フィリピンと日本をつなぐ架け橋へ──現地経験とデジタルを武器に挑む国際ビジネス支援

株式会社Tabicebu Japan 代表取締役 新田健也氏

フィリピン・セブ島を軸に旅行事業とデジタルマーケティング支援を展開するタビセブグループ。 Tabicebu Japan代表の新田健也氏は、現地での実務経験とデジタル広告の専門性を掛け合わせ、「フィリピンと日本の架け橋になる」ことを掲げて事業を広げています。本記事では、旅行会社・民泊事業の急成長、日本法人立ち上げの背景、そして今後の挑戦について伺いました。

旅行・民泊・デジタル支援──三位一体で広がる事業基盤

――現在の事業内容を教えてください。

フィリピン法人では、日本人向け旅行会社と民泊事業を柱にしています。ジンベエザメツアーでは2024年はツアー催行8,000名以上の実績があり、セブでもトップクラスの取扱数です。また、昨年開始したホステルと一軒家民泊は、オープン直後から数ヶ月先まで予約が埋まるほど好評で、家族や親戚単位で行動するフィリピンの文化とも相性が良く、順調に拡大しています。

一方の日本法人は2025年7月に仙台で設立し、デジタル広告運用・アクセス解析・SNS運用・制作全般を支援しています。私がアドウェイズ・フィリピンや電通のデジタル子会社で培った経験があり、特に「フィリピン市場を理解したデジタル支援」は他社にはない独自の価値だと考えています。

――強みはどこにありますか。

最大の強みは、運用型デジタル広告と数値分析の精度です。媒体選定から施策改善まで徹底的に数字と向き合い、最短で成果に導くスタイルを大切にしています。
加えて、フィリピンの商習慣やビジネス環境を理解しているため、海外展開を目指す日系企業に対して、実務レベルで活きる具体的な支援ができるのも特徴です。

日本の広告代理店が扱っていない媒体、例えばGrab広告(フィリピン版Uber eats)なども強みとしております。

“フィリピンと共に生きる”と決めた原点──価値観とキャリアの転機

――この道を選ばれた理由は何ですか。

人生の節目ごとにフィリピンとのご縁があり、自然と「日本とフィリピンをつなぐ役割を担いたい」と考えるようになりました。留学、現地での就業、日本人向けの旅行事業との出会いなど、多くの経験が今につながっています。

アドウェイズ・フィリピンで広告運用を学び、電通グループでデジタル戦略に携わり、そこで得たスキルを旅行会社の再生や事業拡大に活かしてきました。

――経営で大切にしている価値観は何ですか。

数字を基準に意思決定するデジタル広告業界で育ちましたが、フィリピンで働く中で「価値観の違いを受け入れる」重要性を深く学びました。日本的なスピード感や正しさを押し通すのではなく、相手の文化や考え方に合わせて歩み寄ることが、海外ビジネスでは何より大切だと実感しています。

また専門領域の説明は難しくなってしまいがちですが、「結局どう良くなるのか」をわかりやすく伝えることを常に意識しています。

小さな組織でも成果を生む“相手基点”のコミュニケーション

――組織運営で意識していることはありますか。

日本法人は2名体制・フィリピン法人は20名近くの組織となりますが、業務委託パートナーも含め、相手が何を求めているか、どんなメリットを感じてもらえるかを常に考えてコミュニケーションを取っています。

自分の正しさを押し出すより、相手が安心して依頼し、成果を共有できる関係づくりが重要だと感じています。海外のスタッフと働く際も同様で、文化や価値観の違いを受け入れながら、柔軟に調整する姿勢を大切にしています。

フィリピン×日本で生み出す新たな価値──次の挑戦

――今後挑戦したいことを教えてください。

最も大きなテーマは「フィリピンと日本の架け橋となる事業を増やすこと」です。旅行・広告支援に加え、将来的にはフィリピン人材と日本企業をつなぐ人材紹介にも取り組みたいと考えています。

さらに、自分自身のスキル強化にも力を入れており、中小企業診断士の取得、会計・税務知識の習得、日本での事業実績づくりなどを進めています。海外で挑戦する日本企業の力になれる存在を目指しています。

“鍛錬と学び”が事業成長を支える──筋トレと読書の時間

――リフレッシュ方法や習慣を教えてください。

休日はジムで筋トレに取り組んでいます。身体を追い込むことでメンタルも整い、仕事の集中力も上がります。また、週に何冊も本を買うほど大の読書好きで、経営やマーケティング、英語学習など幅広くインプットしています。

これからは、身につけた知識と経験をさらに磨きながら、フィリピンと日本の双方に貢献できる存在として成長し続けていきたいと思っています。

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