日本文化を世界へ――NUJPが描くグローバル視点の企業成長支援
NUJP株式会社 代表取締役CEO 後藤 健太氏
NUJP株式会社は、グローバル市場で日本企業の魅力を広げることを目的に、経営コンサルティングやロールアップM&A事業を展開しています。2023年の設立以来、日本文化や日本企業の価値を海外に届けることを目指し、独自のビジネスモデルで成長を続けています。本記事では、代表の後藤健太氏に、事業の特徴や創業の背景、今後の展望について伺いました。
目次
グローバル案件に特化したコンサルティング事業
――現在の事業内容について教えてください。
現在は大きく2つの事業を展開しています。
1つ目が経営コンサルティング事業です。主に大手製造メーカーやグローバル企業を中心に、中期経営計画の策定やマーケティング戦略の立案、プロジェクトの実行支援などを行っています。
当社の特徴は、グローバル案件に特化している点です。英語を使ったプロジェクトのみを扱っており、国内だけで完結する案件は基本的に取り扱っていません。海外企業との連携やグローバル展開を前提としたプロジェクトを中心に支援している点が、他社との大きな違いだと思います。
――もう1つの事業についても教えてください。
もう1つはロールアップM&A事業です。これは複数の企業を連続的に買収・統合しながら事業を拡大していくビジネスモデルです。
当社の場合、日本文化の要素を持つ企業やブランドを対象に投資を行い、海外展開を進めることで売上拡大を目指しています。同時に経営支援も行い、業務効率の改善やサプライチェーンの最適化などを通じて企業価値を高めていきます。
複数の企業をグループ化することで、リソースの共有や効率化によるシナジーを生み出すことも狙いの1つです。
世界にまだ届いていない日本の魅力を広げたい
――会社としてのビジョンを教えてください。
私たちのビジョンは、まだ世界に届いていない日本の魅力を広く伝えていくことです。
日本には長い歴史の中で培われてきた文化や価値観、そして世界に誇れるブランドが数多く存在しています。しかし、その魅力が海外に十分伝わっているかというと、まだまだ知られていないものも多いと感じています。
だからこそ、そうした企業やブランドの海外展開を支援し、より多くの人に日本の魅力を届けていくことが、私たちの役割だと考えています。
そのためにも、グローバル市場で戦える企業づくりをサポートしながら、日本文化の価値や背景にあるストーリーまで含めて世界に発信していきたいと思っています。日本の魅力をビジネスの力で広げていくことが、私たちの目指す姿です。
「自由に意思決定できる環境」を求めて起業
――起業されたきっかけについて教えてください。
もともとコンサルティング業界で働いていたことが大きいですね。また、幼少期を海外で過ごしていた経験もあり、グローバル領域で自分の強みを発揮できるのではないかと感じていました。
起業の理由としてはシンプルで、自分自身で意思決定をしながら事業を進めていきたいと思ったことからです。どのような事業に取り組むのか、どんなテーマに挑戦するのかを自分で判断しながら進められる環境をつくりたいという思いがあり、起業を決意しました。
――経営をするうえで大切にしている考え方はありますか。
常に「こちらから価値を提供する」という姿勢を大切にしています。
何かを得る前に、まず自分たちができることを提供する。契約内容や期待されていること以上の価値を生み出すことを意識しています。
これはコンサルティングでも同じで、依頼された業務をこなすだけではなく、プラスアルファの提案や行動を積み重ねていくことが大切だと思っています。
そうした姿勢をメンバー全員が持ち続けることで、会社としての価値も高まっていくのではないかと考えています。
ロールアップ事業がもたらした手応え
――事業の転機となった出来事はありますか。
ロールアップM&A事業を始めたことが大きな転機でした。
グループに加わった企業の成長を間近で見る機会が増え、自分たちの支援が実際に数字や成果として表れていくのを実感できたんです。その経験を通じて、大きな手応えを感じました。
同時に、中小企業の成長支援にもっと力を入れていきたいという思いも強くなりましたし、ロールアップ事業を本格的に拡大していこうと決断するきっかけにもなりました。
日本発の“文化ブランド企業”を目指す
――今後の展望について教えてください。
今後はロールアップM&A事業をさらに拡大していきたいと考えています。
日本には素晴らしい商品がたくさんありますが、それを文化として発信している企業はまだ多くありません。例えばお茶や陶器など、単なる商品ではなく、その背景にある文化や価値観を含めて世界に届けていくようなビジネスです。
フランスのLVMHのように、文化的価値を軸に複数のブランドを展開する企業がありますが、日本からもそうした存在を生み出せるのではないかと考えています。
日本の文化や価値観を世界に広げていく企業をつくること。それが私たちの長期的な目標です。