AI時代の教育と採用を変える――イーライフシステムが描くAIエージェント戦略

イーライフシステム株式会社 代表取締役 桑 輝

イーライフシステム株式会社は2014年の設立以来、IT事業を展開してきました。現在はAIビジネスSNS「Linkora」を中心に、採用・教育領域におけるAIエージェントプロダクトの開発・運営を行っています。

今回は代表取締役の桑輝氏に、起業の経緯や事業戦略、AI時代における考え方、今後の展望について伺いました。

AIエージェントで教育と採用を変える

――現在の事業内容について教えてください。

当社は2014年に設立し、創業当初はITのSES事業を中心に展開していました。その後、自社プロダクトへの挑戦を重ね、2019年から教育プラットフォーム「CoderBar」の開発を開始し、2020年にサービスをリリースしました。

現在はAIビジネスSNS「Linkora」を中心ブランドとし、教育・採用領域に特化したAIエージェント製品群を展開しています。

2026年3月には、人材紹介会社や企業の採用担当者向けAI採用エージェント「Linkora AgentTeams」をリリースしました。求人票と履歴書のマッチングだけではなく、AIによる候補者分析や採用判断支援まで行うサービスです。

さらに教育分野では、大学向けAI授業支援システム「ClassLingo」を提供しています。リアルタイム翻訳、文字起こし、AI要約などを通じて、留学生を含む多様な学習環境を支援しています。

私たちは単なるAIツールではなく、人の業務を支援・代替するAIエージェントを提供し、教育と採用のあり方そのものを変えていきたいと考えています。

――他社にはない強みは何でしょうか。

一つ目はチームです。

CTOはMicrosoft MVPとして長年AI・クラウド技術に携わっており、AIプロジェクトを数多くリードしてきました。また、中国のByteDanceやXiaomiなどグローバル企業でプロダクト運営を経験したメンバーも在籍しており、技術とサービス運営の両面からプロダクトを成長させられる体制があります。

二つ目は、プロダクト同士が連携したエコシステムです。

教育向けサービス「ClassLingo」、AIビジネスSNS「Linkora」、採用AIエージェント「Linkora AgentTeams」が連携することで、教育からキャリア形成、採用までを一つのプラットフォームでつなぐことができます。

さらに、Linkoraには数万人規模の海外人材が登録しており、この人材基盤も当社の競争力の一つになっています。

起業への想い

――経営者になったきっかけを教えてください。

大学時代から将来は起業したいという思いがありました。

コンピューターサイエンスを専攻し、中国でエンジニアとして経験を積んだ後、2007年に来日しました。日本でもエンジニアとして働きながら、組織運営やマネジメントについて学び、「自分たちの技術で社会に変化を生み出すプロダクトをつくりたい」という思いが強くなりました。

その思いを形にするため、2014年に会社を設立しました。

――経営判断で大切にしていることはありますか。

私が最も大切にしているのは「考える力」です。

AIが急速に進化する時代では、今まで当たり前だった仕事やスキルが数年後には不要になる可能性があります。

学校では正解のある問題を学びますが、ビジネスには正解がありません。

だからこそ、AIを使いこなすこと以上に、自ら考え、課題を発見し、最適な答えを導き出す力が重要になると考えています。

――経営の中で譲れないものはありますか。

一言で言えば「バランス」です。

組織運営でも、株式やストックオプションでも、役割分担でも、どれか一つだけが利益を得る状態では長続きしません。

会社全体として最適なバランスを考えながら意思決定することを大切にしています。

自ら学び続けられる人と働きたい

――社内で大切にしていることは何でしょうか。

社員にはできるだけ自由な環境を提供したいと思っています。

自由がなければ新しい発想は生まれません。

AI時代は正解を探す仕事ではなく、新しい価値を生み出す仕事が求められるため、自由に考えられる環境が非常に重要だと思っています。

――一緒に働きたい人物像を教えてください。

一番重視しているのは、自ら学び続けられる人です。

AI技術は毎日のように進化しています。

会社が教えるだけではなく、自分自身で学び、変化を楽しめる人と一緒に新しいサービスをつくっていきたいと考えています。

AIエージェント時代への挑戦

――現在取り組んでいる課題はありますか。

これまで教育事業や受託事業を中心に収益を築いてきましたが、現在はAIプロダクトを中心としたビジネスモデルへの転換を進めています。

生成AIやAIエージェントの進化によって、人材業界や教育業界も大きく変わろうとしています。

その変化に合わせて、プロダクトも事業も進化し続けることが重要だと考えています。

――最後に、今後の展望を教えてください。

私たちは、教育と採用という人生の重要な場面において、AIエージェントが当たり前に活躍する社会を実現したいと考えています。

Linkoraを中心に、教育・キャリア形成・採用を一つにつなぐAIプラットフォームを構築し、人と企業をより良く結びつける新しいインフラを創っていきます。

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