建設と不動産の“二刀流”で挑む――現場経験を糧に描く理想の住まいづくり
ビルドエステート株式会社 代表取締役 作田和也氏
2025年10月1日に法人化したビルドエステート株式会社。不動産業と建設業を掛け合わせた“ハイブリッド型”の事業モデルを掲げ、空き地や空き家の買取再販を中心に事業を展開しています。代表取締役の作田和也氏は、10代から建設業の現場に立ち、その後13年間警察官として勤務した異色の経歴の持ち主です。なぜ今、経営の道を選んだのか。そしてどのような会社を目指しているのか。その想いを伺いました。
建設と不動産を融合させた事業モデル
――現在の事業内容について教えてください。
弊社は2025年10月1日に法人化し、不動産業を中心に事業を行っています。主に売買仲介と買取をメインとしながら、私自身のこれまでの経験を活かし、建設業も並行して展開しています。不動産と建設業を垣根なく組み合わせた“ハイブリッド型”で進めていくことがコンセプトです。
最終的には、建築物の設計や施工、そして販売・売買までを自社で一貫して担える会社にしていきたいと考えています。現時点では、空き地や空き家を主なターゲットとし、現地に足を運びながら仕入れを行い、買取再販を中心に取り組んでいます。
――なぜ建設業と不動産業の両立を目指されたのでしょうか。
もともと建物をつくることに強い興味があり、10代・20代は建設業で職人として働いていました。一方で、不動産を見ることも好きでしたし、建築と不動産は通じる部分が多いと感じていました。
建てるだけでなく、不動産を通じてお客様と直接関わることもできる。その両方を実現できたら理想だと思っていました。どちらか一方を選ばなければならないのではなく、壁を越えて両方取り組むことも可能ではないかと考え、いわば“二刀流”で挑戦することを決めました。
警察官から経営者へ――決断の背景
――経営の道に進まれたきっかけを教えてください。
20代半ばから、いずれは独立して建設業をやりたいという思いを持っていました。しかし当時は建設業界の景気が良くない時期もあり、20代後半で一度業界を離れ、警察官になりました。
警察官として13年間、治安維持の仕事に従事しましたが、その期間は自分が本当にやりたいことを見つめ直す時間でもありました。やはり建設や不動産に携わりたいという思いを捨てきれなかったのです。
50代、60代になってからでは遅いのではないか。挑戦するなら今しかない――そう考え、思い切って退職し、会社を立ち上げました。
――これまでのキャリアの中で、ターニングポイントとなった出来事は何でしょうか。
一つは、10代から20代にかけて建設業を続けた経験です。現場で培った技術や感覚は、今の事業の土台になっています。
もう一つは、警察官としての13年間です。建設業や不動産業とは直接関係はありませんが、その期間があったからこそ、自分が本当にやりたいことが何かを再確認できました。この二つが大きな転機だったと感じています。
経営判断の軸と組織づくり
――経営判断の軸となっている価値観は何ですか。
家族や自分の生活を守ることは大前提ですが、それが原動力になっています。そのうえで、自分の夢である「建物の建築に関わること」、そして不動産業を通じてお客様と直接関われることが大きなモチベーションです。
建築だけではお客様の顔を見る機会は多くありませんが、不動産を通じて直接やり取りすることで、お客様の笑顔を見ることができる。それが自分の力になり、次への活力になっています。
――組織づくりで大切にしていることは何でしょうか。
最終的な決断は私が行うとしても、それぞれの得意分野で意見を出し合い、協力しながら進めていける会社にしたいと考えています。自分一人の考えだけで進めるのではなく、みんなでつくり上げる組織が理想です。
コミュニケーションも非常に大切にしています。挨拶をはじめ、日々の何気ない会話を通じて風通しの良い環境をつくりたい。社員からも気軽に話しかけてもらえる空気感を大事にしています。
――どのような人と一緒に働きたいとお考えですか。
まずは任務に対する意欲があること。そして明るく前向きであることです。経験や資格も大切ですが、それ以上に挨拶ができる、元気がある、やる気があるといった姿勢を重視したいと考えています。
差別化を武器に、組織拡大へ
――今後の展望についてお聞かせください。
当面は売買仲介と買取を中心に進めていきますが、将来的には建設業の部門も拡大し、施工部隊を組織として整えていきたいと考えています。不動産と建設が連携しながら動けるチームをつくることが目標です。
――現在の課題と、その対策について教えてください。
現時点での課題は、仕事量に対して人手が足りていないことです。ただ、人を増やすにも資金が必要です。まずは自分自身が踏ん張り、売上を上げて基盤を固めることが先決だと考えています。
事務所の拡充や人材採用も視野に入れていますが、焦らず段階を踏んでいきたい。守りを固めながら、着実に前へ進むことが重要だと感じています。
――業界の変化についてはどのように見ていますか。
不動産業界には多くの企業があり、それぞれが得意分野を持っています。競合も多く、仕事を獲得する難しさは常に感じています。
だからこそ、他社との差別化が不可欠です。自社の強みは何か、どこで価値を出せるのかを常に考え続けることが大切だと思っています。
支えとなる存在と、家族との時間
――影響を受けている人物はいらっしゃいますか。
現在加盟しているフランチャイズの本部の方や、事業面で助言をいただいている先生から大きな影響を受けています。日々の取り組みや考え方の面で学ぶことが多く、刺激を受けています。
――休日のリフレッシュ方法を教えてください。
休みの日は子どもと過ごす時間が中心です。旅行に出かけたり、一緒に出かけたりすることで気分転換をしています。家族との時間が何よりのリフレッシュです。