人を想う経営で働く未来を変える
株式会社PRIERE 代表取締役 遠藤 真里子氏
株式会社PRIEREは、現代表である遠藤真里子氏の父が設立した会社です。現在、遠藤氏は株式会社PRIEREと、不動産会社である株式会社REGULUS、親会社である宮田建築事務所の3社に関わりながら、将来的に働く女性や子育て世代を支える場づくりを目指しています。本記事では、現在の取り組みや経営の考え方、今後の展望について伺いました。
人と人で動く仕事
――現在の事業内容や特徴について教えてください。
REGULUSでは、マンション用地の売買仲介をメインに行っています。事業用地をマンションデベロッパーにご紹介する仕事です。もともとREGULUSもPRIEREも父が作った会社で、どちらにも父の思いが込められています。
父は一級建築士で、昔からマンションの設計をしていました。REGULUSは、いずれデベロッパーにしたいという思いから若い頃に作った会社です。一方でPRIEREは、父の遊び心から生まれました。いろいろなことをやってみたいという思いで作られた、スタートアップ/ベンチャーを目指した会社でした。
――企業としての強みはどのような点にありますか。
REGULUSの強みは、宮田建築事務所がバックについている事です。事業用地をご紹介する際に、建築設計のプロフェッショナルな知識を織り交ぜてご提案できること、また、設計の仕事を長く続けてきた中で、それぞれ名だたる会社の社長や会長といった立場の決定権を持つ方と、直接話ができることは、大きな強みです。
扱う金額が大きい仕事だからこそ、人脈や信頼関係がとても大切な業界だと日々感じています。一方で、最近は私自身も新規開拓ができるようになってきました。人と人との関わりの中で一気に距離が近くなり、仕事が決まることもあります。AIではできない、まさに「人間力」、人の気持ちがあって成り立つ仕事だからこそ、自分が活かせる場所と感じています。
働く女性の未来を描く
――経営者になられた経緯を教えてください。
宮田建築事務所の設計の仕事がとても忙しく、REGULUSとPRIEREは形としては存在していたものの、大きく動かせていない期間が長くありました。父の会社を継ぐ気は全くなかったので、私は大好きな自動車業界、トヨタで営業をしていたのですが、営業で大きな成果を残したこともあって、父から「この会社を動かしてくれないか」と任されました。今考えると、不動産売買仲介ってトップオブザ営業職。私の今までの人生経験がまさにこのためにあったんだと思えました。
――PRIEREに込めている思いを教えてください。
PRIEREでは、働く女性や子育て中の女性を応援したいという思いがあります。私自身、子どもが生まれた後に夫を亡くしたり、小さな子どもを抱えながら仕事もしなければならないという経験をしました。
また、トヨタに勤めていた頃から、女性が働くことへの難しさも感じていました。当時は、女性は家で、男性は外で働くという考え方がまだ残っていた時代です。結婚して子どもが生まれると、女性は社会から一歩引いて過ごさなければならない時間があります。その中で男性と肩を並べて働いていくのは、まだ難しい世の中だと感じていました。
一方で、女性には器用さや発想の柔らかさがあります。男性と協力しながら、それぞれの良さを生かせば、もっと良い会社や社会になるのではないかと考えていました。以前は、シングルマザー専用マンションのようなものを建てたいという大きな夢がありました。子育てをみんなでフォローしていけるような場所です。ただ、実現には大きな資金が必要です。今はREGULUSで会社としての体力をつけながら、その先の実現を目指しています。最近では、シングルマザーに限定するのではなく、働く女性が助かるような施設や、仕事もできて子育ても楽しめるようなビレッジのような場所を作りたいというイメージを持っています。まだ形ははっきりしていませんが、働く女性に向けたサポートができる場づくりを考えています。
――仕事をする上で大切にしている価値観は何でしょうか。
仕事という文字の形や音の響きの感じ方は人それぞれだと思っています。私の能力や行動、意志によって生み出されたのもが、世の中だったり、またはたった一人だったりの価値あるものになったり、それが形には残らなくても、誰かの記憶に残ったりと、自分の存在意義が明確に見えてこそ『仕事』として成り立った事実だと思っています。お金を稼ぐ手段とは思っていません。偽善者のような言葉が並びますが、自分の行動が、社会や誰かの役に立つこと、価値が生まれること、ありがとうという報酬と溢れ出すワクワクを追いかけるそんな毎日が楽しくて感謝です。仕事って、そんな毎日のリズムです。
温かさが根付く会社文化
――組織づくりや、働く人との関わりで大切にしていることはありますか。
宮田建築事務所、REGULUS、PRIEREの3社は、現在ワンフロアで仕事をしています。REGULUSの業務も、設計事務所のメンバーが兼務してくれていたり、専任の人がいたりと、兼務しながら成り立っている部分があります。全体では20名弱で動いています。
年配のスタッフの中には、私が子どもの頃から知っている方もいます。立場関係なく、そういった方々からは今でも「まりちゃん」と呼ばれています。若い方からも「まりちゃん」や「まりこさん」と呼ばれることがあり、とてもフレンドリーな会社です。私は、学生時代ずっと体育会系で来ましたが、後輩にも敬語を使ってしまうようなタイプなので、決して偉そうにすることはありません。親しみやすさを大切にしながら、礼儀も忘れない関係性でいたいと思っています。
設計事務所というと男性が多い印象があるかもしれませんが、実は当社では女性も多く、一級建築士の方々も男女比が半分半分くらいです。子育てにも理解があり、働きながら子育てをしている一級建築士のママも多くいます。
――今後採用していきたい“人材像”はありますか?
何にでも挑戦するワクワクした人に魅力を感じます。怖いもの知らずで、仕事を楽しめる人と一緒に働きたいです。私はプライベートと仕事の垣根が全くないタイプで、日々の生活の中にも発想のチャンスがたくさんあると思っています。だからこそ、生活の中で気づき、考え、楽しみながら仕事に向き合える人が好きです。
理想の未来を自ら設計する
――今後の展望や挑戦したいことを教えてください。
今後は、自分自身でも設計ができるようになりたいと考えています。工学部を出たわけではありませんが、今の環境には設計事務所があり、不動産会社があります。まずは二級建築士、そしていずれは一級建築士を取得し、最終的には自分で設計までできるようになることを目指しています。独学ではなかなか難しい世界ではありますけど、まずは二級合格を目指して諦めずに挑戦をしていきます。
やりたいことが多すぎて時間が足りません!地域の活動も大好きで、学校の事、ミニバスのチームに携わったり、地域の祭りの実行委員などにも関わり、楽しく取り組んでいます。一度きりの人生、やりたいことは片っ端から思いっきり。みんなに平等に与えられた限りある貴重な時間を大切に、一分一秒に感情を持てるように、暑苦しく冷静に、笑顔でいたいと思っています。
――仕事以外でのリフレッシュ方法を教えてください。
『人生で悔いが残ることを1つずつつぶしていこうキャンペーン』実施中です!子どもの頃からバスケットボールが大好きで、ずっとバスケを選んできましたが、そのバスケと天秤にかけられてきたギター。このままでは終われない、と夜なよな静かにギターを弾いている時が、今の至福の時間です。大好きなスポーツカーもしばらく乗れていないので、待ってろよGTR。そんなことを考えながらネットサーフィンも楽しい時間です♪ 日本人に生まれたのにまだ富士山にも登っていないし、大好きな巨大建築物ブルジュ・ハリファも見ていない。考えているだけで楽しくて、キャンペーンはだいぶ長期化しそうです!