デザインで心を動かし、事業の成果につなげるWeb制作
CAPEOクリエイティブスタジオは、Webサイトの企画・設計からデザインまでを手がけています。見た目をきれいに整えるだけではなく、事業の目的や課題を踏まえ、「Webサイトで何を実現したいのか」というところから考えるのが加藤氏のスタイルです。
一方で、ロジックだけではなく、デザインを見た人が「素敵だな」「ここにお願いしたいな」と感じる感覚的な部分も大切にしています。そんな加藤氏に、Webデザイナーになるまでの経緯や仕事への向き合い方、これから挑戦していきたいことについて伺いました。
目次
事業の目的から逆算し、成果につながるWebサイトをつくる
――現在の事業内容について教えてください。
現在は、企業や店舗、クリニックなどのWebサイト制作を中心に行っています。
大切にしているのは、Webサイトを作ること自体を目的にしないことです。「何のために作るのか」というところから、お客様と一緒に考えていくことを大切にしています。
まず事業の目的や課題を伺い、誰に向けて届けるのか、競合と比べてどのような強みがあるのか、どんな情報や見せ方が必要なのかを整理していきます。
問い合わせや予約、来店につなげたいのか、サービスへの信頼感やブランドイメージを高めたいのかによっても、必要なWebサイトは変わります。そうした目的から逆算して、サイト全体を設計し、デザインとして形にしていくことが多いです。
――デザインで大切にしていることはありますか。
私はもともと、美しいものやおしゃれにデザインされたものを見るのがすごく好きなんです。パッケージや雑誌を見て、「これ素敵だな」と一瞬で気持ちが動くことってあるじゃないですか。そういう、デザインが人の感情に与える力には昔から惹かれています。
ただ、仕事としてデザインするときは、自分が好きなものを作ればいいわけではありません。お客様の事業にとって何が必要なのか、お客様のお客様、つまり実際にその商品やサービスを利用する方にどう感じてもらいたいのかを考える必要があります。
だから、目的や戦略からロジカルに組み立てることと、見た人が「素敵だな」「ここにお願いしたいな」と感じるような感覚的な部分、その両方を大切にしています。
出産を機に働き方を見直し、Webデザインの道へ
――独立を考えたきっかけを教えてください。
以前は、アパレルやインテリアの販売職を長くしていました。出産後に職場復帰したのですが、販売職は土日や遅い時間の勤務もあるので、子育てとの両立が思っていた以上に難しかったんです。
当時は子どももまだ小さく、転職するとしても働ける時間に制約がありました。一方で、経済的なことを考えると、働く時間を減らせばいいというわけにもいかなくて。「この先どうやって働いていけばいいんだろう」と、かなり悩んでいました。
そんなときに知ったのが、フリーランスという働き方でした。会社に雇われる以外にも、自分のスキルで仕事をして、努力次第で収入を増やしていける働き方があると知って。当時の私にとっては、「こういう道もあるんだ」と希望を感じたのを覚えています。
――なぜWebデザインを選んだのでしょうか。
振り返ってみると、昔から何かを作ったり、表現したりすることが好きだったんだと思います。
父が陶芸作家だったこともあり、子どもの頃からものづくりは身近な存在でした。私自身も絵を描いたり、図画工作をしたりすることが好きでした。高校も自然とそういう分野に進んで、グラフィックアーツ科で印刷について学び、デザインソフトにも触れていました。
20代の頃はバンド活動をしていたのですが、その時もライブのフライヤーを自分で作ったりしていて。仕事としてデザインをしていたわけではないんですけど、何かを作って人に見せることはずっと好きだったんですよね。
フリーランスとして働くことを考えたときに、「今まで自分がやってきたことや、好きだったことを活かせる仕事は何だろう」と考えて、Webデザインにたどり着きました。
――仕事を受ける際の判断軸を教えてください。
まず考えるのは、自分がお客様のお役に立てる仕事かどうかです。Webに関することなら何でも「できます」とお受けするのではなく、自分の経験や得意なことを活かして、きちんと価値を提供できるかは大切にしています。できないことまで安易にお約束しない、ということでもあります。
また、私は言われたものをそのまま形にするというより、お客様の事業についてしっかりお話を伺いながら、Web戦略やデザインについては専門家として信頼して任せていただける関係が理想です。
納期や価格についても、無理のある条件ではお引き受けしないようにしています。十分な時間をかけられなくなってしまうと、結果的に品質にも影響してしまうので、責任を持って必要な品質を担保できることも判断基準のひとつです。
