理想を追求し、オーガニックコスメの常識を打ち破る。最小組織で挑む未来戦略

株式会社オーガニックビューティー 代表取締役 関根千恵氏

オーガニック化粧品は「肌に優しいが、効果は薄い」というイメージを持たれがちですが、株式会社オーガニックビューティーは、この常識を覆し、美容効果を実感できる認定オーガニックコスメの開発・販売を手掛けています。代表の関根千恵氏は、自らの肌トラブルの経験から、日本人特有の肌に深く寄り添い、真に理想とする化粧品を追求するため、一人で会社を立ち上げました。本記事では、その揺るぎない製品へのこだわりと、時代の変化にしなやかに対応しながらオーガニックの世界を広げようとする独自の経営戦略について伺います。

教育現場を支えるICTパートナーとして

――現在の事業内容や特徴について教えてください。

オーガニック化粧品ブランド「ローズドビオ」の企画・開発・販売を行っています。処方はすべて自社で作り、工場を借りて製造しています。現在の売上は9割以上がBtoBで、百貨店内の専門ショップやオーガニックに特化した小売店を中心に展開しています。

――業界内での強みはどのような点にありますか。

オーガニック化粧品は“安心安全だけれど効果が弱い”と思われがちです。しかし当社製品は認定基準を満たしたオーガニックでありながら、美容効果をしっかり実感できる点が大きな強みです。リピートや紹介も多く、そこを評価していただいています。

肌トラブルの経験から生まれた「理想の化粧品を作りたい」という想い

――起業のきっかけを教えてください。

私自身が肌トラブルで悩んでいた時期があり、オーガニック化粧品に助けられました。ただ、海外品は成分や使用感が日本人に合わないことも多く、“もっと日本人の肌に合うオーガニックを作りたい”と強く思うようになりました。企業の中にいると、予算や納期など様々な制約があり理想を追求しにくい面もあります。そのため、自分の理想を形にするために起業しました。

――11年続けてきて、印象的だった出来事はありますか。

コロナ以降、販売チャネルが大きく変わったことです。店舗販売が弱まり、ネット販売が主流になりました。百貨店に出店していた取引先も縮小するなど、時代が一気に変わったことを肌で感じました。

“1人経営×外部パートナー×DX”で組織をつくる

――組織運営はどのように行っているのでしょうか。

基本的に私1人で経営していますが、業務は外部パートナーとシステムで分担しています。受注・発送は倉庫に委託し、バックオフィスも外注やDXで効率化しています。

RPAやGASなども活用し、日々の業務を自動化することで開発の時間を増やしているところです。今年はクリームを発売し、来年は日焼け止めやリニューアル品なども控えています。

海外展開とネット強化。“地酒のように愛されるオーガニックコスメ”を未来へ

――今後の展望や挑戦したいことを教えてください。

3年後には売上を現在の1.5倍にしたいと考えています。そのために、ネット販売の強化と販売店の開拓を進めています。また、海外からの問い合わせが増えているため、台湾をはじめとした海外展開にも挑戦したいです。

さらに、ネットだけでは伝えきれない魅力を届けるために、百貨店などでのポップアップにも挑戦する予定です。化粧品は肌に触れてこそ伝わる良さもあるので、リアルな接点をつくりながらオンラインを伸ばしていきたいと思っています。

――最終的にどんな会社をつくりたいですか。

急成長よりも「長く続けること」を大事にしています。オーガニックコスメは市場こそ小さいですが、地酒のように熱心なファンが全国に広がる世界です。
私自身がきちんと利益を出し、農家さんをはじめオーガニックに関わる人たちを支えられる存在になりたい。そして、スクール事業を通じてオーガニックコスメを仕事にしたい人も育てていきたいと考えています。

森を歩き、身体を整える。仕事のためのリフレッシュ

――仕事以外でのリフレッシュ方法を教えてください。

一番の趣味を仕事にしたってところがあるので、大きな趣味はそれほどないのですが、リフレッシュのために「自然の多いところを散歩する」ことを大切にしています。東京に住んでいるだけでも疲れてしまうところがあるので、森の中や海のそばにいるのが好きですね。

時間がないときでも、新宿御苑のような都内の植物園を歩くだけでかなりリフレッシュできます。体を資本としていますので、ジムでの筋力トレーニングや、お灸などは健康維持の一環として取り組んでいます。

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