肌から人生を変える――RicoMeeが目指す“心から綺麗になれる”美容のかたち
株式会社RicoMee 代表取締役社長 河原井 美冴氏
株式会社RicoMeeは、自社開発の化粧品を軸に、エステやまつ毛エクステ、ネイルなどを展開するトータルビューティサロンを運営する企業です。肌の悩みを抱える人に寄り添いながら、「肌を通して人生の質を高めたい」という想いのもと、事業を展開しています。本記事では、自らの経験をもとにブランドを立ち上げ、現在は全国への販売や卸事業にも挑戦しているという代表の河原井美冴氏に、事業へのこだわりや経営に対する考え方、今後の展望などについて詳しく伺いました。
自社化粧品を軸に広がるトータルビューティ事業
――現在の事業内容について教えてください。
現在は、自社ブランド「RicoMee」の化粧品を軸に、エステサロンの運営やオンライン販売、エステサロン向けの卸事業を展開しています。
サロンでは、フェイシャルだけでなく、まつ毛エクステやネイルなども取り入れたトータルビューティサービスを提供しています。
また、Instagramでの発信にも力を入れており、全国のエステサロンからお問い合わせをいただく機会も増えました。現在は、化粧品の販売だけではなく卸販売にも取り組んでいます。
――事業の強みはどういった点にありますか。
エステサロンは数多くありますが、自社で化粧品を開発しているサロンはあまり多くないでしょう。そこが、当社の大きな強みです。
以前、大手メーカーの商品を扱っていたころは、アトピーや重度の肌トラブルを抱える方については「化粧品では対応できない」とご来店を断ることもありましたが、現在の自社化粧品は、敏感肌や重度のニキビに悩む方にも使っていただける商品として開発しています。
実際に肌悩みを抱えるお客様のサポートにつながっており、「肌を改善したい」という方々のお力になれていることにやりがいを感じています。単に美容を提供するだけではなく、お客様が自信を持てるようになることや、人前に出ることを楽しめるようになることも、この仕事の価値だと感じています。
経営の道に踏み出したのは、「自分のブランドを作りたい」という想いから
――経営者になられた背景をお聞かせください。
もともとは大手化粧品メーカーの第一位代理店として、個人事業で9年間、サロンを運営していました。2店舗を展開し、スタッフも10人ほど在籍していましたが、以前から「いつか自分のブランドを作りたい」という想いを持っていました。
というのも、取り扱う商品のなかには、自分自身が心からよいと思えないものもあり、そうしたモヤモヤを抱えながら販売することに違和感があったんです。
その後、コロナ禍をきっかけに事業の方向性を見直し、フェイシャルだけではないトータルビューティサロンを立ち上げました。その流れでメーカーとの代理店契約が終了することになり、「それなら自分たちで化粧品を作ろう」と考えたことが、自社ブランド立ち上げのきっかけになりました。
――経営判断の軸になっているのはどういった価値観でしょうか。
「自分が本当に自信を持って伝えられるかどうか」を大切にしています。商品に対する愛情がなければ、販売はできないと思っているためです。
ただ物を売るのではなく、化粧品を通してその方自身がよくなっていくことが、本当の意味での販売だと思っています。お客様が前向きになったり、自分を好きになれたりすることが何より大切です。
――影響を受けた出来事や考え方があれば教えてください。
特定の誰かに強く影響を受けたというよりも、昔から「自分の力で何かを築きたい」「生きた証を残したい」という想いが根底にありました。中学生くらいの頃から「将来的に経営に携わりたい」という意識を持っており、自分自身で価値を生み出していく働き方に魅力を感じていたんです。
現在は、世界最大規模のビジネス・リファーラル組織であるBNI(ビー・エヌ・アイ)に参加しており、さまざまな経営者の方々と交流する機会があります。若くして事業を立ち上げ、結果を出している方々と接する中で、経営に対する視野や考え方も大きく広がりました。
また、目標や方向性を明確に持つことで、人との出会いや環境も自然と変わっていくと感じています。自分自身がどこを目指すのかを明確にすることが、経営においても大切だと考えています。
“話を聞く経営”で築く組織づくり
――社員とのコミュニケーションで大切にしていることは何でしょうか。
今は、スタッフの意見をしっかり聞くことを大切にしています。ただし、最終的な方向性を決めるのは経営者としての役割です。そのバランスを意識しながら組織づくりをしています。
最初はトップダウン型の経営をしていましたが、そのやり方によって社員との距離ができてしまい、一度スタッフが離れていった経験があります。そのときに「自分がみんなの話を聞けていなかったからだ」と気づいたため、現在のスタイルになりました。
――どのような人と一緒に働きたいと考えていますか。
前向きな人です。「もっとこうなりたい」という気持ちを持っている人は成長できると思っています。
また、素直さも大切です。これまで多くの人を見てきましたが、やはり素直に行動できる人が伸びていく印象があります。何か言われたときにまず否定から入るのではなく、「やってみます」と挑戦できる人は、成長が早いと感じています。
海外展開を見据えた新たな挑戦
――最後に、今後の展望について教えてください。
今後は、海外展開にも挑戦していきたいと考えています。現時点ですぐに大規模な展開を行う段階ではありませんが、インバウンド需要を取り入れたサロン展開や、アジア市場への進出には大きな可能性を感じています。また、国内だけでなく販路を広げていくことで、ブランドとしての認知拡大にもつなげていきたいです。
もちろん、海外展開には資金面や市場調査など多くの課題があります。どのエリアにニーズがあるのか、どのような形で展開していくべきかを慎重に見極めながら、段階的に進めていく必要があると考えています。
その準備の一つとして、今年から英会話の勉強も始めました。まだ学び始めた段階ではありますが、自分自身が海外市場に目を向け、行動していくことが、会社としての成長にもつながると思っています。今後は国内にとどまらず、より多くの方にブランドの価値を届けられる体制を作っていきたいです。