日本茶をもっと自由に、おしゃれに。伝統産業の未来を切り拓く挑戦

株式会社Third Bay 代表取締役 三浦 健氏

株式会社Third Bayは、日本茶を活用したセレクトショップ事業を展開し、鎌倉と熱海に店舗を構えるほか、オンラインストアや法人向け販売も手掛けています。「おしゃれに楽しむ日本茶エンターテインメント」をコンセプトに、日本茶の新たな魅力を発信し続けています。今回は代表取締役の三浦健氏に、創業のきっかけや経営への想い、組織づくり、そして日本茶業界の未来について伺いました。

日本茶を通じて、伝統産業に新たな価値を生み出す

――現在の事業内容や特徴について教えてください。

当社は日本茶を扱うセレクトショップ事業を中心に展開しています。現在は鎌倉と熱海に店舗を構え、オンラインストアを通じて国内外のお客様へ日本茶を使ったさまざまなプロダクトを届けています。また、一般のお客様だけでなく法人向けの卸販売も行っており、すべての商品をBtoC・BtoBの両方で販売しています。売上としては直営店舗を中心としたBtoC事業が約7割を占めています。

――御社ならではの強みはどのような点でしょうか。

日本茶というカテゴリーにはさまざまな競合がありますが、私たちはその土俵で競争するのではなく、独自のポジションづくりを意識しています。「おしゃれに楽しむ日本茶エンターテインメント」というコンセプトのもと、ファッション性やエンターテインメント性を取り入れた商品やサービスを展開しているため、同じような取り組みをしている企業はほとんどないと感じています。

アパレルから日本茶へ。伝統産業への想いが導いた創業

――経営者になられた経緯を教えてください。

学生時代から起業したいという気持ちはありました。当時は洋服が好きだったので、自分のブランドやショップを持ちたいと考え、高校卒業後に上京してアパレル業界へ進みました。その後約15年間アパレルの世界で経験を積みました。

最初は大手企業に入社しましたが、その後は創業間もないベンチャー企業へ創業メンバーとして参画し、会社が成長していく過程を経験しました。その会社では「日本のものづくりを世界へ発信する」というコンセプトを掲げており、その経験を通して洋服そのものよりも、日本の伝統や工芸、ものづくりに強く惹かれるようになりました。

その後、日本酒や農業、工芸などさまざまな分野を見ていく中で、日本茶に大きな可能性を感じ、この業界で起業することを決意しました。日本茶が好きだからというよりも、日本の伝統産業に関わり、新しい価値を生み出すゲームチェンジャーになりたいという想いが原動力でした。

――仕事をする上で大切にしている価値観は何でしょうか。

何よりも理念やコンセプトをぶらさないことです。近年は抹茶ブームなどさまざまな流行がありますが、一時的なトレンドに流されることは考えていません。目先の売上だけを追いかけるのではなく、自分たちが本当に実現したいことに一貫して取り組み続けることを大切にしています。

人を育てるよりも、人の想いを大切にする組織づくり

――採用で重視しているポイントを教えてください。

日本茶は知識が必要な世界ですが、知識や経験を最優先にはしていません。それよりも、人と接することが好きであることや、コミュニケーションを楽しめること、そして向上心やチャレンジ精神を持っていることを重視しています。知識は入社後に身につけられるので、まずは人柄や想いを大切にしています。

――社員とのコミュニケーションで意識していることはありますか。

私は代表でありながら現場にも立ち、販売スタッフとして店舗に入ることも少なくありません。そのためスタッフとの距離は非常に近く、堅苦しい会議を行うよりも、その場で気づいたことや新しく決まったことをすぐに共有しながらコミュニケーションを取っています。プレイングマネージャーとして現場に立ち続けることが、組織づくりにもつながっていると感じています。

――採用活動ではどのような工夫をされていますか。

求人だけでなくSNSも活用していますし、店舗で働く魅力的な人材に直接声を掛けることもあります。また、お客様として来店された方や「タイミー」で働いていた方が、そのまま仲間になってくれるケースもあります。当社は広告費をかけるよりも、実際に店舗を体験して共感してくださった方との出会いを大切にしています。

日本茶業界をアップデートし、その先の伝統産業へ

――今後の展望や挑戦したいことを教えてください。

直近では鎌倉エリアの小町エリアで新たな店舗の出店が決まっています。これをきっかけに店舗展開をさらに加速させていきたいと考えています。また、私たちならではの商品やサービスを磨き続け、「日本茶といえばCHABAKKA TEA PARKS」と思っていただける存在を目指していきます。

今後3年間では売上を2〜2.5倍程度まで成長させたいと考えています。その一方で、出店したい場所が限られていることや、人材育成・採用は大きな課題でもあります。特に店舗でお客様と直接接する販売スタッフは、ホスピタリティや知識が求められるため、人材づくりを今後も重要なテーマとして取り組んでいきます。

会社としての理念は、日本茶だけではなく日本の伝統産業全体を活性化することです。将来的には日本茶を軸としながら、日本酒や農業、工芸など、さまざまな伝統産業にも関われる体制をつくっていきたいと考えています。日本茶を入口として、日本の文化やものづくり全体に新しい価値を生み出せる存在を目指していきます。

家族との時間とスポーツで心身をリフレッシュ

――仕事以外でのリフレッシュ方法を教えてください。

休日は家族と過ごす時間を何より大切にしています。子どもたちがバスケットボールを習っているため、試合や練習の応援に行くことも多く、会社としてもバスケットボールチームのスポンサーを務めていることから、Bリーグの観戦などスポーツに触れる機会も増えています。

また、個人的にはサーフィンやランニングなど体を動かすことが好きで、サウナにもよく行きます。

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