あとは、現実的に最後まで責任を持って対応できるかですね。フリーランスは仕事を受ければ受けるほど、自分の時間がなくなってしまいます。もともと子育てと仕事を両立するために選んだ働き方なので、仕事を増やすことだけを優先して、そのバランスを崩してしまわないようにしています。
せっかくご依頼いただくなら、最後に「加藤さんにお願いしてよかった」と思っていただける仕事にしたいと思っています。
外部パートナーとの協働では、丁寧なコミュニケーションを大切に
――現在はどのような体制で制作していますか。
現在は私が窓口となり、企画やサイト設計、ディレクション、デザインを担当しています。Webサイトとして実装する工程ではエンジニアの方と一緒に制作することが多く、案件によってはライターやほかのデザイナーの方に入っていただくこともあります。
一人ですべてを抱えるというより、それぞれの得意分野を持った方と協力しながら制作しています。
――外部の方と働く際に意識していることは何ですか。
外部の方と仕事をするときは、相手への敬意を忘れないことを大切にしています。
制作物なので、もちろん修正をお願いしたり、こちらから細かく指示を出したりすることもあります。ただ、必要なことを伝えるときにも、上から目線になったり、相手の仕事そのものを否定するような言い方になったりしないようには気をつけています。
また、できるだけ「ここを直してください」だけで終わらせず、なぜそうしたいのか、どういう意図があるのかも共有するようにしています。お互いに気持ちよく仕事ができた方が、結果的に良いものを作りやすいと思っています。
仕事から少し離れて、何もしない時間を楽しむ
――どのようにリフレッシュしていますか。
最近は仕事と家庭のことで、自分のためだけに時間を使うことがなかなかできていないんですが、温泉に行ったり、マッサージを受けたりするのは好きです。
あとは、おしゃれなカフェでおいしいものやケーキを食べながら、ゆっくり過ごすのも好きですね。何か特別なことをするというより、仕事から少し離れてのんびりできる時間がリフレッシュになっています。
旅行も好きで、以前海外に住んでいたこともあるので、またゆっくり海外にも行きたいなと思っています。
――Webサイト制作以外にも広げていきたい領域はありますか。
今後は、ホームページを作るだけではなく、「作ったあと、どうやってそこに人を呼んでくるか」という部分まで支援できるようになりたいと考えています。
どれだけ良いホームページを作っても、そもそも見てもらえなければ成果にはつながりません。特に店舗やクリニックのような地域のお客様を対象とする事業では、ホームページだけでなく、Googleマップを活用したMEOやWeb広告など、サイトへの入口になる施策も必要だと感じています。
今後はMEOやWeb広告についても知識や経験を深めながら、「ホームページを作る人」というだけではなく、その先の集客まで含めてお客様のお役に立てるようになりたいです。
人が「ここに行きたい」「これが欲しい」と思うきっかけをつくる
――今後、挑戦していきたい仕事について教えてください。
これからは、インテリアや真珠・ジュエリーなどの商品を扱う事業、歯科クリニックやパーソナルジムなどの地域のサービス業など、一般のお客様に商品やサービスを届けている事業者さんのお仕事をもっと増やしていきたいです。
私自身、何かを買ったりサービスを選んだりするときに、機能や価格だけではなく、見た目や世界観で「素敵だな」「ここに行ってみたいな」と気持ちが動くことが多いんです。以前はアパレルやインテリアの販売にも長く携わっていたので、そうした一般のお客様の目線を考えながら、商品やサービスの魅力をどう見せるかを考える仕事は、自分の経験も活かせる分野だと感じています。
また、海外に4年ほど住んでいた経験があり、英語にも抵抗がないので、インバウンドのお客様を取り込みたい事業者さんのWebサイトなどにも、自分の経験を活かせたらと思っています。
――今後の課題について教えてください。
今の課題は、自分の仕事を必要としてくださるお客様と、どうやって出会っていくかということです。
私はWebサイトを作るときに、デザインだけではなく、その前段階の戦略設計から関わることを大切にしています。ただ、そうした制作の過程や、そこにどんな価値があるのかは、完成したWebサイトを見ただけではなかなか伝わりにくく、価格だけで比較されてしまうこともあります。
だからこそ、自分がどんな考え方でWebサイトを作っていて、どんな価値を提供できるのかを、もっと分かりやすく伝えていくことが今の課題です。そのうえで、価格だけで決めるのではなく、「この人にお願いしたい」と思ってくださるお客様と出会えるようになりたいです。