理不尽のない社会をITで実現する――コンティネント合同会社が挑むDXとAI活用の未来

コンティネント合同会社  代表 田中勇也 氏

ITコンサルティングやプロジェクトマネジメントを通じて、企業の業務効率化を支援するコンティネント合同会社。創業の原点には、幼少期から抱いてきた「世の中の理不尽をなくしたい」という強い想いがありました。現在はAIを活用した業務改善支援にも力を注ぎながら、企業ごとの課題解決に向き合っています。本記事では、創業の経緯や経営哲学、今後の展望について伺いました。

理不尽を減らしたいという想いから始まった事業

――現在の事業内容や特徴について教えてください。

現在は、AIを活用した業務効率化支援と、私自身がプロジェクトマネージャーとして参画するITコンサルティングを中心に事業を行っています。

もともとは介護業界の課題解決を目指して事業を立ち上げました。ヘルパーの方々が厳しい環境の中で働いている現状を見て、システムの力で少しでも負担を軽減できないかと考えたことが出発点です。

その事業自体はうまくいかなかったものの、「ITで社会課題を解決したい」という想いは今も変わっていません。現在は企業の業務改善やDX支援という形で、その考えを実践しています。

――他社にはない強みはどのような点でしょうか。

私の強みは、技術とコンサルティングの両方を理解していることだと思います。

一般的にコンサルタントと技術者の間では、認識のズレが生じることがあります。お互いの専門領域が異なるため、意思疎通に時間がかかる場面も少なくありません。

私は技術的な視点を持ちながらコンサルティングができるため、双方の橋渡し役としてスムーズにコミュニケーションを進められます。課題の整理から実現方法の検討まで一貫して対応できることが、大きな特徴だと考えています。

ITの力で社会課題に向き合う経営者としての原点

――起業を志したきっかけを教えてください。

私が事業を始めた背景には、「世の中の理不尽をITの力で軽減したい」という思いがあります。

幼少期の理不尽な経験が影響しているのかもしれませんが、事件や事故のニュースを見ると、どうしても敏感に反応してしまい、何もできない自分にもどかしさを感じることもありました。

そんな中でIT技術を学ぶようになり、「ITの技術で世の中の理不尽が解決できるのでは」と考えるようになったんです。そこで最初に取り組んだのが、介護施設で働いているヘルパーさんの業務負担を軽減するシステムの提案でした。施設にもご賛同いただき、導入に向けて動き始めましたが、その後コロナ禍の影響でプロジェクトは中止となりました。

結果として実現には至りませんでしたが、自分自身の課題や至らない点にも気付くことができ、大きな学びを得た経験だったと思っています。

――経営判断の軸になっている価値観はありますか。

経営判断においては、長期的な視点で将来につながるかどうかを重視しています。

現時点では、目先の売上を追うことよりも実績を積み重ねることを優先しています。実現したい事業が明確にあり、その実現に向けて計画的に経験や実績を積み上げている段階です。

そのため、目の前の案件についても、将来どのような形で活かせるのかを意識しながら判断しています。どのような実績が次の挑戦につながるのかという点は、特に慎重に考えています。

フラットな関係性と寄り添う姿勢を大切にする組織運営

――チームとのコミュニケーションで意識していることを教えてください。

現在は業務委託のエンジニアや協力会社の方々とチームを組んで仕事を進めています。

私が大切にしているのは、できるだけフラットな関係性を築くことです。立場の違いはあっても、相談しやすい雰囲気をつくることで、より良いアイデアや意見が出やすくなると考えています。

実際にチャットツールでは絵文字も活用しますし、私から相談を持ち掛けることもあります。堅苦しい上下関係ではなく、お互いが気軽に話せる環境づくりを意識しています。

もちろん、最終的な意思決定や責任は経営者である私が負います。その責任を果たした上で、日常のコミュニケーションはできるだけ自然なものにしたいと思っています。

――一緒に働きたい人物像について教えてください。

採用基準とは少し異なりますが、私が一緒に仕事をしたいと思うのは、取引先や先輩、後輩など立場に関係なく、常に敬意を持って接することができる方です。

実際には、取引先とは表向きは良好な関係を築いていても、裏では不満を口にしてしまう場面を目にすることがあります。役割や立場が異なる以上、お互いの苦労や事情が見えにくいことも理由の一つだと思います。

だからこそ、相手の立場や苦労を理解しようと努め、良好な関係を築きながら相乗効果を生み出せる人材は非常に貴重だと感じています。そうした方がチームにいるだけで、組織全体の生産性や雰囲気は大きく向上するのではないでしょうか。

AIと人間が共存する新しい働き方を目指して

――今後挑戦していきたいことを教えてください。

今後はAIを活用したDX支援にさらに力を入れていきたいと考えています。

特に注目しているのは、企業ごとの独自AIです。社内情報をAIに学習させることで、新入社員が必要な情報をすぐに取得できたり、社内ナレッジを効率的に活用できたりする仕組みをつくりたいと思っています。

また、チャットツールの履歴を探す時間を削減するなど、日々の業務の無駄を減らす取り組みにも可能性を感じています。

特に社内には、日々の業務の中で蓄積されたノウハウや情報が数多くあります。しかし、それらが十分に活用されず、必要な情報を探すために時間がかかってしまうケースも少なくありません。そうした情報をAIで活用できるようになれば、必要な情報を探す時間を減らし、業務効率化にもつながると考えています。  

――AI活用における課題はどのように考えていますか。

便利だからといって、すべてをAIに任せるべきではないと思っています。

AIが普及することで、上司と部下のコミュニケーションが減ってしまう可能性もあります。人間同士だからこそ伝わることや、対話によって生まれる信頼関係もあるからです。

そのため、「AIに聞くべきこと」と「人に相談すべきこと」を明確に整理することが重要だと考えています。AIの利便性を活かしながら、人と人とのつながりも守れる環境づくりに取り組んでいきたいですね。

一方で、すべてをAIに任せるべきではないとも考えています。AIに聞くべきことと、人に相談すべきことを整理しながら、人間同士の会話もきちんと行える環境をつくっていきたいですね。 

諦めない姿勢を胸に、自分らしく挑戦を続ける

――影響を受けた人物について教えてください。

子どもの頃から影響を受けているのは、サッカー選手の三浦知良さんです。

周囲から厳しい評価を受けても、自分を信じて挑戦を続ける姿勢に強く惹かれました。どんな状況でも諦めず、自ら行動を起こして道を切り拓いていく生き方は、今の自分にも大きな影響を与えています。

――休日の過ごし方やリフレッシュ方法について教えてください。

休日は散歩をしたり、カラオケに行ったりして過ごしています。カラオケは週に一度ほど楽しんでおり、配信を行うこともあります。

また、プログラミングそのものも私にとっては良いリフレッシュです。新しい技術に触れながら手を動かしている時間は、仕事でありながら気分転換にもなっています。

これからもITとAIの可能性を追求しながら、人に寄り添う視点を忘れず、社会の課題解決に挑戦し続けていきます。

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