誠実に応え続ける損害調査の現場――自動車事故鑑定のプロフェッショナル・グリーンオフィスが築く信頼の循環
グリーンオフィス株式会社 代表取締役 大鋸 由光氏
グリーンオフィス株式会社は、自動車保険や自動車共済の外部委託会社として、損害調査の依頼に対応している企業です。事故車両の損害額査定や立会調査、修理費の協定、時価算出、写真・画像での鑑定など、自動車事故に関わる幅広い調査業務を担っています。大鋸氏は、損害保険会社で同様の仕事に携わった経験をもとに独立し、同社を立ち上げました。依頼を極力断らず、誠実に寄り添う姿勢を大切にしながら、業界への恩返しや人材育成にも目を向けています。本記事では、代表である大鋸氏に、事業の特徴や経営の判断軸、組織づくり、そして今後の展望について伺いました。
損害調査のプロフェッショナルとしての事業基盤
――現在の事業内容や特徴について教えてください。
自動車保険や自動車共済の外部委託会社として、損害調査の依頼を受けて個別に対応しています。
契約は包括契約の形になっており、その都度、立会依頼という形で業務を進めていきます。案件ごとに現場へ赴き、状況を確認しながら対応していく仕事です。
――御社の強みや特徴はどのような点にありますか?
顧問弁護士が8人在籍している点が大きな特徴です。
そのため、弁護士から直接依頼を受けることもあり、通常の損害調査に加えて幅広い案件に関わる機会があります。こうした体制が、他社にはない強みになっていると感じています。
――理念やビジョンにはどのような思いが込められていますか?
まず、依頼は極力断らないという姿勢を大切にしています。
そして何よりも、誠実に対応し、お客様に寄り添うことです。案件の大小に関わらず、一つひとつ丁寧に向き合うことで信頼を積み重ねていきたいと考えています。
経験を活かした独立と経営への道
――会社を立ち上げた経緯を教えてください。
もともとは損害保険会社に所属し、同様の業務に携わっていました。当時は1社専属の立場でしたが、退職を機に独立し、自分で会社を立ち上げました。今年で11年目になります。
――経営者としての価値観や判断軸はどのようなものですか?
この仕事は非常に限られた職種で、資格を持つ人も日本全国で1万人に満たないと言われています。だからこそ、損保業界や共済からの要請にはできる限り応えることを大切にしてきました。
もうひとつの軸は、後進の育成です。定年を迎えて退職した方でも、行き場がなければ当社で活躍の場を持っていただく。そうした受け皿をつくることが、これまで育ててくださった先輩方への恩返しであり、業界への恩返しにもつながると考えています。
現在も2名が所属し、それぞれの経験を活かして働いています。
業界への恩返しと人材を活かす組織づくり
――人材育成や組織づくりで意識していることは何でしょうか?
特別な仕組みというよりも、業界に貢献していくことを前提に考えています。
経験を持つ人が活躍できる場をつくることで、自然と人材が育っていく環境になるのではないかと思っています。
――社内のコミュニケーションで大切にしていることを教えてください。
風通しの良い職場にすることです。
立場に関係なく話しやすい環境を整えることで、仕事の質も高まると考えています。
――今後の採用や人材確保について、どのように考えていますか?
これまで所属していた保険会社は規模が大きいため、今後もそこから人材が流れてくる可能性があります。
そうした方々を、信頼できる方の紹介を通じて受け入れていければと考えています。
安定した事業運営と今後の展望
――今後の展望や取り組みたいことを教えてください。
人数が増えれば対応できるキャパシティも広がり、売上の向上にもつながります。
現在は委託外注という形で業務を行っていますが、将来的には社員に還元できる体制を整え、共存共栄の形で裾野を広げていきたいと思っています。
――現在向き合っている課題はどんなことでしょうか?
特別な課題があるわけではありませんが、求められるものを確実に履行し、顧客満足度を高めていくことが重要だと考えています。
当社にしかできない価値をしっかりと示しながら、関係性を深めていくことで、安定した業務量につなげていきたいです。
――経営において「ここだけは譲れない」という想いはどんなことでしょうか?
「無駄・ムラ・無理」をなくすことです。
過重労働を避け、時間内勤務で十分な賃金が得られるような環境を整えています。会社の利益が多少減ったとしても、人材育成や安定した業務体制を維持することが重要です。
結局は「人・金・物」に尽きると考えています。
音楽とともにある日常
――仕事以外でのリフレッシュ方法を教えてください。
休みの日は自宅で過ごすことが多いですが、音楽が好きで、クラシックギターを弾いています。4年ほど先生について学んだ経験もあり、以前は頼まれて演奏に行くこともありました。
最近は年齢のこともあり以前のようには活動できていませんが、音楽に触れる時間は変わらず大切にしています。