誠実さと成果を軸に、人と仕組みで課題解決を支えるセルプライムの経営
株式会社セルプライム 代表取締役 和田 謙典氏
セルプライムは、営業BPO事業と人材リソースを活用した現場支援事業を展開する企業です。営業戦略の設計から集客、営業活動、広告運用までをワンストップで支援する営業BPOを強みに、人・仕組み・テクノロジーを組み合わせた課題解決を提供しています。
経営の軸にあるのは「誠実であること」と「期待を超える成果を出すこと」の両立です。AIが進化する時代だからこそ、人にしか生み出せない価値を磨きながら、お客様ごとに最適な仕組みを構築し、企業の成長を支えるという一貫した考えがあります。
人と仕組みで、会社の課題を解決する
――現在の事業内容・強みを教えてください。
当社の事業は、大きく分けて「営業BPO事業」と「人材リソースを活用した現場支援事業」の二つを展開しています。
営業BPO事業では、インサイドセールス、フィールドセールス、イベントプロモーション、広告運用までを一貫して手掛けており、営業戦略の設計から集客、営業活動、改善までをワンストップで支援しています。
業界・商材・BtoB・BtoCを問わず幅広い案件に対応しており、特にBtoB営業では、これまで培ってきた営業ノウハウやデータ、実績を活かし、新規事業の立ち上げや新市場への参入など、スピードが求められる案件でも短期間で成果につながる体制を構築できることが強みです。
単に人材や営業リソースを提供する会社ではなく、人の力に加え、業務設計やテクノロジーを組み合わせ、お客様ごとの課題に最適な仕組みを構築し、成果につながる形で実行まで支援できることがセルプライムの特徴です。
――経営理念やビジョンについて教えてください。
当社のミッションは、「人と仕組みで会社の課題を解決すること」です。
私たちは自社でSaaSを開発・販売する会社ではありません。現場で成果を生み出す「人」の力を起点に、膨大な営業ノウハウ、業務設計、DXやAI、分析フローの構築などを掛け合わせ、お客様ごとに最適な仕組みをつくることで課題解決を行っています。
営業支援も、物流現場の運営支援も、一見すると異なる事業ですが本質は同じです。現場を理解し、人の力と仕組みを掛け合わせることで、お客様の事業そのものを前に進めることを目指しています。
そのうえで、私たちが何より大切にしているのは「誠実さ」と「成果」の両立です。
誠実であることは当然ですが、それだけではお客様の課題は解決できません。反対に、成果だけを追い求めて信頼を損なうような仕事も、長く続く関係には繋がらないと考えています。
だからこそ私たちは、お客様に対して誠実に向き合い、本当に価値のある提案を行い、そのうえで期待を超える成果を出すことにこだわっています。提供した価値がいただいた対価を上回ったと感じていただければ、自然と「またセルプライムにお願いしたい」と思っていただける。その積み重ねこそが、会社として最も大切にしている経営の考え方です。
経営者としての原点と、譲れない価値観
――経営の道に進まれたきっかけを教えてください。
最初のきっかけは、当時勤めていた会社の経営方針に疑問を感じたことです。
どれだけ現場が努力して成果を出しても、経営陣の無責任とも感じる判断ひとつで、社員やその家族の生活が大きく左右される場面を目の当たりにしました。責任ある立場にいる人の判断ひとつで、真剣に働く人たちが報われない状況に強い違和感を覚え、「自分自身が守りたい人を守れる力を持たなければならない」と考えるようになりました。
そうして、誰かの判断に人生を委ねるのではなく、自分の責任で挑戦する道を選び、個人事業主として独立しました。
営業の仕事で実績を積み重ねる中で、営業とは単に商品を売ることではなく、お客様の課題を解決し、事業を前に進めるための力だと実感するようになり、この力は業界を問わず多くの企業に価値を提供できるという確信を持つようになりました。
その後、ありがたいことに多くのご依頼をいただくようになり、自分一人で提供できる価値には限界があることを知りました。だからこそ同じ志を持つ仲間とともに、営業力や課題解決のノウハウを組織として提供できる会社をつくりたいと考え法人化に至りました。
現在も、「人の力と仕組みで企業の課題を解決する」という創業時の思いは変わっていません。事業を通じてお客様の事業の発展を支え、社員やその家族、関わるすべての方々が安心して未来を描ける会社であり続けたいと考えています。
