着痩せで人生を変えるワンピースの力

株式会社魔法のワンピース 代表取締役 ニー亜紀子氏

株式会社魔法のワンピースは、50歳以上の女性を主なお客様とし、着痩せに特化したワンピースを販売している会社です。体型の変化や更年期などにより、何を着ればよいか悩む年代に向けて、ダイエットをしなくても洋服の力で美しく見える商品を届けています。代表取締役のニー亜紀子氏は、10代の頃にバックパッカーとしてアジアを巡り、現地のマーケットで仕入れた商品を日本のフリーマーケットで販売して旅費を稼いでいた経験を、現在の事業の原点として語ります。今回は、起業の背景や事業への思い、今後の展望について伺いました。

年齢に寄り添う服の価値

――現在の事業内容や特徴について教えてください。

当社では、主にワンピースを扱っています。お客様は50歳以上の方が中心です。特徴としては、着痩せに特化していることです。年齢を重ねる中で体型が変わってきたり、更年期が始まったりすると、何を着ればよいのかわからなくなる方も多いと思います。そうした方に向けて、流行に左右されるというよりも、ダイエットをしなくても洋服の力を借りてきれいに見える商品を販売しています。

買い付けやデザインは、基本的に自分で行っています。価格についても、デパートで1枚買う金額で、当社であれば3枚買えるような比較的安価な値段設定を意識しています。当社では、私がデザインし、仕入れも私が行うことで、なるべくお客様が手に取りやすい価格で提供できるようにしています。

人生を見据えた起業選択

――経営者になられた経緯を教えてください。

私は国際結婚をしており、結婚後は主人の仕事の関係でオーストラリアに行っていました。その仕事が終わり、日本に帰ってくるタイミングで起業しました。

もともと10代の頃にバックパッカーとしてアジアをほとんど回っていました。その時に、現地のマーケットで買った商品を日本のフリーマーケットで売り、そのお金で旅費を稼ぎ、また旅をするという生活を何年かしていました。今の事業も、その経験がビジネスプランの土台になっています。

現在は洋服も作っていますが、基本的には当時やっていたことをもう少しレベルアップしたような感覚です。現地で買い付けたものを販売するという経験が、今の物販の仕事につながっています。

――経営者として自立を選んだ背景には、どのような思いがあったのでしょうか。

私は晩婚でしたので、これからの生活について考えました。親の介護や、主人とも年の差がありますので、もしかするとダブル介護になるかもしれない。さらに子どもが生まれたら子育てもあります。そう考えると、どこかの会社で働きながらすべてをこなすのは、とても難しい。ただ、自分で経済的に自立し、起業していれば、どうにかできるのではないかと考えたことが大きなきっかけです。

また、自由なライフスタイルを自分で作れることも、起業してよかったと感じる部分です。昨年は思い切って4週間ヨーロッパへ旅行に行きました。息子の休みに合わせて出かけられることも、起業しているからこそできることだと思っています。

――仕事をする上で大切にしている価値観は何でしょうか。

現在、8年目を迎えて自分自身が成長していることがわかります。ですから、このビジネスをやっていくとお金を作れるとか、これは向いていないとか、その判断は早くなったと思います。コロナの時期は、洋服が急に売れなくなりました。その時には主人とオンライン英会話を始めたり、ビジネスコンサル業なども行いました。物販だけではなく、別なことを行うことで新しいお客様と接する機会が生まれます。新しいことを常にやっていくということは意識しているところです。

共感で広がるビジネス

――組織運営で意識していることを教えてください。

当社では、基本的にスタッフを雇用するのではなく、代理店という形で関わってもらっています。成功報酬のような形で、1枚売ったらいくらという形で働いてもらっています。店舗運用については、たまにアルバイトの方に来てもらうこともありますが、基本的には自分で運営しています。

――一緒に働く方に求める姿勢はどのようなものですか。

SNSに苦手意識がない方ですね。主な集客方法がSNSなので、全くわからない方だと、なかなか広がっていきません。また商品だけでなく、私自身に興味を持ってくれることも大切だと思っています。主婦の方が代理店になることもありますし、すでにビジネスをしている方が代理店になりたいと言ってくださることもあります。ただ、最終的には関係性が大事です。小さなビジネスだからこそ、その人に才能があるかどうか以上に、自分との相性がとても大切だと感じています。

世界へ広がる服の価値

――今後の展望や挑戦したいことを教えてください。

今後は、eBayを使った海外販売を広げていきたいと考えています。当社の商品はワンピースなので、日本では冬になると夏に比べて売上が落ちやすいです。一方で、オーストラリアは季節が逆なので、日本が冬の時には真夏です。そこに販売を広げることで、季節による売上の波を少なくしていきたいと考えています。通販で安定して売れる流れを作ることができれば、固定収入も見えてきます。投稿すれば売れるという流れをもっと強化していきたいです。

また、これまでは自分がモデルになって商品を見せてきましたが、大きい体型の商品は自分では着られません。今後は大きい体型のモデルさんにも協力してもらい、オーストラリアだけでなく、さらに他の海外にも商品を届けていきたいと考えています。日本ではなかなか売れないものも、海外では売れる可能性があると思っています。服の力で自信を持てる人を、これからさらに広げていきたいです。

――仕事以外でのリフレッシュ方法を教えてください。

休みの日はアイルランド人の主人とずっとお酒を飲んでいます。それがリフレッシュになっています。

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