仕事に誇りを持つ大人を増やしたい――人とのご縁を力に、挑戦する人を支える未来を描く

株式会社SUN 代表取締役 篠原 継之助氏

キャリア支援事業とギフトショップ「ギフトコミュニケーション」を展開する株式会社SUN。「自分の信念を持って仕事をする、豊かでかっこいい大人を世の中に輩出し続けること」をビジョンに掲げ、自分らしく働ける社会づくりに取り組んでいます。本記事では、事業への想いや経営者を志した背景、今後の展望について伺いました。 

人とのつながりを育み、一人ひとりの挑戦を支える

――株式会社SUNでは、どのような事業を展開されているのでしょうか。また、事業に込めた想いについて教えてください。 

現在は、キャリア支援事業とギフトショップ「ギフトコミュニケーション」の運営を柱に事業を展開しています。どちらの事業にも共通しているのは、「人とのつながり」を大切にしていることです。キャリア支援では一人ひとりが自分らしく働けるよう伴走し、ギフトショップでは大切な人へ想いを届けるきっかけづくりを行っています。

私自身、約4年半で9回転職し、正社員や派遣社員、紹介予定派遣、アルバイト、個人事業主など、さまざまな働き方を経験しました。その経験があるからこそ、働くことに悩む方へ寄り添えると考えています。

もともとは知人から転職相談を受けることがきっかけでした。年間100件ほどの相談を受けるようになり、キャリアに関する講演会も開催するようになりました。 その後、人材会社とのご縁から現在は複数の企業と連携し、キャリア支援を行っています。

もう一つの事業が、ギフトショップ「ギフトコミュニケーション」の運営です。

私は、人が幸せを感じるのは、人とのつながりを実感できた時だと思っています。キャリア相談を受ける中では、「ありがとう」を伝えられずにいる人や、大切な人との関係に悩む人とも数多く出会いました。私自身も親と素直に向き合えなかった経験があり、プレゼントには言葉だけでは伝えられない想いを届ける力があると感じています。

そんな想いからギフトショップを立ち上げました。地域の皆さまに支えられながら歩みを続け、現在では地域のお祭りの開催など、人と人をつなぐ場へと広がっています。ギフトを届けるだけでなく、ご縁を育む場所でありたいという想いで運営しています。

出会いが人生を変えた――経営者を志した理由

――経営者を目指したきっかけを教えてください。

私が経営を志したきっかけは、決して格好いい理由ではありませんでした。

大学3年生の頃、就職活動を始めるタイミングがリーマンショックの翌年と重なり、「会社員として働くだけで、本当に家族を守っていけるのだろうか」と将来への不安を抱くようになりました。

そこで就職活動をやめ、自分の人生を見つめ直す時間をつくりました。約3か月で100冊ほどのビジネス書を読みましたが、本を読むだけでは人生は変わらないと感じました。一方で、成功している経営者ほど人生のどこかで大きな出会いを経験していることに気づき、自分も直接話を聞こうと交流会へ参加しました。

そこで出会った一人の女性経営者が、私の人生を大きく変えました。子育てと介護を両立しながら、会社員として働きつつ少しずつ独立を実現されていたんです。資金も経験もなかった私にとって、その姿は「自分にもできるかもしれない」と思わせてくれる希望そのものでした。

あの出会いがなければ、今の私はありません。だからこそ、人とのご縁には人生を変える力があると今でも強く信じています。

ビジョンを共有し、一人ひとりの強みを生かす組織づくり

――組織づくりやスタッフとのコミュニケーションで大切にしていることを教えてください。

私たちは正社員中心ではなく、多くの業務委託スタッフと一緒に仕事をしています。その中で私が一番大切にしているのは、リーダーである自分が誰よりも明るくいることです。

以前、先輩経営者から「リーダーは明るいビジョンを断言する存在だ」と教えていただいたことがあります。経営をしていると、不安になる場面や壁にぶつかることもありますが、そんな時こそ私自身が前向きでいることを意識しています。

また、オンラインでやり取りする機会が多いからこそ、誤解のないコミュニケーションも欠かせません。言葉だけでは伝わりにくいこともあるため、感謝やお礼、時には謝罪もしっかりと言葉にするようにしています。

