人生に伴走する金融教育を――Inclusion Financelinkの信念と挑戦
Inclusion Financelink株式会社 代表取締役 曽根田 夏樹氏
Inclusion Financelink株式会社は、金融リテラシーの重要性が叫ばれるなか、個人から企業まで幅広く支援を行う企業です。ファイナンシャルプランニングと金融教育を軸に、「お金のかかりつけ」として人生に伴走する存在を目指しています。本記事では、代表の曽根田夏樹氏に、事業の特徴やこれまでの歩み、そして今後の展望などについて伺いました。
金融と教育の二軸で支える人生設計
――現在の事業内容について教えてください。
当社の事業は大きく分けて2つあります。1つはファイナンシャル・プランニング、もう1つが金融教育です。
ファイナンシャル・プランニングでは、個人や法人のお客様に対してライフプランニングを行っています。個人の人生設計だけでなく、法人においては会社の戦略や社員一人ひとりのライフプランまで踏み込んだ支援をご提供しているのが特徴です。
金融教育については、小学生から社会人まで幅広い層を対象に、金融リテラシーの向上を目的とした活動を行っており、主に講演や企業への出張研修を通じて、お金に関する知識を伝えています。
――御社の強みはどのような点にありますか。
私は金融業界の出身ではなく、ゼロからこの分野に入ってきました。そのため、特定の金融機関の枠にとらわれない視点を持っていることが強みだと考えています。
また、国内だけでなく海外の金融現場にも足を運び、自分自身で実際に見て、体験してきました。イギリスやオーストラリア、香港などで金融の実態を学び、自ら投資も行いながら知識を深めてきた経験があります。現地で得たリアルな情報をもとに、日本のお客様に還元できる点は当社の大きな特徴です。
――経営の道に進まれたきっかけを教えてください。
もともとはバスケットボールに打ち込んでおり、高校時代には大会で入賞する経験もしました。その後、社会に出る道を選び、18歳で就職しました。数年働くなかで自分の将来や仕事のやりがいについて考えるようになったとき、旅行先で海外のファイナンシャルアドバイザーと出会ったんです。
その方に相談したことで、お金や人生設計に対する考え方が大きく変わり、不安が軽減されました。そしてこの仕事が人の人生に与える影響の大きさに気づき、自分も同じように誰かの力になりたいと考えるようになっていきました。この出会いが、私にとっての大きな転機になったと思っています。
人生に伴走する存在に
――会社の理念やビジョンについて教えてください。
理念の中心にあるのは、「教育」です。日本は金融教育が遅れていると感じており、海外と比較してもその差は大きいと実感しています。お金の知識があるかないかで人生の選択肢は大きく変わるため、子どもから大人まで、幅広く金融教育を届けたいというのが当社の考えです。
また、私たちが目指しているのは、一人に伝えた知識が家族や周囲に広がり、全体が豊かになるような状況です。お客様一人ひとりと長期的に関わりながら、人生に伴走する存在でありたいと考えています。
――社名にはどのような想いが込められていますか。
まずは、「優劣をつけない」という想いです。私たちは、お金の有無や属性に関係なく、すべての人に平等に情報を届けたいと考えています。
また、「リンク」という言葉には、人と人、日本と海外をつなぐという意味を込めています。金融を通じて多様なつながりを生み出したいという想いの表れです。
大切なのは「お客様のためになるかどうか」
――経営判断の軸となっている価値観は何でしょうか。
最も大切にしているのは、「それがお客様のためになるかどうか」ということです。経営者としては利益を追求することも重要ではありますが、それ以上に、お客様にとって価値があるかどうかを優先しています。その判断基準があるからこそ、自分で現地に足を運び、情報を確かめる姿勢にもつながっています。
――お客様とのコミュニケーションで大切にしていることはありますか。
常に意識しているのは、目線を合わせることです。金融の知識を持っているからといって上から話すのではなく、同じ目線で対話することを大切にしています。そうすることで信頼関係が生まれ、本質的な相談につながると思っているためです。
実際、お金の相談から始まっても、人生や家庭の悩みなど本質的な話に広がることは多くあります。私自身も、お客様一人ひとりの背景を理解することで、より適切なライフプランを提案できると感じています。
「相続」と「教育」――Inclusion Financelinkの新たな取り組み
――現在向き合っている課題は何でしょうか。
同じ志を持つ業務委託パートナーを増やすことです。社員としてではなく、共通の価値観を持つ仲間と連携しながら事業を広げていきたいと考えています。
――今後の展望について教えてください。
今後は2つの取り組みを進めていきたいと考えています。
1つ目は、相続分野です。弁護士や専門家と連携し、相続に関する課題をワンストップで解決できる体制を構築したいと考えています。
そして2つ目は、金融教育の深化です。学校の先生と連携し、「Financial Teacher College(FTC)」といった形で教育の仕組みをつくりたいと考えています。教師自身が金融を教えられる環境を整えることで、より広く社会に金融教育を浸透させていきたいです。
――最後に、読者へのメッセージをお願いします。
お金について、「知っている」と「実際に行動している」とでは大きな差があります。多くの方が金融に関する知識の必要性を感じながらも、なかなか行動に移せていないのが現状です。しかし、気づいたときが一番若いタイミングですので、そこから一歩踏み出すことが重要だと考えています。
また、経営者にとっては攻めの戦略だけでなく、守りも重要です。資産運用や財務戦略は、将来のリスクに備えるための準備ですが、何より大切なのは健康です。どれだけ資産があっても、身体が資本であることに変わりはありません。お金と健康、その両方を大切にしながら、より良い人生を築いていく――私たちはそのための伴走者として、これからも価値を提供していきたいと考えています。