――経営判断で大事にしていることは何ですか。
お客様は、自社の課題を明確に言語化できていないことも少なくありません。だからこそ、目の前のご要望に応えるだけではなく、本質的な課題を見極めたうえで、営業支援や人材、業務設計、DX・AIの活用など、私たちが持つノウハウを組み合わせながら、最適な解決策を形にしていくことを大切にしています。
また、経営において絶対に譲れないのは誠実であることです。短期的な利益を優先して事実を曲げたり、嘘をついたり、お客様にとって不利益となる提案をしたりすることは決してありません。信頼は一度失えば取り戻すには長い時間がかかります。だからこそ、誠実にお客様の期待を超える成果を追求する。その積み重ねこそが、セルプライムの経営姿勢であり、私自身が最も大切にしている考え方です。
誠実さを共有し、対人の力を磨く組織へ
――社員やパートナーとの関係で大切にしていることを教えてください。
現在、当社のコアメンバーは10名前後で、アルバイトや業務委託を含めると約140名のメンバーが動いています。組織の規模を考えると、私が全員と日常的に直接コミュニケーションを取ることは現実的ではありません。
そのため、事業責任者や各部門の中心メンバーと極力毎日対話し、経営方針や事業の優先順位、現場で起きている課題、判断基準まで細かく共有することを大切にしています。単に決定事項を伝えるのではなく、「なぜその判断をしたのか」「何を目的としているのか」まで認識を揃えたうえで、各責任者から現場のメンバーへ伝えていく体制を取っています。
人と接するうえで私が最も大切にしているのは、立場や役職にかかわらず相手を尊重することです。一人ひとりに役割があり、それぞれの働きによって会社が成り立っています。経営者だから一方的に指示を出すのではなく、現場を把握し、必要であれば自分の判断を見直すことも重要だと考えています。
また、会社として大切にする価値観や判断基準は繰り返し言葉にして伝えるようにしています。組織が大きくなるほど、感覚に頼った運営は成り立たないと痛感しています。だからこそ、何を大切にし、どのような姿勢で仕事に向き合うのかを明確にしたうえで、人事評価や社内ルール、業務の進め方にも一貫して反映しています。
――今後、どのようなことに挑戦していきたいですか。
AIが普及する時代だからこそ、お客様との信頼関係を築く力、言葉になっていない課題を引き出す力、責任を持って最後までやり遂げる力、そして意思決定を後押しする力といった、人にしか発揮できない対人スキルの希少性は今後さらに高まっていくと考えています。
だからこそ当社は人とAIを、それぞれの強みを掛け合わせることで、お客様へこれまで以上の価値を提供できる会社を目指しています。また、物流や現場支援の分野においても、フィジカルAIやロボット技術の進化を見据えながら新しい技術を積極的に取り入れ、その時代に最適な課題解決を提供し続けていきたいと考えています。
そのためには会社だけでなく、一人ひとりが成長し続けることが欠かせません。私自身も学び続けながら、社員が成長し続けられる環境をつくり、人とテクノロジー、そしてそれらを最大限に活かす仕組みの力で、企業の課題解決において最も必要とされる存在を目指していきたいと考えています。
大切にしているのは、4匹の猫と過ごす時間
――仕事を離れた時間は、どのようにリフレッシュされていますか。
黒猫を4匹飼っていて、一緒に過ごす時間が何よりのリフレッシュになっています。里親募集を訪れた際、兄弟で暮らしていた4匹の子猫と出会いました。翌日までに引き取り手が見つからなければ施設へ行くと聞き、それなら4匹全員を迎えようと決めました。もう3〜4年になりますが、今ではかけがえのない家族の一員です。
また、おいしい食事を楽しむことも好きで、一人でゆっくり過ごすこともあれば、友人や仕事仲間、お世話になった方々と食事をしながら時間を過ごすこともあります。
繰り返しになってしまいますが、私が仕事をするうえで最も大切にしているのは、「誠実であること」と「期待を超える成果を出すこと」の両立です。どれだけ時代や技術が変化しても、この考え方だけは変わりません。これからも人だからこそ生み出せる価値を追求しながら、お客様や社会に必要とされる会社であり続けたいと考えています。