設計から実行まで伴走するBPOの新しい形――Fadoが目指すのは“日本一の駆け橋”
Fado株式会社 COO 前川 壮馬氏
Fado株式会社は、営業支援やカスタマーサポート、審査業務など幅広いBPO(企業の業務プロセスの一部または全体を外部に委託する仕組み)サービスを提供する企業です。単なる業務代行ではなく、企業と市場をつなぐ「強固な懸け橋」となることを理念に掲げ、企画設計から実行まで一貫して伴走しています。本記事では、COOの前川壮馬氏に、事業への想いや創業の背景、今後の展望などについて詳しく伺いました。
企業と市場をつなぐBPO事業
――現在の事業内容について教えてください。
当社の主力事業はBPO事業です。営業領域では、既存顧客データを活用したクロスセル・アップセルの推進をはじめ、解約抑止やカスタマーサクセス業務など、顧客接点の最適化を支援しています。インバウンド領域では、24時間365日対応のカスタマーサポートやテクニカルサポート、加盟店様向けのお問い合わせ窓口の運営など、多様な業務を受託しています。
また、フィールドセールスによる加盟店開拓や既存加盟店様へのフォローアップに加え、eKYCにおける本人確認審査や反社チェックなどの審査業務にも対応しています。企業様が抱える人的リソースや機能面の課題に対し、必要な体制を構築したうえで専門チームを組成し、業務プロセス全体を担う形でご支援していることが当社の強みです。
――他社との違いはどういった点にありますか。
当社の最大の特徴は、企画・設計から実行までを一気通貫で担い、プロジェクト全体に責任を持っている点です。
一般的には、戦略設計をコンサルティング会社、実行をBPO会社が担うケースが多く、成果が出なかった際に責任が分散してしまうことも少なくありません。しかし当社では、ゴール設定やKPI設計などの上流工程から参画し、その内容を自社で実行・運用まで一貫して担当します。
また、設計フェーズでは費用をいただかず、契約も1カ月単位としているため、クライアント様に余計な負担をかけることなく、本当に成果につながる支援を提供できる点も、他社との大きな違いです。
理想のBPOを実現するために
――BPO業界に進まれたきっかけを教えてください。
2011年、大学生の頃にテレマーケティングのアルバイトを始めたことが、この業界に携わるきっかけでした。以来、一貫してBPO業界で経験を積み、前職ではBPO事業の成長を通じて上場も経験しています。
私にとってBPOは、単なる業務のアウトソーシングではありません。クライアント企業の課題解決に伴走し、事業成長や将来の発展を支えるパートナーとして価値を発揮できる事業だと考えています。その可能性に魅力を感じ、現在も理想とする支援の在り方を追求し続けている最中です。
――創業された背景についてもお聞かせください。
創業のきっかけは、私自身が理想とするBPOを実現したいと考えたことです。前職ではBPO事業を通じて上場を経験しましたが、上場後は利益やステークホルダーを重視した経営判断が求められ、支援先を選ばざるを得ない場面もありました。
私は、BPOをクライアント企業の成長を支えるパートナーだと考えています。「本当に支援を必要としている企業様に寄り添える環境を自らつくりたい」という想いから、、Fado株式会社の創業に参画しました。
――経営判断の軸になっている価値観はありますか。
私が大切にしているのは、本当に価値のあるサービスを持ちながら、市場へ十分に届けられていない企業様をご支援することです。優れた商品やサービスの価値を適切に市場へ届け、企業の成長につなげることが、私たちの役割だと考えています。
また、短期的な成果だけを追う支援は行いません。目先の利益につながる施策であっても、中長期的にクライアント様のブランド価値や成長を損なう可能性があれば改善をご提案します。
企業の未来を見据えた支援を徹底することが、私の経営判断の軸です。
理念を共有する組織づくり
――会社として掲げている理念を教えてください。
当社では、「企業と市場の強固な駆け橋になる」ことを理念として掲げています。どれだけよいサービスでも、届ける人がいなければ市場には広まりません。一方で、市場の声が企業へ正しく届かなければ、本当に必要とされる改善も見えてきません。
企業と市場の双方をつなぐ存在になることこそ、私たちの使命です。よいものを持つ企業様が正しく評価され、その価値が社会へ広がっていく仕組みづくりを支えていきたいと考えています。
――組織づくりにおいてはどのようなことを大切にしていますか。
当社では、ビジョンに共感したメンバーと組織をつくることを何より大切にしています。現在も業務委託は活用せず、自社社員と直営アルバイトのみで体制を構築しているんです。コールセンターもすべて出社型とし、お客様からお預かりする情報を適切に管理できるよう、セキュリティを最優先とした運営を徹底しています。
また、組織全体で「目先の利益よりもクライアント様の中長期的な価値を重視する」という考えを共有しています。短期的な成果だけを追うのではなく、企業様の持続的な成長につながる支援を判断基準とすることが、私たちの組織づくりの根幹です。
さらなる成長に向けた展望
――今後の目標を教えてください。
10期目までに年商100億円規模、取引先300社以上を目標としています。これは、売上だけを追い求めるという意味ではありません。それだけ多くの企業様をご支援できている状態を実現したいという想いを数字で表したものです。
現在は約50社とお取引していますが、より多くの企業様へ価値を届けることで、「このようなBPOもある」といった選択肢を社会へ広げていきたいと考えています。
――現在の課題は何でしょうか。
最大の課題は、本当にBPOを必要としている企業様と出会う機会を増やすことです。BPO業界は紹介による受注が非常に多く、課題を抱える企業様へ直接情報を届けることが簡単ではありません。
だからこそ、メディア出演なども含めた情報発信を積極的に行い、BPOというサービスや私たちの考え方を知っていただく機会を増やしたいと考えています。必要としている企業様へ適切な情報が届けば、より多くの課題解決につながると信じています。
――最後に読者へのメッセージをお願いします。
営業やカスタマーサクセス、カスタマーサポートなど、社内のどこかで課題を感じている企業様がいらっしゃいましたら、ぜひ一度ご相談ください。私たちは設計から実行まで責任を持って伴走し、単なる業務代行ではなく、企業様の未来をともにつくるパートナーとして全力でご支援します。
困っている企業様と出会い、その課題を解決することが私たちの使命です。企業と市場をつなぐ“日本一の駆け橋”を目指し、一社一社と誠実に向き合いながら、新しいBPOの価値をこれからも届けてまいります。