人と地域をつなぎ、循環を生み出す街づくり

LYS株式会社 代表取締役 奥澤 航一郎氏

LYS株式会社と一般社団法人たかしまスイッチは、滋賀県高島市を拠点に、「人と地域をつなぎ、地域に新たな循環を生み出す」ことを目指し、まちづくりに取り組んでいます。

LYS株式会社では、企業ブランディングや採用・人材育成支援、合同研修やイベントの企画・運営などを展開し、一般社団法人たかしまスイッチでは、ハンドボールクラブの運営を通じた地域づくりを推進しています。それぞれの事業を通じて、人・企業・スポーツ・地域が互いに支え合い、成長し続ける仕組みづくりを目指しています。

今回は代表の奥澤航一郎氏に、これまでの歩みや現在の取り組み、そして今後目指す地域の姿についてお話を伺いました。

地域の魅力に光を灯す

――現在の事業内容や特徴について教えてください。

私たちは、まちづくりを軸に事業を展開しています。

企業ブランディングや採用支援、人材育成、企業同士の合同研修やイベントの企画・運営を行うほか、スポーツクラブの運営にも取り組んでいます。

もともとは約7年前から、高島市内の企業様に対して採用支援を行い、人材に関する課題解決を支援してきました。しかし、一社だけの魅力を高めても、地域全体の魅力が向上しなければ、企業の採用力にも限界があると感じるようになりました。

そこで、採用活動や人材育成を企業ごとに行うのではなく、高島市全体で取り組む仕組みづくりを進めています。地域には新卒採用が毎年1〜2名という企業も多く、同世代とのつながりを築く機会が限られています。だからこそ、企業の枠を越えて学び、交流できる場をつくることには大きな意味があると考えています。

またハンドボールクラブの運営にも取り組んでいます。トップチーム「クレスタ滋賀」と育成組織「クレスタ滋賀アカデミー」を運営し、子どもから大人までが一つのクラブの中で成長し、支え合える環境づくりを進めています。競技力の向上だけでなく、スポーツを通じた人づくりや地域づくりにも力を入れています。

「たかしまスイッチ」という名前には、人や企業、地域が新しい一歩を踏み出す”きっかけ”となる存在でありたいという想いを込めています。

――理念やビジョン、社名にはどのような思いがありますか。

私たちは「BRING OUT THE BEST」をビジョンに掲げています。

企業にも、人にも、地域にも、まだ十分に発揮されていない魅力や可能性があります。その価値を見つけ、磨き、社会へ届けることが私たちの役割だと考えています。

社名の「LYS(リュース)」は、デンマーク語で「光」「灯り」という意味です。

地域や企業、人に眠る魅力に光を当て、その価値を多くの人へ届けていきたいという想いを社名に込めています。

――業界内での強みはどのような点にありますか。

高島市という地域に根差し、企業ブランディングや採用、人材育成に加え、スポーツを通じた地域づくりまで一貫して取り組んでいることが私たちの強みです。

私自身が高島市出身であり、地域の企業や行政、学校、スポーツ団体など、多くの方々と関わりながら活動してきました。

外部の会社として支援するのではなく、地域の一員として同じ目線で課題に向き合えることが、私たちならではの価値だと考えています。

ご縁を起点に広がった経営の道

――経営の道に進まれたきっかけを教えてください。

一番大きなきっかけは、「自分がやりたいことを実現するには独立するしかない」と考えたことです。

私は新卒で採用支援の仕事に携わり、約4年間、企業の採用や人材に関する課題解決を支援してきました。その後、ハンドボールについて学ぶために半年間デンマークへ留学しました。

帰国後は、それまでご縁のあった高島市内の複数の企業様から「一緒に仕事をしてほしい」と声をかけていただきました。一社に就職すると、他の企業とは関わることができません。それなら、自分で会社を立ち上げ、多くの企業と関わりながら地域に貢献できる道を選ぼうと考えました。

最初から「地域を変えたい」という大きな目標があったわけではありません。

目の前のお客様から必要としていただき、その期待に一つひとつ応え続けてきた結果、現在の事業へと広がっていきました。

――仕事をする上で大切にしている価値観は何でしょうか。

一番大切にしているのは誠実さです。

地方では、一度きりの取引ではなく、長く信頼関係を築いていくことが何より重要です。

売上だけを追うのではなく、お客様が抱える課題を一緒に考え、本当に必要な提案をすることを心掛けています。

目の前の一人ひとりと誠実に向き合い、その積み重ねが地域全体の信頼につながると考えています。

人を尊重し、関係を育てる

――組織運営で意識していることを教えてください。

現在は社員とともに事業を進めており、そのほかにもアルバイトや多くの関係者の皆さんに支えていただいています。

組織づくりで大切にしているのは、一人ひとりの個性や強みを尊重することです。

思うような成果がすぐに出ないことがあっても、その人の可能性や成長を信じ、長い目で関わるようにしています。

仕事は人とのご縁で成り立っています。そのご縁を大切にしながら、お互いが成長できる関係を築いていきたいと考えています。

――こんな方と働きたい!という求めるポイントはありますか?

素直さと誠実さを持っている方です。

知識や経験は後から身につけることができますが、人と向き合う姿勢や、人を大切にする気持ちは仕事の土台になります。

地域で仕事をするからこそ、人との信頼関係を大切にし、前向きに挑戦できる方と一緒に地域を盛り上げていきたいと思っています。

世代をつなぐクラブ運営の未来

――今後の展望や挑戦したいことを教えてください。

今後は、ハンドボールを通じた地域づくりをさらに発展させていきたいと考えています。

私がデンマークで学んだ地域スポーツクラブでは、子どもから大人までが同じクラブに所属し、世代を超えて支え合う文化がありました。

子どもたちはトップチームの選手に憧れ、選手は地域や子どもたちのために活動し、その子どもたちが成長して再びクラブや地域へ貢献していく。そんな循環が地域の中に自然と生まれていました。

私たちも高島市、そして滋賀県でそのようなクラブを実現したいと考えています。

トップチームはリーグHへの参入を目指していますが、それはあくまでも目的ではなく手段です。

スポーツを通じて子どもたちに夢を与え、地域の企業や住民がクラブを支え、その活動が地域全体の活性化につながる。さらに、その子どもたちが将来地域へ戻り、新たな世代を育てていく。

そのような「地域の循環」をつくることが、私たちの本当の目標です。

課題は多くありますが、挑戦しなければ何も始まりません。失敗を恐れるのではなく、一歩ずつ挑戦を積み重ねながら、地域の未来につながる挑戦を続け、人と地域がつながり、循環が生まれるまちづくりを進めていきたいと考えています。

――仕事以外でのリフレッシュ方法を教えてください。

ハンドボールは仕事でもあり、私にとってはリフレッシュの時間でもあります。

特に、自分たちが運営するクラブの試合を観戦し、選手や子どもたちの成長を感じられる瞬間は、大きなやりがいと活力につながっています。

Contact usお問い合わせ

    お問い合わせ内容
    氏名
    会社名

    ※会社・組織に属さない方は「個人」とお書きくだい

    役職

    ※会社・組織に属さない方は「一般」をお選びください

    メールアドレス
    電話番号
    どこでお知りになりましたか?
    お問い合わせ内容

    プライバシーポリシーに同意して内容を送信してください。