好きから可能性が開き、夢が実現する世界を当たり前に。リーダーの孤独に寄り添い、次世代へバトンを繋ぐ人材育成の真髄

BeautySoul JAPAN 飯田美心氏

かつてNHKドラマの主役を務めた子役時代の経験、そしてアパレル業界での劇的なV字回復。飯田美心氏の歩みは、常に「人の可能性」と向き合う日々でした。現在は経営者やリーダー層を対象に、心理学や脳科学を駆使した、組織活性化のコンサルティングを展開するBeautySoul JAPAN。飯田氏が目指すのは、単なるスキルの向上ではありません。リーダーが心の余裕を取り戻し、関わるすべての人々の可能性や才能を解き放つことで、社会全体に幸福の循環を生み出すこと。自らの原体験と、最愛の父の背中から学んだ「孤独なリーダーを救う」という使命感、そしてその先に見据える次世代教育のビジョンについて、深くお話を伺いました。

「好き」を原動力に才能を開花させる。リーダーの変容が組織の未来を創る

――まずは、BeautySoul JAPANの事業概要と、飯田さんが掲げている理念について教えてください。

現在は、経営者様や部下を持つリーダーの方々を対象とした、人材育成・組織活性化のコンサルティングをメインに活動しています。コーチングやカウンセリング、さらには心理学、脳科学、量子力学といった多角的なアプローチを取り入れ、クライアント様が抱える「孤独」や「育成の悩み」を解消するサポートをしています。

私の掲げるビジョンは、「好きから可能性が開き、夢が実現する世界を当たり前に」することです。人は、自分がワクワクすることや好きなことにこそ、才能を最大限、発揮できると信じています。しかし、社会のルールや固定観念によって、その可能性が閉ざされてしまう場面を私自身も経験してきました。だからこそ、一人ひとりが自分の役割やポジションで輝けるよう、本人の才能や可能性、想いを徹底的に応援し、それを皆で叶えていく。そんな生き方や在り方を世の中に広めていきたいと考えています。

リーダーが変われば、そこで働く従業員がハッピーになり、提供されるサービスを通じてお客様もハッピーになる。この「幸せの循環」を生み出すことが、私のミッションです。

――経営判断の際、飯田さんが大切にされている価値観や心情はどのようなものでしょうか?

私自身が何かをする判断軸として、「楽しそうか」「面白そうか」「成長できるか」という3つの軸を大切にしています。そう感じたことには、全力で挑戦し、最後まで諦めずにやり切ります。

また、パートナーとしてお仕事をご一緒するかどうかを判断する際には、相手が「内的要因」で成長すると決めているかを重視しています。外的要因を理由にしていては、何も変えることはできません。「自分が変わることで、会社や周りをより良くしていきたい」という強い意志を持っている方であれば、私は全力を尽くしてその可能性を引き出したいと考えます。

夢の挫折とアパレルでの成功体験。父の孤独が教えてくれた「伴走者」の必要性

――経営者の道へ進まれたきっかけや、これまでのキャリアについてお聞かせください。

私の原点は、小学校6年生の時にNHKドラマの主役を務めた芸能活動にあります。当時は夢に向かって突き進んでいましたが、中学進学後、大人の都合や社会のルールによってその道を断たれてしまうという経験をしました。自分の可能性を閉ざされる痛みを知ったことが、今の「可能性をひらく」という強い想いに繋がっています。

その後、大手アパレル企業に入社し、ラフォーレ原宿店などで店長を4年ほど務めました。未経験のスタッフたちが、私の育成を通じて成功体験を積み、フルコーディネートを提案して買っていただけた瞬間に、目の輝きが劇的に変わる。その姿を見た時に、「人の育成こそが自分の天職だ」と確信しました。自分がいなくても目標が達成できる自走組織を作り上げ、スタッフもお客様も、そして私自身もハッピーになれる教育の形を見出したのです。