できる限り直接会って話す機会をつくり、一人ひとりの強みや個性にも目を向けています。それぞれが自分らしく力を発揮できる環境を整えることも、経営者として大切な役割だと思っています。

採用においても、私が重視しているのは誠実さと、自分自身のビジョンを持っていることです。目指す未来がある人は、仕事にも主体的に向き合い、人を思いやり、お客様の期待にも真っすぐ応えようとします。そうした仲間と一緒に仕事ができる組織を目指しています。

信念を持って働く人を増やし、応援が循環する社会へ 

――今後の展望について教えてください。

私が掲げているビジョンは、「自分の信念を持って仕事をする、豊かでかっこいい大人を世の中に輩出し続けること」です。

仕事は人生の多くの時間を費やすものだからこそ、「生活のために働く」のではなく、「この仕事を選んで良かった」と胸を張れる人が増えてほしいと思っています。

経営判断をする時も、そのビジョンを軸にしています。簡単な道と難しい道があったとしても、自分の理想に近づけるのであれば、多少困難でもその道を選びたい。本当はどんな未来を実現したいのかを考え、その実現につながる選択をすることを大切にしています。

今後は、仕事を通じて働くことへの考え方が前向きに変わる人をさらに増やしていきたいと思っています。また、キャリア支援を担う次世代の人材育成にも力を入れ、それぞれが自分自身の経験を生かしながら、多くの人の挑戦を支えられる環境をつくっていきたいです。

同時に、ギフト事業でも新たな挑戦を始めています。その一つが、法人向けギフトサービス「ギフト秘書」です。

企業の中には、「社員の頑張りに感謝している」「お客様や取引先との関係を大切にしたい」と思っていても、日々の業務に追われる中で、その想いを十分に伝えられていない場面が多くあると感じています。

ギフト秘書は、そうした“伝えたいけれど、伝えられていない感謝や応援”を、ギフトという形で行動に変えていくサービスです。

私たちが届けたいのは、単にプレゼントそのものではありません。ギフトを通じて、「自分は大切にされている」「この会社で働いていて良かった」と感じてもらえる瞬間を増やし、企業と社員、顧客、取引先との関係性をより豊かにしていきたいと考えています。

また、ギフトショップ「Gift communication」では、まだ広く知られていなくても、素晴らしい想いや商品を持つメーカーやつくり手との出会いを大切にしています。ギフトを贈ることが、受け取る人だけでなく、その商品を生み出したつくり手への応援にもつながっていく。そんな循環をつくっていきたいと思っています。

キャリア支援も、ギフト事業も、一見すると異なる事業に見えるかもしれません。しかし、私の中ではすべて、「人と人との関係性を育て、挑戦する人を応援する」という一つの想いにつながっています。

誰かに応援してもらった人が、今度は別の誰かを応援する。そんな小さな応援の連鎖を事業を通じて増やしていくことが、これから株式会社SUNとして実現していきたい未来です。

家族との時間と新たな学びが、挑戦を続ける力になる

――休日の過ごし方やリフレッシュ方法について教えてください。

私にとって一番のリフレッシュは、5歳の娘と1歳の息子と過ごす時間です。食事やお風呂など、何気ない時間を大切にしています。 

子どもたちの成長には驚かされることも多く、娘からもらった「仕事をしてくれてありがとう」という手紙には、何より励まされています。

もう一つの楽しみは、お酒を飲みながら仲間と将来について語り合う時間です。そこから新しいご縁が生まれ、仕事につながることもあります。

最近では山口県の松下村塾跡地を訪れ、吉田松陰と志を受け継いだ若者たちの歩みに深く感銘を受けました。一人の想いが人を動かし、社会を変える力になることを改めて実感しています。

私も仕事を通じて、一人でも多くの人が前向きに働き、自分らしい人生を歩むきっかけをつくりたいと思っています。これからも人とのご縁を大切にしながら、一人でも多くの人が仕事に誇りを持ち、自分らしく挑戦できる社会づくりに貢献していきたいです。  

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