「ありがとう」を結ぶ人生――日本初の縁結び士・結太朗氏が描く、人と人をつなぐ未来
「ありがとう」を結ぶ人生――日本初の縁結び士・結太朗氏が描く、人と人をつなぐ未来
株式会社松田輝雄事務所 結 太朗氏
人と人との出会いを支援する婚活事業はもちろん、自治体との連携イベントや地域活性化、さらにはメディア出演まで幅広く活動する結太朗氏。日本初の「縁結び士」として、人と人、人と地域、人と企業など、さまざまな“縁”を結び続けています。その原点には、15歳のアメリカ留学時代に経験した一つの出来事がありました。今回は、結太朗氏が大切にしている価値観や事業への想い、今後の展望について伺いました。
「ありがとう」が人生を変えた――縁結び士として活動する理由
――現在の事業内容について教えてください。
私は日本初の「縁結び士」として活動しています。結婚相談所の運営はもちろん、恋愛相談やマッチングアプリの相談にも対応しています。ただ、私が目指しているのは単なる婚活支援ではありません。
人と人を結ぶことができれば、その先にはさまざまな可能性があります。例えば、地域と人を結ぶこともそうですし、飲食店とお客様を結ぶことも縁結びの一つです。現在は婚活だけに限定せず、人と人とのご縁をつなぐ活動全般に取り組んでいます。
その原点は15歳の頃にあります。アメリカへ単身留学した当時、英語も話せず、友人もできず、本当に苦しい毎日を過ごしていました。そんな中、アメリカンフットボール部の仲間とチアリーダーの女の子を食事会で引き合わせたことがありました。その二人が交際するようになり、「ありがとう」と言ってもらえたんです。
その一言が本当にうれしくて忘れられませんでした。その出来事をきっかけに周囲との会話も増え、英語も話せるようになっていったんです。人と人を結ぶことで誰かに喜んでもらえる。その喜びが今の活動の原点になっています。
――事業の強みはどのような点にありますか。
私の強みは全国で活動していることです。一般的な結婚相談所は特定の地域を中心に活動することが多いですが、私は全国の自治体と連携しながら各地で婚活イベントを開催しています。
また、テレビ埼玉の番組「結太朗の縁むすびまっせ」に出演しながら活動していることも特徴の一つです。結婚相談や恋愛アドバイスを行う立場で冠番組を持ちながら全国を回っている人は、ほとんどいないと思います。
全国の自治体や地域の方々と関わりながら、人と人との出会いを生み出していく。その活動の幅広さは私ならではの強みだと感じています。
経営も人生も原動力は「ありがとう」
――理念やビジョンに込められた想いを教えてください。
私は昔から一貫して、「ありがとう」が欲しくて生きています。
婚活支援をしていて一番うれしい瞬間は、「結婚できました」「出会えました」と感謝の言葉をいただく時です。結婚や恋愛は、自分一人の努力だけでは実現できません。相手がいて初めて成立するものです。
だからこそ、「あなたのおかげで出会えました」と言っていただけた時の喜びは何にも代えがたいものがあります。
15歳の頃に初めて「ありがとう」と言われた時の感動が今でも心に残っています。その喜びを感じ続けたいからこそ、私はこの仕事を続けています。経営理念やビジョンを一言で表現するなら、「ありがとうを増やすこと」ですね。
――経営者になったきっかけを教えてください。
旅行会社勤務時代には多くの経営者の方々と接する機会がありました。その中で経営者という存在に憧れを持つようになりました。
その後、広告代理店で働きながら婚活関連のプロモーションや番組監修にも携わりました。しかし、管理職になるにつれて現場で直接人と関わる機会が減っていったんです。
もちろん待遇は良くなりましたが、私が本当にやりたかったのは、人と人を結んで「ありがとう」をもらうことでした。そこで大手企業を離れ、自分自身で縁結び士として活動する道を選びました。
人生が一度きりだとしたら、自分が本当にやりたいことをやりたい。そう考えたことが経営者として独立した大きな理由です。
人が好きな人と働きたい
――組織運営で大切にしていることは何でしょうか。
私たちの仕事で最も大切なのは会員様や講演会やイベント参加者の皆様です。
そのため、社内では会員様の状況や活動内容、交際状況、講演会やイベントの状況などを徹底的に共有しています。誰か一人だけが情報を持つのではなく、全員が同じ情報を把握している状態をつくることを重視しています。
何かあった時に誰でも対応できる体制を整えることが、安心して利用していただけるサービスにつながると考えています。
――採用や育成で重視していることを教えてください。
私は学歴や肩書きよりも、その人自身を見ています。
特に重視しているのは「人が好きかどうか」です。私たちの仕事は人と人をつなぐ仕事ですから、人に興味がなかったり、人との関わりが苦手だったりすると難しい部分があります。
また、失敗をどう受け止めるかも大切です。失敗した時に逃げるのではなく、その経験から学び、次に活かそうとする人と一緒に働きたいと思っています。
人が好きで、経験から成長できる人。そういう方に魅力を感じます。
全国へ、そして新たな挑戦へ
――今後取り組みたいことや展望を教えてください。
これまで全国各地の自治体と連携してきましたが、まだ活動できていない地域もあります。今後はさらに多くの自治体と協力し、全国で人と人との出会いを生み出していきたいですね。
また、新しいことにもどんどん挑戦していきたいと思っています。最近ではラーメンフェスタイベントでの新たな企画も進めています。人と人が集まる場所であれば、そこには必ずご縁が生まれます。
私はとにかくワクワクすることが好きなんです。新しい挑戦を通じて出会いが増え、人と人との縁が広がっていく。その流れをこれからもつくり続けたいと思っています。
――現在向き合っている課題はありますか。
全国の自治体と連携する中で、地域によっては外部から来る人材に対して慎重な姿勢を取られることもあります。
ただ、私は競争ではなく共存を目指しています。地域の事業者や結婚相談所の皆さんと協力しながら、より多くの出会いを生み出したいと考えています。
そのためにも、自分自身の知名度や発信力をさらに高め、多くの自治体から「一緒に取り組みたい」と思っていただける存在になりたいですね。
――最後に、休日のリフレッシュ方法を教えてください。
最近は7年ぶりにゴルフを再開しました。ゴルフは一日を通してコミュニケーションが取れるので、とても良いリフレッシュになります。
また、ジムで身体を鍛えたり、美容に時間を使ったりすることも好きです。人前に出る仕事だからこそ、自分自身を整えることも大切だと思っています。
外見を整えることはもちろんですが、自分を磨く時間そのものが気持ちのリフレッシュにもなっています。週末はそうした時間を大切にしています。
最後にお伝えしたいのは、どんな活動も結局は「縁」につながっているということです。婚活も、地域活性化も、イベントやテレビ出演も、そして今回の取材もそうです。人と人が出会うところには必ずご縁があります。