資格取得の先にある未来を支える――人とのつながりを大切にする株式会社アクロスのドローン教育

株式会社アクロス 代表取締役 髙田 和士氏

ドローンの活用がさまざまな分野へ広がる中、資格取得を目的としたスクールも増えています。株式会社アクロスでは、資格を取得することをゴールとするのではなく、その先で安全に飛行し、仕事へつなげられる技術と経験を身につけることを重視しています。本記事では、代表取締役の髙田和士氏に、事業への思いや経営における価値観、今後の展望、そしてプライベートについて伺いました。

「安さ」ではなく、その先の成長を考えたドローンスクール

――現在取り組まれている事業の特徴や強みについて教えてください。

当社ではドローンスクールを運営しています。特徴は、受講しやすい価格設定と、資格取得をゴールにしない教育方針です。

ドローン業界では、高額な受講料の中にコミュニティへの参加や仕事の紹介などを含めるスクールもあります。しかし、資格を取得しただけで仕事ができるわけではありません。現場で求められるのは、安全に飛行できる確かな技術とさまざまな状況に対応できる経験です。

そのため当社では、まず受講しやすい価格で資格を取得し、その後は自分自身で飛行経験を積み重ねることを勧めています。「まずは1年間、思い切りドローンを楽しんで飛ばしてほしい」というのが私の考えです。趣味として飛ばし続けることで操縦技術が身につき、その経験が仕事にも生きてきます。

資格はあくまでスタートラインです。その先で経験を積み重ねることが、仕事につながる本当の力になると考えています。

人とのつながりを大切にしながら、長く付き合える関係を築く

――仕事をする上で大切にしている考え方を教えてください。

私が何より大切にしているのは、人との信頼関係です。

資格を取得すればすぐ仕事ができるという考えではなく、技術を身につけ、経験を積み、お客様から信頼されることが重要だと考えています。そのため、受講生にも焦らず一歩ずつ成長してほしいと伝えています。

また、仕事は人とのつながりがあってこそ成り立つものだと思っています。お客様との信頼関係はもちろん、一つひとつの出会いや縁を大切にしながら仕事に向き合っています。

プライベートでも大切にしているのは家族です。現在は二人の子どもを育てており、「仕事よりも子どもが優先」と周囲に話しています。仕事中であっても迎えが必要であれば時間を調整して迎えに行くなど、家族を第一に考える姿勢を貫いています。

仕事でも家庭でも、人とのつながりを大切にするという考え方は変わりません。その姿勢を大切にしながら、日々の仕事に取り組んでいます。

卒業後も続く、一人ひとりに寄り添うサポート

――受講生や関わる方々との関係づくりで意識していることを教えてください。

当社では、スクールを単なる資格取得の場にならないことを意識しています。。卒業後は受講生一人ひとりと直接連絡が取れる体制を整え、LINEで相談を受けたり、現場で困った際には状況に応じてサポートしたりしています。不安や疑問があれば、気軽に相談できる存在でありたいと考えています。

私自身も、資格取得時には遠方まで通っていた経験があり、困ったときにすぐ駆けつけてもらえる環境があれば心強いと感じていました。その経験があるからこそ、地域で安心して相談できる環境をつくりたいという思いがあります。

例えば、農薬散布の現場では、朝早くから作業が始まることもあります。そんなときにトラブルが起きても、すぐ相談できる相手がいることで安心して仕事にのぞめます。

もし機体を破損してしまったり、現場で対応できなくなったりした場合には、私自身が現場に入ってサポートすることもあります。ドローンは一人で完結する仕事ではありません。だからこそ、資格を取得したら終わりではなく、人とのつながりを大切にしながら安心して挑戦できる環境づくりを続けていきたいと考えています。

ドローン事業を次の柱へ 年間を通じて安定した事業基盤を目指す

――今後の展望や、現在向き合っている課題について教えてください。

現在の課題と考えているのは、ドローン事業を年間を通して安定した事業へ育てていくことです。

農薬散布には繁忙期と閑散期がありますが、株式会社アクロスでは農薬散布だけを事業の柱とは考えていません。近年は工業団地を中心とした法人から、設備点検に関する相談やスクール受講の依頼も増えており、点検業務のサポートまで継続して任されるケースも出てきています。こうした法人向けの点検業務と農薬散布、それぞれの仕事を組み合わせながら、一年を通して安定的に事業を展開できる体制を築いていきたいと考えています。

現在は自動車販売事業も並行して手掛けていますが、車の事業も続けながら、数年以内にはドローン事業を会社の柱にしていこうと思っています。需要の広がりを見据えながら、地域に根差したドローン事業をさらに成長させていく考えです。

日本酒と韓国ドラマでリフレッシュ

――仕事以外でのリフレッシュ方法を教えてください。

以前は週に2~3回サーフィンへ出かけるほど海が好きで、波の良い日は朝2時半頃に家を出て海へ向かい、そのまま仕事へ向かうこともありました。しかし最近は、その時間以上にドローンに携わることが楽しく、「仕事そのものがリフレッシュになっています。

自宅では日本酒を楽しみながら動画配信サービスで韓国ドラマを観る時間が、今のリラックスタイムです。韓国ドラマは5年以上見続けています。

数年以内にはドローン事業を会社の柱へと成長させ、農薬散布だけでなく設備点検なども含めて、一年を通じて地域に貢献できる事業へ育てていきたいと考えています。

そして、資格取得で終わるのではなく、その後も安心して相談できる関係を築きながら、一人ひとりの挑戦を支え続けていきます。

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