しかし、当時の会社組織では「マネージャーは数字の管理だけしていればいい」というスタンスで、私が理想とする「人の可能性を最大限に引き出す育成」への挑戦は難しいと感じました。であれば、自分自身でその形を実現しようと決意し、起業の道を選びました。

――お父様の存在も、起業の背景に大きく影響していると伺いました。

5〜6年ほど前、会社を経営していた父が、突然亡くなるという出来事がありました。原因の1つには、仕事のストレスがありました。経営者として、相談できる相手がいない。 弱音を吐けない。すべてを一人で抱え込んでしまう。その結果、心も身体も追い詰められて、命を失ってしまうという現実を、私は家族として目の当たりにしました。残された家族も、本当に言葉にできないほどの悲しみを抱えて生きていくことになります。その経験を通して、私は強く思いました。経営者やリーダーが、孤独にすべてを背負い続ける状態を、当たり前にしてはいけない。本来、経営者やリーダーは、未来を見て、意思決定をして、大切な人や組織を導いていく存在です。だからこそ、その人たちが心に余裕を持ち、本来の力を発揮できるように支える存在が、今の日本には絶対に必要だと思ったんです。
父のように、一人で抱え込みすぎて、大切なものを失ってしまう人を一人でも減らしたい。
その切実な想いが、今の私の事業の根底にあります。

可能性を信じ抜くコミュニケーションと、次世代へ繋ぐ「村づくり」の夢

――組織の運営や、一緒に働く仲間との関係で大切にされていることは何ですか?

現在は業務委託という形で関わっていただいているメンバーがいますが、私は彼らを「人生を共有する一生の仲間」だと考えています。

コミュニケーションにおいて最も大切にしているのは、相手の可能性を一番に信じることです。人材育成のプロとして、相手が自ら気づきを得られるような問いかけをし、ネガティブな思考をプラスへと転換できる言葉選びを徹底しています。働く上での意識合わせとして、まず本人がどのような人生を歩みたいのか、そのビジョンを共有します。会社の目標と個人の人生のビジョンが重なり、仕事を通じて人生が豊かになる。そんな関係性を構築することを何よりも優先しています。

――今後、新しく挑戦していきたいことや展望を教えてください。

1つは「親子・家族」の関係性を豊かにする取り組みです。ビジネスでの人間関係の癖は、実は親子関係に起因していることが多いのです。土台である家族関係が喜びで満たされることで、ビジネスもより健全に拡大していくという循環を作りたい。

そして、私の人生の最終的なミッションは、地球上に「村」をつくることです。好きから可能性が開き、夢が実現する世界を物理的な環境として形に残したい。日本が大好きなので、日本の文化や精神性も体験できる場にしようと計画中です。次世代を担う子供たちや若者が、自分の可能性を最大限に発揮して生きられる場を創り、そこへバトンを渡して死ぬことが、私のゴールです。そのために、まずは目の前のリーダーの方々と共に、ポジティブな影響力を世の中に広げていきたいと考えています。

未知の体験が感性を磨く。日々のリフレッシュと学びの源泉

――飯田さんのリフレッシュ方法や、個人的に影響を受けたものについてお聞かせください。

旅行に行くことが大好きです。その土地、その場所でしか味わえないグルメや自然、温泉など、非日常の体験を味わうことが最大のリフレッシュになります。未知の世界に触れることで、感性が研ぎ澄まされる感覚がありますね。

また、私のキャリアにおいて最も影響を受けた本は『7つの習慣』です。店長時代、人の育成で壁にぶつかり、心が折れそうになっていた時にこの本に出会いました。自分の在り方を根本から見直すきっかけになり、今の育成メソッドの礎にもなっています。そして、何より母の存在です。私が「やりたい」と言ったことをやらせてくれるなど、小さい時から常にきっかけを与え、時には叱り、最大の応援をしてくれました。母が与えてくれた「挑戦のきっかけ」があったからこそ、そして「最後まで諦めずやり切る」大切さを教えてくれたからこそ、今の私があるのだと心から、尊敬し感謝しています。

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