一歩先のアイデアで想い以上のカタチに――ハドルが描く、楽しく働くクリエイティブの未来

株式会社ハドル 代表取締役 和田 美音氏

株式会社ハドルは、広告制作を軸に、グラフィック広告やWeb、動画、ロゴ、イラストなど幅広いクリエイティブを手がける制作会社です。「みんなを楽しく、世界を豊かに」というビジョンのもと、単にデザインをつくるのではなく、クライアントの想いや社会的背景まで踏まえた“伝わる形”を追求しています。本記事では、代表の和田氏に、事業の特徴や経営に込める想い、今後の展望などについて詳しく伺いました。

広告制作を上流から支える一気通貫の体制

――現在の事業内容について教えてください。

当社は、広告制作会社です。もともとは、紙媒体を中心に「ワンビジュアル・ワンキャッチコピー」のような、いわゆる広告を制作していました。現在はWebや動画のご要望も増えており、領域を広げながら取り組んでいます。

動画については、撮影などは外部の方と連携しますが、企画は社内で行うこともあります。新聞・交通広告をはじめとしたグラフィック広告や動画制作、Web、ロゴ、イラストなどをワンストップで対応できることが当社の特徴です。

――御社の強みはどのような点にありますか。

当社の強みは、企画・設計から制作、納品までを一気通貫で担える体制と、短納期でも品質を落とさずに対応できる実行力です。

行政案件を中心に、入札やコンペティションでは限られた時間のなかで、課題の整理から訴求軸の設計、表現への落とし込みまでを高い精度で行うことが求められます。当社では、情報整理からコンセプト設計、クリエイティブ制作までを社内で横断的に進めることで、提案のスピードと品質を両立してきました。

単に制作物を納品するのではなく、クライアントの目的達成に向けて、提案段階から成果につながるアウトプットを設計できることが、当社の競争力だと考えています。

好きなことを仕事にし、広告の世界へ

――広告制作の仕事を始められたきっかけを教えてください。

幼い頃から絵を描くことやデザインに触れる環境が身近にあり、自然とクリエイティブに興味を持つようになりました。実家のパソコンにIllustratorが入っていたこともあり、学生時代から自主的に制作に取り組んでいました。

大学では都市環境を学ぶ工学分野に進みましたが、次第に「自分は表現や企画を通じて価値を生み出す仕事に携わりたい」と考えるようになり、制作の仕事へ進みました。初期はインハウスでグラフィックデザインを中心に経験を積み、その後、より幅広い領域に携わりたいという想いからハドルへ参画しました。

転機となったのは、出産を経験したタイミングです。自分の強みや好きなことを仕事にしながら、責任を持ってキャリアを築いていきたいと考えるようになりました。現在の事業や働き方に対する考え方も、その経験が大きく影響しています。

――経営者として大切にしている考え方を教えてください。

当社では「一歩先のアイデアで、想い以上のカタチに」をミッションとして掲げています。単に制作物をつくるのではなく、クライアントの目的や背景を深く理解したうえで、本質的な課題解決につながる提案を行うことを重視しています。

また、クリエイティブの品質は、働く人の状態や組織環境に大きく左右されると考えています。そのため、成果だけでなく、社員一人ひとりが主体性を持って働ける環境づくりや、自己成長を実感できる組織づくりにも力を入れています。

もちろん経営には収益性や事業バランスも欠かせませんが、中長期的に高いアウトプットを生み出し続けるためには、個々のQOLやモチベーションを高めることが重要です。仕事を通じて自己実現につながる状態をつくることが、結果として組織全体の価値向上にもつながると感じています。

言語化と想像力でつくるチーム

――社員とのコミュニケーションで大切にしていることは何でしょうか。

私はもともとせっかちで短気なところがあります。以前は、根性論のように「頑張るしかない」と思っていた時期もありました。

しかし、自分が上に立って人に伝える立場になったとき、きちんと言語化し、みんなが理解できる言葉を使わなければいけないと感じるようになりました。また、相手の立場をよく考える必要性も実感しました。

結果だけを見て判断するのは簡単ですが、その背景に何があったのかを想像し、相手を尊重して話を聞くことを意識しています。

――一緒に働きたいと感じる人はどのような方ですか。

最も重視しているのは、仕事に対する熱量と主体性です。「広告やクリエイティブの仕事で価値を発揮したい」「この環境で成長したい」という意志を持っている方と一緒に働きたいと考えています。

当社は、分業型で制作だけを担う体制ではなく、営業~ヒアリング、企画立案、提案、制作進行までを一貫して担当します。そのため、単にデザインや制作スキルだけではなく、クライアントの課題に向き合い、全体を俯瞰しながらプロジェクトを推進できる方が理想です。

特定の業務領域だけに閉じるのではなく、「幅広く経験しながら成長したい」「自ら提案し、価値をつくっていきたい」という好奇心や成長意欲のある方は、当社のカルチャーに合っていると思います。

――働き方について、どのような考えをお持ちですか。

広告・クリエイティブ業界は短納期や突発対応も多く、従来型の働き方では優秀な人材がキャリアを継続しにくいという課題があると感じています。私自身、子育てをしながら働くなかで、その難しさを実感してきました。

そのため当社では、ノートPC環境の整備やテレワーク対応を進め、場所に縛られない働き方を構築しています。現在はコアタイムを10〜16時とし、それ以外は個人の裁量に委ねることで、ライフステージに合わせながら高いパフォーマンスを発揮できる体制を整えています。

一方で、柔軟な働き方は個々の責任感や主体性が前提です。コミュニケーションとチーム連携を重視しながら、持続的に成果を出せる組織づくりを目指しています。

作るだけではなく、価値を設計できる集団へ

――最後に、今後取り組んでいきたい挑戦をお聞かせください。

AIの進化によって制作工程の効率化が進むなか、今後は「つくる力」だけでなく、企画・コンセプト設計・ディレクションといった上流工程の価値がより重要になると考えています。そのため当社では、各メンバーがデザイナーとしてだけでなく、課題整理や戦略設計まで担える人材へ成長できる体制づくりを進めています。

また、AIツールも積極的に活用しながら、制作スピードや品質向上を図る一方で、これまで培ってきた知見やクリエイティブ力を掛け合わせることで、付加価値の高い提案を強化していきたいと考えています。

さらに、言葉を起点に商品や価値を再定義するブランディング会社「ことばデザイン」も展開しており、現在はブランド全体のコミュニケーション設計や体験設計まで担う新法人の立ち上げも予定しています。今後は単なる制作会社ではなく、ブランド戦略全体を支援できるクリエイティブパートナーとして事業領域を広げていきたいです。

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