努力と行動で未来を切り拓く――FINSTEP合同会社が支えるフリーランスの挑戦
FINSTEP合同会社 代表 長峰 聡氏
フリーランスや個人事業主向けのファクタリングサービスを展開するFINSTEP合同会社。代表の長峰聡氏は、事業運営を通じて見えてきた資金繰りの課題に向き合い、支援事業を立ち上げました。本記事では、事業への思いや経営哲学、今後の展望について伺いました。
フリーランスの不安を支えるファクタリング事業
――現在の事業内容や特徴について教えてください。
FINSTEP合同会社では、フリーランス向けのファクタリングサービスを提供しています。簡単に言えば、請求書の買取サービスです。
現在は毎月10〜20件の新規問い合わせをいただいています。私たちが特に大切にしているのは、審査のスピードです。ファクタリングを利用される方の多くは、資金面で不安を抱えている状況にあります。そのため、できる限りお待たせしないよう心掛けています。
もちろん、迅速な対応は他社でも取り組まれていることかもしれません。ただ、お客様が不安な時間を少しでも短くできるようにしたいという想いは、常に持ち続けています。
――事業に込めた理念やビジョンについてお聞かせください。
この事業を始めた背景には、私自身の経験があります。私は他にも法人を経営しており、多くの業務委託スタッフやフリーランスの方々と関わってきました。
その中で、「入金を少し早めてもらえませんか」といった相談を受けることが少なくありませんでした。資金繰りに悩んでいる方が想像以上に多いことを知り、何か力になれないかと考えたのが事業の出発点です。
今後はフリーランスや個人事業主として働く人がさらに増えていくと思っています。だからこそ、その方々の味方として寄り添える存在でありたい。そんな想いを持ちながら事業に取り組んでいます。
現場で見えてきた課題から生まれた挑戦
――起業の経緯や事業立ち上げの背景を教えてください。
私が最初に経営者になった会社は現在13期目になります。FINSTEP合同会社は、その後に立ち上げた会社です。
これまで複数の事業を運営する中で、フリーランスや個人事業主の方々と関わる機会が数多くありました。そうした経験を通じて感じていた課題を形にしたのが、この事業です。
現場で見えてきたニーズに向き合いながら、本当に必要とされるサービスを提供したいという想いで立ち上げました。
――経営判断をするうえで大切にしている考え方はありますか。
私が最も大切にしているのは「一期一会」です。人との出会いはもちろん、目の前に訪れる機会も同じだと思っています。今後二度と巡ってこないかもしれない。だからこそ、どんな出会いにも丁寧に向き合いたいんです。
経営においても、利益だけを基準に判断することはありません。相手のためになることや、自分自身が面白そうだと感じることには積極的に挑戦したいと思っています。
利益だけでなく、人の役に立つことや自分が挑戦したいと思えることにも積極的に取り組みたいと考えています。
組織の成長を支える役割と信頼関係
――組織運営で意識していることを教えてください。
私自身、社員に対して直接業務の相談に乗ったり指示を出したりする事をあえてしないように心掛けています。
会社には管理職や幹部という役割があります。もし社長が全ての判断を直接行ってしまうと、中間管理職の存在意義が薄れてしまいます。
本来であれば部長や上司に相談すべきことが、すべて社長に集まってしまう組織は健全とは言えません。
そのため私は管理職である役員や幹部との相談や業務上のコミュニケーションを中心に行い、それぞれの役割を尊重する体制づくりを意識しています。もちろん、距離を置くという意味ではありません。会議などで社員と接する機会には、自分が目指している方向性や会社のビジョンをしっかり伝えることを大切にしています。同じ方向を向いて進める組織でありたいですね。
――どのような人と一緒に働きたいと考えていますか。
一番重視しているのは行動力です。もちろん学歴や資格も大切ですが、それ以上に本人のやる気や主体性に価値を感じます。
分からないことがあった時、自分なりに調べて考え、解決しようとする姿勢を持っている人は成長が早いです。誰かが答えを与えてくれるのを待つのではなく、自ら動ける人と一緒に仕事がしたいですね。
自走できる人材こそ、組織を前に進めてくれる存在だと思っています。
東海エリアで存在感を高めるために
――今後の展望について教えてください。
まず目指しているのは、東海エリアで存在感のあるファクタリング事業へ成長することです。
より多くの方にサービスを届けられる体制を整えながら、地域の中で信頼される会社をつくっていきたいと考えています。フリーランスや個人事業主の方々にとって、困った時に最初に相談していただける存在になりたいという想いもあります。サービスを通じて、安心して仕事に取り組める環境づくりに貢献していきたいですね。
――現在向き合っている課題はありますか。
最も大きな課題は、初回取引時の審査です。お客様をお待たせしないためにはスピードが重要です。一方で、適切な審査を行うことも欠かせません。
実際には、本当に資金面で困っている方もいれば、そうではないケースも存在します。そのため、必要な確認は行いつつ、できるだけ迅速に対応できる仕組みをつくることが重要だと考えています。
スピードと安全性の両立は簡単ではありません。しかし、本当に支援を必要としている方へ素早くサービスを届けるためにも、より良い仕組みづくりを進めていきたいですね。
一期一会を大切に、自分自身と向き合う時間
――経営者として譲れない価値観を教えてください。
やはり一期一会の考え方です。目の前にいる人との出会いも、突然訪れるチャンスも、一度きりかもしれません。だからこそ、その瞬間を大切にしながら誠実に向き合うことを心掛けています。
どんな機会にも真剣に取り組み、目の前の出来事から学び続ける姿勢は、これからも変わらないと思います。
――休日の過ごし方やリフレッシュ方法について教えてください。
私は普段あまり長い休みを取りません。ただ、時々まとまった時間を確保して自然の中へ足を運びます。
キャンプやグランピングなども好きですね。自然の中に身を置くと、普段当たり前だと思っていることへの感謝が生まれます。
最近、お寺で修行を体験しました。座禅や作務を行い、普段とは全く異なる環境で過ごすことで、自分自身と向き合う時間を持てたんです。
お寺での経験を通じて特に変わったのは、食べ物に対する考え方でした。高価な食材かどうかではなく、すべてが命であることに変わりはありません。その命をいただいていることへの感謝を改めて実感できたと思います。
――最後に、どのような人と一緒に働きたいとお考えですか。
僕自身、10代の頃は少年院に入っていたこともありますし、高卒でもあります。本来だったら今の生活はなかったかもしれません。
それでも、頑張り続ければ結果は出るんだということを自分自身が経験してきました。
だからこそ、学歴や資格よりも、努力を続けられることや行動力を大切にしています。自分で考え、自ら動ける人と一緒に挑戦していきたいですね。そういった人を仲間として迎えていきたいと思っています。