建設業界への恩返しと挑戦の連鎖――SketchFieldが描く人材支援と未来像
株式会社SketchField 代表取締役 大崎悠平氏
建設業界での経験を基盤に、人材支援やマーケティング支援を展開する株式会社SketchField。2025年に設立された同社は、エンジニアリング事業をはじめ、広報マーケティング支援、BPO支援といった複数の領域で事業を展開しています。代表の大崎悠平氏は、フリーランスとしての経験を経て起業し、建設業界への貢献と「挑戦する人を増やす」という想いを軸に事業を推進しています。本記事では、事業の特徴や創業の背景、今後の展望について伺いました。
建設業界と企業成長を支える3つの事業軸
――現在の事業内容について教えてください。
当社の事業は大きく三つに分かれています。一つ目がエンジニアリング事業で、IT人材に加えて建築業界の人材も取り扱っています。具体的には、図面作成を行うCADオペレーターや施工管理人材など、現場や設計に関わる人材を企業に提供しています。現在は派遣業の許可を取得していないため、出向契約などの形で対応しています。
二つ目は広報マーケティング支援です。主に社員数10〜20名規模の企業を対象に、社内広報やプレスリリースの支援などを行っています。業界は問わず、飲食店や人材会社、IT企業など幅広い企業と取引があります。企業規模が小さい場合、専任の広報担当を置くことが難しいケースも多く、その部分を外部から支援する形です。
三つ目がBPO支援です。契約書の作成や経理、事務業務など、間接部門の業務をサポートしています。こちらも小規模企業を中心に支援しており、企業が本業に集中できる環境づくりを目的としています。
――その中で現在の主力事業はどれでしょうか。
売上・利益ともに最も大きいのは広報マーケティング支援です。一方で、今後特に注力していきたいのはエンジニアリング事業になります。
フリーランスから経営者へ――経験が導いた起業の決断
――経営の道に進まれたきっかけを教えてください。
もともとは会社員として施工管理の仕事をしていました。18歳から建設会社に入り、現場で経験を積んできました。その後、23歳でフリーランスとして独立し、さまざまな企業で仕事をする中で、スキルもそうですが社会人として大切なことを経験をさせていただきました。
フリーランスとして活動する中で、漠然と「いつか起業したい」という思いは持っていました。そして社会人10年目という節目を迎えた際に、これからのキャリアを考えたとき、このままフリーランスを続ける道もありましたが、これまで自分が多くの人から機会を与えてもらったように、今度は自分が誰かにきっかけを与える側になりたいと思い、起業を決意しました。
――施工管理の経験は現在の事業にどのように活かされていますか。
施工管理は現場全体を統括する役割で、スケジュール管理や関係者との調整、トラブル対応など責任が大きい仕事です。人手不足も深刻で、体調を崩しても休みにくい状況もありました。そうした現場のリアルを知っているからこそ、今の人材支援事業にもつながっています。
建設業界への貢献を軸にした今後の展望
――今後取り組んでいきたいことについて教えてください。
今後はエンジニアリング事業を強化し、特に建設業界に特化した人材支援を拡大していきたいと考えています。建設業界は深刻な人材不足に直面しており、現場の負担も大きい状況です。自分自身がその業界で働いていたからこそ、何かしらの形で恩返しをしたいという想いがあります。
また、広報マーケティングの分野では、建設会社のDX推進にも関わっています。現場での業務はまだアナログな部分も多く、効率化の余地が大きいと感じています。例えば、現場にいながらバックオフィスと連携できる仕組みを整えることで、施工管理の負担を軽減することが可能になります。そうした環境づくりにも取り組んでいきたいと考えています。
――現在の課題についてはどのようにお考えですか。
大きな課題は採用と取引先の拡大です。人材については、現在はリファラルを中心に採用しています。知人からの紹介や提携企業からの紹介を通じて、信頼できる人材を確保しています。
取引先については、地道に関係構築を進めています。建設業界の交流会などに参加し、まずは信頼関係を築くことを重視しています。すぐにビジネスにつなげるのではなく、長期的な関係性を築くことが重要だと考えています。
――3年後のビジョンについて教えてください。
現状の売上を基準とすると、3年後には5倍程度まで成長させたいと考えています。そのためにも、エンジニアリング事業の拡大と人材基盤の強化が重要だと捉えています。
「一歩踏み出すきっかけ」を生み出す存在へ
――事業を通じて実現したい社会像を教えてください。
会社員でもフリーランスでも構いませんが、挑戦する人を増やしていきたいと考えています。自分自身もこれまでの人生で、さまざまな人との出会いや経験を通じて今に至っています。人が行動を起こすときは、一つの大きな出来事だけでなく、いくつものきっかけが積み重なっていると感じています。
だからこそ、自分の会社や事業を通じて、誰かが一歩踏み出すきっかけになれたらと思っています。その一環として創業支援も行っており、起業したいけれど何から始めればいいかわからない方に伴走する形でサポートしています。
――最後に読者へのメッセージをお願いします。
まだまだこれからの会社ではありますが、自分の事業を通じて一人でも多くの人にきっかけを提供したいと考えています。仕事を変える、フリーランスになる、起業する――どんな形でもいいので、一歩踏み出す人が増えていけばうれしいです。
そして、このサイトをご覧になっている方々とも、単なる取引関係ではなく、お互いに成長し合える関係を築いていけたらと考えています。事業を通じて価値を提供しながら、共に発展していける存在でありたいと思っています。