インドネシアへの恩を次世代へ――JAPANNESIAが日本語教育と人材支援で築く新たな架け橋

JAPANNESIA株式会社 代表 上田 浩之氏

JAPANNESIA株式会社は、インドネシア人材の紹介や、日本での生活・就労に関する支援を行っている企業です。行政から委託を受けた地域の日本語教室や、多文化共生事業にも取り組み、日本語教育を軸にインドネシアと日本をつないできました。本記事では、代表の上田浩之氏に、創業の背景や事業の特徴、今後の展望などについて伺いました。

日本語教育を軸に、インドネシア人材の自立を支える

――現在の事業内容について教えてください。

主な事業は、インドネシア人材の紹介と、日本で生活したり働いたりする方への支援です。そのほか、行政から委託を受け、地域での日本語教室の開催や、多文化共生事業にも取り組んでいます。

私たちが支援で大切にしているのは、何でも代わりに行うことではありません。目指しているのは、本人たちが自分で考え、行動できるようになるための「自律支援」です。現在支援を行っている方々も、自分たちで考えながら行動してくださっています。

――御社ならではの強みは、どのような点にありますか。

私自身がインドネシア語を話せることに加え、取締役として日本語教師が在籍している点です。そのため、特に日本語教育に力を入れており、入国前には日本人による直接の日本語教育を行い、入国後も日本語教室を開催しています。

また、受け入れ企業を訪問するなど、継続的な支援を行っている点もポイントです。人材を紹介して終わるのではなく、日本語教育を中心に長く関わっていくのは、当社ならではの特徴だと考えています。

加えて地域では、インドネシアの方々や地域住民、子どもたちと協力し、築100年以上の古い家を改修して、誰もが集まれる場所づくりにも取り組んでいます。月に一度、地域交流イベントを開催するなど、外国人と地域の方々が一緒に活動する様子は、他所ではあまり見られないものだと思います。

インドネシアで受けた恩を次の世代へ送るために

――経営の道に進まれたきっかけを教えてください。

きっかけは、インドネシアで約3年半、技術教育に携わった経験です。赴任当初は言葉も文化もわからないなかでしたが、現地の方々に支えていただき、私自身も大きく成長しました。

現地では、日本で働くことを目指して懸命に日本語を学ぶ学生を多く見ました。そこで、自分の経験を活かし、受けた恩を次の世代へ送れないかと考えるようになったんです。

インドネシアでは希望に合う就職先が少ない一方、日本では人手不足が課題になっています。日本語や仕事に必要な力を身につければ、両国の課題解決につながる――そう考え、会社を立ち上げました。

――経営判断では、何を軸にしていますか。

「その取り組みが、インドネシアの方々やインドネシアのためになるかどうか」ということです。会社をつくった原点である「恩送り」の精神に沿っているかを、最も重視しています。

目の前には、さまざまな選択肢や問題がありますが、そのなかで軸をぶらさないためにも、「自分自身がどうありたいのか」「どうあるべきなのか」という問いを常に持つようにしています。明確な正解があるわけではありませんが、この問いを持ち続けることが、経営や人生における判断につながると考えています。

尊重と信頼を土台にした組織づくり

――社内やパートナーとのコミュニケーションで、大切にしていることは何でしょうか。

現在、日本側では4名で事業に取り組んでおり、インドネシアでは、現地の日本語教育機関と連携しながら事業を進めています。そのなかで大切にしているのは、一方的に考えを押しつけるのではなく、相手の立場を理解しながら進めることです。

私たちの仕事は、物をやり取りする仕事ではありません。人と人が関わる仕事だからこそ、お互いを尊重し、信頼関係を築いたうえで対話することが大切だと感じています。

――採用の際に重視することを教えてください。

最も重視するのは、インドネシアが好きかどうかです。インドネシアの方々のためになる仕事をしているため、国や人、文化に関心を持ち、好きだと思えることが大切だと考えています。

IT人材の育成と就職を一貫して支える

――今後、取り組んでいきたい新しい挑戦を教えてください。

インドネシアのITビジネス大学と提携し、新たに日本語コースを設ける計画を進めています。専門的なITの知識に加えて、日本語をしっかりと身につけた人材を育成し、日本での就職につなげていくためです。

また、就職前に日本でインターンシップを経験し、単位を取得しながら実務に触れ、卒業後に日本で働くという道もつくっていければと考えています。人材の募集や紹介だけではなく、教育の段階から現地の大学と一緒に取り組み、ゼロから就職までを支援することが、当社の新たな挑戦です。

――現在感じている課題はありますか。

新しい取り組みはまだ開始前のため、具体的な課題が見えていないこと自体が課題です。既存事業では、人員などのリソース不足に加え、営業面にも課題を感じています。

また、現在は紹介やウェブサイトからの問い合わせが中心で、積極的な営業活動は十分にできていませんが、今後は介護分野をはじめ、外国人採用を検討している企業に対して認知を広げていきたいと考えています。

当社では、Webサイトについてはこれまで力を入れてきました。地域の同業他社ではWebサイトを十分に整備していないところも少なくないため、、当社を知っていただく機会の増加につながっています。これからは、さらにデジタルマーケティングや能動的な営業にも取り組んでいきたいです。

家族との時間と運動で心身を整える

――休日はどのようにリフレッシュしていますか。

サウナに行ったり、山をジョギングしたりしています。また、家族と近場へ旅行することもあります。家族と一緒に過ごす時間は、私にとってとてもリラックスできる時間です。

――最後に、これから経営を始める方や、経営に携わる方へメッセージをお願いします。

経営をするうえでは、「何のために経営するのか」を考えることが大切です。創業時の想いや、何としてもやり抜きたいことを持っているかどうかが、さまざまな問題に向き合う際の支えになります。

経営を続けていれば、多くの課題が出てきます。そのなかで、自分が進みたい方向や、どうありたいのかを考えながら、一つひとつの課題に真摯に向き合い、最後までやり切ることが重要です。私自身も、これからも常に問いを持ちながら、日々の仕事に取り組んでまいります。

Contact usお問い合わせ

    お問い合わせ内容
    氏名
    会社名

    ※会社・組織に属さない方は「個人」とお書きくだい

    役職

    ※会社・組織に属さない方は「一般」をお選びください

    メールアドレス
    電話番号
    どこでお知りになりましたか?
    お問い合わせ内容

    プライバシーポリシーに同意して内容を送信してください。