信頼を守り未来を創る――株式会社ENDPOINTが描くセキュリティとPRの新たな価値

株式会社ENDPOINT 取締役 三瓶 友輝登氏

企業を取り巻く環境は急速に変化しています。クラウド活用が進む一方で、サイバー攻撃や情報漏洩といったリスクも高まり続けています。また、優れた商品やサービスを持ちながらも、その魅力を十分に発信できずにいる企業も少なくありません。株式会社ENDPOINTは、「信頼を守り未来を創る」という理念のもと、クラウドセキュリティ監査とPR支援という二つの事業を展開しています。今回は取締役の三瓶氏に、事業への想いや創業の経緯、今後の展望について伺いました。

守りと攻めを支える二つの事業

――現在の事業内容について教えてください。

当社は「信頼を守り未来を創る」という企業理念のもと、大きく二つの事業を展開しています。

一つは企業の“守り”を支えるクラウドセキュリティ監査事業です。AWSの総合セキュリティ監査「BANNIN」を提供しており、クラウド環境に潜む設定ミスや脆弱性を可視化しています。

もう一つは企業の“攻め”を支援するPR事業です。テレビ番組制作スタッフやタレントを起用した映像制作から、YouTubeのタイアップ企画まで幅広く対応し、企業の認知拡大やブランド価値向上をサポートしています。

――AWSセキュリティ監査事業の強みはどこにありますか。

強みは、業界最多水準となる約400項目の診断項目による総合監査です。

例えばセキュリティ会社が玄関だけを見るのではなく、裏口や窓、煙突まで確認するようなイメージで、広範囲にわたってリスクをチェックしています。監査結果は最短1週間で納品でき、コスト面でも導入しやすい価格設定を実現しました。

業種や業界を問わず幅広い企業様に導入いただいており、クラウドを利用する企業にとって必要なインフラの一つとして活用していただいています。

企業の挑戦を支えたいという想いから創業へ

――経営の道に進まれたきっかけを教えてください。

もともとは新卒でスターツグループに入社し、その後ベンチャー企業へ転職しました。転職先では広告やブランディング、PRメディアの企画提案に携わり、ナショナルクライアントからベンチャー企業まで幅広く支援してきました。

その中で強く感じたのは、優れたサービスを持ちながらPRに苦戦している中小企業が非常に多いということです。一方で、クラウド活用が進むなか、セキュリティ対策が十分ではない企業も少なくありませんでした。

企業が安心して本業に集中し、挑戦できる環境を作りたい。その想いから共同創業者の片岸とともに株式会社ENDPOINTを立ち上げました。

――現在の組織体制について教えてください。

現在は役員2名体制です。

AWSセキュリティ分野では専門知識を持つエンジニアと連携し、PR領域では映像制作やタレントキャスティング、マーケティング支援などを行っています。創業間もない会社ではありますが、それぞれの専門性を活かしながら事業を展開しています。

セキュリティとPRを掛け合わせた新たな価値創造

――PR事業ではどのような取り組みを行っていますか。

PR領域では複数のサービスを展開しています。

その一つが、芸能人を活用したプロモーション支援です。通常であれば高額な費用が必要となるタレント起用を、サブスクリプション型で活用できるサービスを取り扱っています。

また、YouTube番組とのタイアップ企画やテレビ番組との連携なども行っており、企業ごとのニーズに合わせたPR施策を提案しています。企業の魅力をより多くの方に届けるための支援が私たちの役割です。

――今後の展望についてお聞かせください。

まずは自社サービスであるBANNINを、全国の企業にとって当たり前のインフラとして定着させたいと考えています。その上で、私たちが得意とするPR支援を組み合わせ、企業の認知向上や売上向上につなげていきたいですね。

さらに新たな挑戦として、AIを活用したサービス開発も構想しています。テーマは「個人の想いを未来へ紡ぐこと」です。

私の祖父は経営者でしたが、大学卒業のタイミングで亡くなりました。今になって経営について聞きたいことや相談したいことがたくさんありますが、その想いや考えに触れることはできません。

だからこそ、個人の価値観や人生観、生きた証をAIによって残し、未来へ受け継ぐ仕組みを作りたいと思っています。

セキュリティの価値を伝える難しさと使命

――現在向き合っている課題は何でしょうか。

セキュリティの難しさは、何も起きていない時には価値が見えにくいことです。「うちは大丈夫だろう」と考える企業も少なくありません。

そこで私たちは、監査後にレポートを提出するだけでなく、エンジニアによる改善提案やアドバイスも行っています。企業の現状を分かりやすく可視化し、経営者の方にもリスクを理解していただけるよう努めています。

また、セキュリティの重要性をより伝えやすくするため、サービス内容や料金体系のブラッシュアップも進めています。

――事業を通じて実現したい社会について教えてください。

私は、情報漏洩やサイバー攻撃の被害に遭った企業が責められる風潮に違和感を持っています。もちろん企業側の対策は重要です。しかし本来悪いのは攻撃を仕掛ける側のはずです。

現在はランサムウェアなどによる被害も増え、本業に集中できなくなる企業も多く存在しています。だからこそ私たちは企業を守り、安心して事業に専念できる環境を作りたいと考えています。

「信頼を守り未来を創る」という理念を実現することが、私たちの使命です。

運を動かす「運動」が経営の原動力

――休日のリフレッシュ方法を教えてください。

意識的にデジタルから離れる時間を作っています。

サウナに行ったり、ゴルフやサッカー、キックボクシングなどで体を動かしたりすることが多いですね。サウナでは一人で考えを整理し、スポーツをしている時は仕事のことを忘れて没頭できます。

経営者として日々さまざまな判断を求められるので、その切り替えがとても大切だと感じています。

キックボクシングを始めたのは、尊敬する経営者の方から「運を動かすと書いて運動だ」と教えていただいたことがきっかけでした。その方は常に挑戦を続ける姿勢を見せてくださっており、私自身も刺激を受けています。

体を動かすことで心も前向きになり、新たな挑戦への活力が生まれていると感じます。

――最後に、これから起業を目指す方へメッセージをお願いします。

起業には不安がつきものです。私自身も安定した会社員生活を手放し、ゼロから挑戦することに大きな不安がありました。それでも、一歩踏み出すことには大きな価値があります。

周囲から否定的な言葉をかけられることもあるかもしれません。しかし、自分のサービスや想いに自信を持って進んでいけば、必ず応援してくれる人が現れます。

私も多くの方との出会いに支えられてここまで来ました。だからこそ、勇気を持って最初の一歩を踏み出してほしいと思います。

経営という道を選んだことが正解だったと胸を張って言えるように、これからも挑戦を続けていきます。そして、これまで支えてくださった方々への感謝を忘れず、一歩ずつ前へ進んでいきたいと思っています。

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