「自信という清潔感をすべての男性に」――元不動産営業マンが沖縄から挑む、メンズ脱毛のスタンダード化
クロスジャパン株式会社 代表取締役 上江洲 康介氏
かつて「美」は女性特有の専売特許とされてきましたが、現代社会において「清潔感」は男性にとっても欠かせないビジネススキルであり、自己肯定感を高めるための重要なファクターとなっています。沖縄県内で男性専用脱毛サロンを展開するクロスジャパン株式会社の上江洲康介氏は、自らのコンプレックスを克服した経験を原動力に、2020年のコロナ禍という逆風の中で産声を上げました。
不動産業界から転身し、徹底した顧客目線のカウンセリングと「人となり」を重視した組織運営で急成長を遂げる同社。2024年の法人化を経て、現在は沖縄No.1の店舗数と認知度を目指し、さらには全国展開という大きな志を抱いています。「脱毛を通じて、自分に自信を持てる男性を増やしたい」と語る上江洲氏の、情熱あふれる経営哲学と未来図に迫りました。
目次
コンプレックスを自信に変える。沖縄から発信するメンズ脱毛の新基準
――クロスジャパン株式会社の事業内容と、掲げられている理念について教えてください。
弊社は現在、沖縄県内で男性専用の脱毛サロンを2店舗運営しています。2020年に個人事業としてスタートし、2024年に法人化いたしました。私たちの理念は「脱毛を通じて、男性が清潔感を手に入れ、自分にもっと自信を持てる世の中を作る」ことです。
私自身、もともと毛が濃いことに強いコンプレックスを持っていました。しかし、自分自身が脱毛を経験したことで、見た目の変化だけでなく、自己肯定感が驚くほど上がったんです。この素晴らしい体験を、同じ悩みを持つ多くの男性に届けたいという思いが、弊社の活動の核となっています。
——他社と比較した際の、御社ならではの特徴はどのような点でしょうか。
一番の違いは、徹底した「カウンセリングの質」です。私自身がかつて客として他店を利用した際、説明が不十分なまま施術が始まるなど、サービス面に満足できない経験をしました。
弊社では、脱毛が初めてのお客様が抱く不安や知識不足を前提とし、スタッフ全員が脱毛の仕組みや注意点を丁寧かつロジカルに説明できるよう教育を徹底しています。「何をされるかわからない」という不安を「納得と期待」に変えてから施術を受けていただく。この誠実なコミュニケーションが、多くのお客様から選ばれている理由だと自負しています。
サラリーマン時代の葛藤から独立へ。「儲かりそう」という直感から始まった挑戦
——不動産営業マンから美容業界という、異色のキャリアの背景をお聞かせください。
不動産の営業を5年ほど経験しましたが、実は「自分はサラリーマンに向いていない」という感覚がずっとありました。社内の人間関係や組織のしがらみに心を蝕まれていた時期があり、そんな時に手にした副業や独立に関する本が、自分で稼ぐという選択肢を教えてくれました。
脱毛業界に目をつけたきっかけは、正直に言えば「需要の高さ」への直感です。客として店舗を回った際、サービスが不十分だと感じた店でも予約がいっぱいで、オーナーが悲鳴を上げている状況を目の当たりにしました。「この品質でこれほど需要があるなら、自分が本気で顧客に寄り添う店を作れば勝てるはずだ」と考えたんです。安易な動機に聞こえるかもしれませんが、そこから猛烈に業界をリサーチし、男性の清潔感に対する社会の認識が変化している確信を持って、コロナ禍の真っ只中で開業に踏み切りました。
スキルよりも「いい人」であること。笑顔と円滑な対話が育むチームの絆
——組織を運営する上で、スタッフに求める素養や大切にしていることはありますか。
現在は私を含め4名体制で運営していますが、採用で最も重視しているのは「その人がいい人かどうか」です。明るく笑顔で、丁寧な言葉遣い、そして接客を楽しむ資質。技術や知識は後から教育でいくらでも補えますが、根本的な人間性やコミュニケーションの円滑さは、サロンの雰囲気を作る上で欠かせない要素です。
——社内の雰囲気や、チームビルディングのために取り組まれていることは?
バチバチ競い合うような殺伐とした空気はなく、どちらかというとアットホームな雰囲気ですね。頻繁ではありませんが、定期的に皆で食事に行ったり、お昼休みを合わせて会話を楽しんだりしています。現場をこなすだけでなく、スタッフが「ここで働いていて楽しい」と思える環境こそが、結果的にお客様への最高のサービスに繋がると考えています。今後は、個人のスキルに依存しすぎない教育カリキュラムをさらに強化し、組織としてより強固な体制を築いていきたいですね。
目指すは沖縄一、そして全国へ。メンズ脱毛文化を社会のスタンダードに
——今後の展望や、新たに挑戦していきたいビジョンを教えてください。
まずは沖縄県内で一番の店舗数と認知度を誇るメンズ脱毛サロンになることが目標です。県内では小規模なサロンが点在している状況ですので、ドミナント展開でまずは10店舗まで拡大し、盤石な地位を築きたいと考えています。そして、ゆくゆくはフランチャイズ展開も視野に入れ、このサービスを全国へ広げていきたいですね。
——業界の将来性については、どのようにお考えですか。
市場は毎年右肩上がりに成長しており、非常に明るいと感じています。かつて脱毛は若い世代が中心でしたが、最近では30代、40代のビジネスマンの比率が最も高くなっています。「男性の清潔感=マナー・自信」という社会認識が全世代に浸透してきているのを現場で肌身に感じます。この文化を一時的なブームではなく、一過性の流行でもない、男性の当たり前の習慣(文化)として定着させていくことが、私の大きな挑戦です。
週末は公園で家族との時間を。等身大の自分が生み出す経営の活力
——多忙な日々の中でのリフレッシュ方法や、大切にされているプライベートの時間はありますか。
特別な趣味というものはありませんが、休日は4歳と2歳の子供、そして妻と過ごすことがほとんどです。週末に家族で公園へ出かける時間が何よりのリフレッシュになっています。
——読者の方へメッセージをお願いいたします。
自分の人生を良くするために、目の前のことに一生懸命取り組む人が増えれば、結果として社会も日本も良くなっていくと信じています。お互い、最高の人生を目指して頑張っていきましょう。