学びと健康をデザインする――水泳指導とハウスクリーニングから広がる可能性

株式会社なかい予備校グループ 代表取締役 中井 のどか氏

株式会社なかい予備校グループは、『学びと健康をデザインする』を理念に掲げ、学びと健康を軸にサービスを展開しています。

現在は、水泳の個人指導サービスとハウスクリーニング事業を行っています。

水泳の個人指導サービスでは、インクルーシブスイミングを実践し、年齢や性別、障害の有無に関わらず、学びたいと思うすべての人に向けて、一人ひとりに合わせた指導を、東京・名古屋・大阪・神戸・福岡で提供しています。

また、ハウスクリーニング事業では、大阪を拠点に人体や環境に配慮した洗剤を使用し、すべての人が健康に暮らせる安心・安全な生活環境づくりに取り組んでいます。

本記事では、代表の中井のどか氏に事業の特徴や創業の背景、組織づくりの考え方、そして今後の展望について伺いました。

水泳の個人指導サービスとハウスクリーニングの事業展開

――現在の事業内容について教えてください。

当社は、水泳の個人指導サービスとハウスクリーニング事業を展開しています。

水泳指導は、一般的なスイミングスクールの集団指導とは異なり、マンツーマンで行う個人指導です。いわば「水泳の家庭教師」のような形で、一人ひとりの目的やペースに合わせた指導を行っています。

レッスンは主に公共施設やホテル、ご自宅のプールなどを利用しています。水慣れから4泳法の習得、学校水泳への対応、競泳のタイム向上、余暇として水泳を楽しみたい方まで、幅広いニーズに対応しています。

当社の特徴として、会員の6割以上が障害のあるお子様である点が挙げられます。スイミングスクールでは受け入れが難しいケースや、集団レッスンが合わない場合も多く、そうした方々が水泳を学び、楽しめる場としてご利用いただいています。

もう一つの柱であるハウスクリーニング事業では、フランチャイズとして展開し、主に一般家庭を対象にサービスを提供しています。人体や環境に配慮した洗剤を使用し、安心・安全な生活環境づくりに取り組んでいます。

フリーランスからの挑戦、そして会社設立へ  

――経営の道に進まれたきっかけを教えてください。

大学卒業後はスポーツ関係の仕事に就き、フィットネスクラブで勤務していました。その後、IT系ベンチャー企業で営業職として働くなど、異なる業界も経験しましたが、体調を崩したことをきっかけに、キャリアを見直すことになりました。

もともと「いつか会社をやってみたい」という思いはありましたが、当時はうまくいかないことも多く、一度は諦めかけていた時期もありました。

そうした中で、大学時代に得意としていた水泳指導の仕事を思い出し、30代でフリーインストラクターとして水泳指導を始めました。その後、水泳の個人指導を行う会社と出会い、契約を結び、大阪エリアを任される立場で活動するようになりました。

しかし、その会社が経営難に陥り、大阪支店が閉鎖されることになりました。その際、一緒に働いていたメンバーに対して「私が会社を立ち上げるので、一緒に続けませんか」と声をかけたことが、現在の会社設立につながっています。

法人としての設立は2020年ですが、事業自体は2018年頃から個人でスタートしていました。

仲間との出会いが会社を成長させた

――これまでの経営の中でターニングポイントになった出来事はありますか。

会社の転機となった出来事の一つが、最初期に入社してくれた社員との出会いです。彼女は新卒時代の同期で、人生の転機を迎えていたタイミングで、「うちの会社に来てくれないか」と声をかけたことがきっかけでした。

彼女はもともと接客力に優れた人材で、接客の大会で賞を受けるなど、高い実績を持っていました。真面目で仕事に対する姿勢も信頼できる人物だったため、ぜひ一緒に働きたいと思いました。

当時はまだ十分な給与を用意できる状況ではありませんでしたが、家庭と仕事を無理なく両立できるよう、働き方も含めて柔軟に設計し、一緒に働いてもらうことになりました。現在では、カスタマー対応や事務業務の中心として、会社を支える存在になっています。

その後も、人事や経理など、それぞれの分野を担うメンバーが加わりました。採用を担当しているのは幼なじみで、人材派遣会社での経験を持つ人です。また、経理を担当しているのは、会社設立時にお世話になった税理士事務所の担当者です。

子育て世代が働きやすい組織づくり

――組織運営で意識していることは何でしょうか。

当社の特徴として、役員以外のメンバーは子育て中の女性が多く在籍しています。

小さな会社であるため高い給与水準を実現することは簡単ではありませんが、その分、働き方の柔軟さを重視しています。

テレワークの導入や、子どもの送り迎えや通院などで一時的に業務を離れても、後から作業ができる仕組みを整えるなど、それぞれの事情に合わせた働き方ができる環境を整えています。

例えば、朝に子どもが体調を崩した場合でも、病院に行ってから業務を開始するなど、状況に応じて柔軟に対応できる体制にしています。

こうした仕組みを整えることで、子育てに限らず、それぞれのライフスタイルに合わせて無理なく働き続けられる組織づくりを大切にしています。

社員のやりたいことを事業にしていく

――今後の展望について教えてください。

水泳指導の事業については、これまで通り障害のある子どもたちを含め、より多くの方に利用していただけるよう広げていきたいと考えています。

ハウスクリーニング事業についても、単なる清掃にとどまらず、暮らしを支えるサービスとして発展させていきたいと考えています。

その上で、私自身が大切にしているのは、社員一人ひとりの「やりたいこと」を事業として形にしていくことです。

現在働いてくれているメンバーが「こんな仕事をやってみたい」と思ったときに、それを会社の中で実現できる形にできればと考えています。

一人ひとりの得意なことや関心を活かし、それを新しいサービスとして展開していくことで、より多様な価値を提供できる会社にしていきたいと思っています。

働く人が満足できる会社を目指して

――会社として将来どのような姿を目指していますか。

私が大切にしているのは、会社で働く人たちにとって、納得感のある給与や環境を整えることです。社員だけでなく、業務委託で関わってくれている方も含めて、「ここで働いてよかった」と思える会社にしていきたいと考えています。

採用の際には、その人が将来どのような仕事をしたいのかという点も重視しています。会社の中で実現できる可能性があれば、それを事業として形にできないかを検討しています。

こうした取り組みを通じて、関わる人それぞれが、自分らしく働き続けられる環境をつくっていきたいと考えています。

人生を楽しむための仕事という考え方

――最後に、これから起業を目指す方や経営者の方へメッセージをお願いします。

私の中での考え方の一つに、「人生は暇つぶし」という言葉があります。少しユニークに聞こえるかもしれませんが、長い人生をどう楽しむかということを大切にしたいと思っています。

仕事もその一部です。サラリーマンとして働くことも、起業することも、それぞれの選択肢の一つだと思います。私自身は、変化のある日々を楽しみながら今の働き方を選んでいます。

仕事やプライベートを通じて多くの人と出会う中で、「こうあるべきだ」と自分を縛ってしまう場面をよく見かけます。しかし、必ずしも完璧を目指す必要はなく、自分に合った形で続けることが大切だと感じています。

人はつい決められた枠に当てはめて考えてしまいがちですが、本来はもっと自由に選択していいものだと思います。

仕事でも人生でも、自分らしく楽しむことを大切にしてほしいと思います。

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