ案件が増え、大学卒業のタイミングで事業として成立する見込みが立ったため、法人化しました。
SNS業界には約6年間携わっていますが、自身の個人アカウントを伸ばすよりも、企業公式アカウントやメディアアカウントの運用支援に携わる機会が多く、その経験が現在の事業基盤になっています。
「This Is Me」に込めた企業理念
――理念やビジョンについて教えてください。
会社名であるTIMには、「This Is Me」という言葉への想いが込められています。
由来となったのはミュージカル作品『グレイテスト・ショーマン』の楽曲「This Is Me」です。作品では、周囲から欠点だと思われている部分も、見方を変えれば大きな個性や才能になるというメッセージが描かれています。
田中氏自身も、自分に誇りを持ち、「これが私です」と胸を張って生きられる人でありたいと考えています。そして、一緒に働く仲間にもそうあってほしいという想いから、この考え方を会社の根幹に据えています。
ミッションとして掲げているのは、「常に面白い未来を想像し、社会に貢献する」です。
自分自身がワクワクできることが行動の原動力になる一方で、その価値を相手にも届け、相手もワクワクできる状態をつくることを大切にしています。
また、「持続的に面白いを創造できる環境づくり」「世の中の人の心に残るサービスを創造する」「どんな商品やサービスでも売れるマーケティングのプロ集団になる」なども重要な価値観として共有しています。
ワクワクする選択を大切にする経営判断
――経営判断の軸になっている価値観は何でしょうか。
経営判断において大切にしていることは大きく2つあります。
1つ目は、「どちらが面白いか、ワクワクするか」という視点です。
合理性だけで判断するのではなく、自分の心が本当に進みたいと思う方向を選ぶことを重視しています。
もう1つは、「後悔しない選択かどうか」です。
結果として失敗する可能性があったとしても、その時点で最善だと思える選択であれば受け入れられると考えています。自分自身が納得できる決断をすることが重要だと考えています。
人を中心に考える組織づくり
――組織運営で大切にしていることを教えてください。
現在は基本的にフルリモート体制で運営しています。
その中で重視しているのは、一緒に働くメンバーを一人ひとりを理解することです。どのようなキャリアを目指しているのか、何をモチベーションにしているのかを丁寧に確認しながら関係性を築いています。
特に業務委託メンバーは他社からも仕事を受けているケースが多く、優秀な人材ほど選択肢が豊富です。そのため、単に報酬を提示するだけではなく、「この会社で働きたい」「この人と仕事がしたい」と思ってもらえる環境づくりを意識しています。
メンバーの目標や将来像に合わせて仕事を任せ、成長を支援することも重要な役割だと考えています。
――どのような人と働きたいと考えていますか。
自分の意見を持ち、それを発信できる人です。
SNS運用では企画やアイデアを考える場面が多くあります。AIの活用が進む時代だからこそ、「自分はこう思う」という意思表示ができることに価値があると考えています。
たとえ意見が未熟であっても構いません。考えを発信してもらえれば対話を通じて成長できます。そのため、自分の考えを持ちながら主体的に行動できる人と一緒に働きたいと思っています。
年商1億円を目指し、さらなる成長へ
――今後の展望について教えてください。
長期的な将来像を描くことよりも、まずは2〜3年先の目標達成を重視しています。
現在掲げている目標は、30歳までに年商1億円を達成することです。
そのために必要なロードマップは見えており、あとは着実に実行していく段階だと考えています。
SNS運用代行、人材育成、自社メディア運営という3つの事業をさらに成長させながら、企業や働く人たちの可能性を広げる存在であり続けたいと考えています。
「This Is Me」という言葉のように、一人ひとりが自分らしさに誇りを持ち、面白い未来を創造できる社会を目指して、これからも挑戦を続けていきます。