働く車に特化した技術力で社会を支える――IJMが描く現場起点のものづくりと挑戦

株式会社IJM 代表取締役 柏﨑 靖典氏

トラックをはじめとした「働く車」に特化し、鈑金塗装や車体整備、製造領域まで手がける株式会社IJM。現場で培った技術と柔軟な対応力を強みに、修理にとどまらない価値提供を目指しています。独立を志した背景から現在の事業、そして今後の展望まで、代表取締役の柏﨑靖典氏に話を伺いました。

働く車に特化した事業展開と強み

――現在の事業内容について教えてください。

当社はトラックや自動車の鈑金塗装、メーカーからの受注を受けた製造、車体整備を行っています。特に車体整備の分野では、外装の修理や塗装、製作、架装などを手がけています。

――他社にはない強みはどのような点でしょうか。

大きな特徴は、働く車に特化していることです。修理だけでなく、製造の領域まで対応できる点に強みがあります。そうした対応力が当社の特徴です。

――理念やビジョンについても教えてください。

安心・安全な車両を整備することを第一に考えています。その上で、働く車を通じて社会に貢献していきたいという思いがあります。今後は車両の販売や輸出入といった分野にも挑戦し、事業の幅を広げていきたいと考えています。

独立への想いと機械への興味が原点

――独立に至った経緯を教えてください。

独立したのは31歳のときです。もともと自分で事業をやりたいという思いが強くありました。誰かの指示に従うのではなく、自分で考えて物事を進めていきたい。その気持ちが原動力となり、独立を決意しました。

――自動車業界に進まれた理由は何でしょうか。

単純に車が好きだったことがきっかけです。ただ、それだけではなく、機械全般に興味があります。自動車に限らず、農機具や産業用機械、重機などにも関心があります。自動車や機械に触れながら仕事ができる点に魅力を感じ、この業界を選びました。実際に、自動車以外の産業用機械にも対応可能です。

――経営において大切にしている価値観を教えてください。

機械や車を扱う仕事は、マニュアル通りにいかないことが多くあります。調べても答えが出てこない場面も多いため、自分で考える力が非常に重要です。そうした現場だからこそ、柔軟に対応できる人材や主体的に考えられる人材を育て、ともに成長していきたいと考えています。

主体性を重視した組織づくり

――組織運営やコミュニケーションで意識していることは何でしょうか。

コミュニケーションは重要ですが、踏み込みすぎないことも大切だと考えています。また、仕事とプライベートのオンオフはしっかり分け、休日には連絡をしないようにしています。現在は私と社員1名の体制ですが、仕事に集中し続けると疲れからコミュニケーションが減ってしまうこともあります。そうしたときには適度に冗談を交えながら、空気が重くなりすぎないようにしています。集中しすぎると余裕がなくなるため、バランスを意識しながら関係を築いています。

――採用や育成において重視しているポイントを教えてください。

これからの時代は、調べれば多くの情報が手に入ります。しかし現場では、それだけでは対応できない場面も多くあります。だからこそ、自分で考え、状況に応じて判断できる人材が必要です。型にはまらず、柔軟に行動できる人材を育てていきたいと考えています。

また、分からないことをそのままにせず、きちんと理解しようとする姿勢も重要です。こちらから教えるだけでなく、自ら積極的に聞く姿勢も大切にしています。

挑戦を続ける経営と今後の展望

――これまでの挑戦と今後の展開について教えてください。

独立そのものが大きな挑戦でしたし、その後も常に挑戦の連続です。以前は借りていた工場を、現在は土地と建物を購入して運営しています。これも一つの大きな決断でした。現在は手探りで運営している部分も多いですが、一歩ずつ前進している実感があります。

今後は、これまでの整備や製造に加えて、車両の販売や輸出入にも取り組んでいきたいと考えています。事業領域を広げることで、より多くのニーズに応えられる体制をつくっていきたいです。

――課題への向き合い方についてはいかがでしょうか。

正直に言えば、課題は常にあります。ただ、それを一度に解決しようとすると難しい。小さな課題を一つずつ解決していくことを大切にしています。進めばまた新たな課題が出てくる。その繰り返しですが、着実に積み重ねていくことが重要だと考えています。

多様な価値観から学び、自分の経営に活かす

――影響を受けた考え方や人物について教えてください。

特定のメンターを持つというよりは、さまざまな考え方に触れることを大切にしています。例えば、芸術家の岡本太郎氏の考え方には刺激を受けました。また、経営者の考え方や言葉から学ぶことも多く、そうした積み重ねが自分の経営にも影響を与えています。多くの人の思考に触れることで、自分なりの判断軸が形成されていると感じています。

――リフレッシュ方法についても教えてください。

バイクに乗ったり、サバイバルゲームをしたりすることが趣味です。食事に出かけることもありますし、疲れているときは一日中休むこともあります。無理をせず、そのときの状態に合わせてリフレッシュするようにしています。

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