小さな積み重ねが技術を磨く――オークスケア代表が語るハウスクリーニングの現場

オークスケア合同会社 代表社員 折笠 純一氏

オークスケア合同会社は、エアコンクリーニングやドラム式洗濯機の分解洗浄などを中心としたハウスクリーニング事業を手がけています。住まいの設備が高度化する中で、専門的な分解技術と丁寧な作業によって利用者の困りごとに応えてきました。現在は一人で事業を運営しながら、着実に技術力を高め続けています。本記事では、代表社員の折笠純一氏に、事業を始めた背景や仕事への向き合い方、今後の取り組みについて伺いました。

暮らしの困りごとに応える、ハウスクリーニングの現場

――現在の事業内容や特徴について教えてください。

基本的にはハウスクリーニングを行っています。現在はドラム式洗濯機の分解洗浄やエアコンクリーニングの依頼が多く、受注の中心になっています。お問い合わせについては、ホームページ経由の中でもくらしのマーケットからの依頼が圧倒的に多いですね。

――対応エリアや体制について教えてください。

基本的には春日部を中心に活動しています。繁忙期と閑散期によって対応エリアを広げるなど、状況に応じて調整しています。体制としては現在一人で運営しており、現場作業から事務作業まですべて自分で対応しています。

印刷工場からハウスクリーニングへ

――今の仕事を始めたきっかけを教えてください。

もともとは印刷工場で働いていて、雑誌の印刷などをしていました。ただ、印刷業界自体が落ち目だと感じるようになり、このまま同じ仕事を続けていても将来的にどうなるのだろうと考えるようになりました。もし別の部署に回ることになれば、また一から覚えなければならないし、給料が一時的に減る可能性もある。そう考えたときに、どうせなら自分のやりたいことをやってみようと思い、ハウスクリーニングの会社に転職しました。

――ハウスクリーニングを選んだ理由は何だったのでしょうか。

印刷機の掃除など、もともと掃除自体は好きだったんです。それに、私は人見知りなところがあって、大勢で仕事をするよりも一人で集中して作業する方が合っていると思っていました。ハウスクリーニングは訪問時にお客様とのやり取りはありますが、作業自体は一人で進められる時間が多いので、その点も自分に合っていると感じました。

――現場に出て感じたやりがいはありますか。

最初はやはり技術も未熟で、うまくできないことも多かったと思います。それでも一生懸命作業していると、お客様が喜んでくれて「ありがとう」と言ってくれる。その言葉にすごく支えられました。そうした経験を通して、自信をつけさせてもらったと思っています。

それと、この仕事をやるうちにいつの間にかお客様との対話も楽しく感じるようになってきていて、これもひとえに「ありがとう」をいただいたお客様方のおかげとすごく感謝しています。自分の中では人見知りは一生付き合っていくものだと思っていたので、この変化にビックリしています。

分解技術を磨き続ける仕事

――同業他社と比べたときの強みはどこにあると思いますか。

分解技術だと思います。他社と比べればある程度高いレベルだと思いますが、上には上がいるとも感じています。まだまだ勉強中ですが、分解や清掃の技術については日々研究を重ねていて、少しずつレベルは上がってきていると感じています。

――仕事をする上での目標や夢はありますか。

あまり大きな目標を掲げるタイプではありません。目標を高く設定しすぎると、途中で嫌になってしまうこともあると思うんです。それよりも、できることを一つずつ増やしていく方が自分には合っています。現場で「これができなかった」と思ったことがあれば、次はできるようになりたいと考える。その小さな積み重ねを続けていきたいと思っています。

――仕事を続ける中で変化したことはありますか。

以前はエアコンの作業があまり好きではありませんでした。ですが、汚れをきちんと落とせるようになってくると、だんだん面白く感じるようになってきました。技術が身につくことで、仕事の見え方も変わってきたと思います。

お客様にとって本当に必要な仕事を

――経営判断の軸となっている価値観を教えてください。

基本的には、お客様にとってプラスになることを大切にしています。例えば室外機の清掃などは、場合によって必ずしも必要ではないこともあります。売上のために必要以上の作業を提案するようなことはしたくないと考えています。

以前の職場では、売上のためにお客様の意思を無視して仕事を取ってくるような営業を見ることがありました。それがどうしても好きになれなかったんです。倫理的な問題もありますが、そういうことを社会全体で続けてしまうと、結果的に日本の経済にも良くない影響が出ると思っています。だからこそ、自分はそういう仕事の仕方はしたくないと考えています。

――今後、人を増やす予定はありますか。

従業員を入れることも考えたことはありますが、人が増えると遠慮してしまって自分のやりたいことができなくなる気がしています。まずは自分が成長して、いろいろなことを試してみたい。失敗してもいいから挑戦できる環境を大事にしたいと思っています。

技術を研究し、新しい取り組みへ

――今後取り組んでいきたいことはありますか。

最近、事務所のような研究スペースを購入しました。そこにはドラム式洗濯機を10数台ほど置けるようにしています。そういった環境が整ったので、今後は技術を人に教えることもできるのではないかと考えています。

――かなり本格的な設備ですね。

大きな目標として始めたわけではなく、「環境が整ったからやってみよう」という感覚です。成功するか失敗するかは分かりませんが、とりあえずやってみれば何か芽が出るかもしれない。そういう判断でいつも取り組んでいます。

仕事と向き合い続ける日常

――仕事以外でのリフレッシュ方法を教えてください。

現在は週に一度ソフトボールをしています。以前はマラソンもしていましたが、ハウスクリーニングの仕事は朝が早く、なかなか時間が取れなくなりました。

――「合気道」もされているそうですね。

技を覚えたいというよりも、体の使い方、特に丹田の使い方を研究することに興味があります。道場にはあまり通えていませんが、車に乗っているときや歩いているときなど、日常の中で体の使い方を考えています。

昔と比べて自分の中で大きく変わったのは、「結果ではなく期待値で行動する」という考え方です。結果だけを見てしまうと、うまくいかないときに行動が止まってしまいます。ですが、理論上プラスになる行動であれば、それを積み重ねていくことで少しずつ成長できると感じています。

できないことに挑戦して立ち止まるよりも、できることを一つずつ増やしていく。小さなことでも積み重ねていけば、ある時点で急にできるようになることがあります。クロスワードパズルのように、一つの答えが分かることで他の問題も解けるようになる。そのような形で成長していけるのではないかと思います。

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