クリエイターの可能性を広げる――アイデアフラッドの挑戦

アイデアフラッド合同会社 代表 斯波 まや氏

アイデアフラッド合同会社は、シナリオ・イラスト・ボイス制作を軸に、ゲームや舞台、テレビドラマ、広告など幅広いエンターテインメント分野のコンテンツ制作を手がけるクリエイティブ企業です。ゲーム制作を中心にスタートしながら、現在ではゲームやドラマCD、遊技機の音声制作など多様な領域へと事業を広げています。クリエイターが力を発揮できる環境づくりを大切にしながら、質の高い制作体制を強みに成長を続けています。本記事では、代表の斯波まや氏に、事業の特徴や会社設立の経緯、クリエイターと向き合う経営の考え方、今後の展望について伺いました。

クリエイティブ制作を支える三つの柱

――現在の事業内容について教えてください。

当社の事業は大きく分けて「シナリオ」「イラスト」「ボイス」の3つを柱にしています。もともとはゲーム制作を中心とした会社で、ゲーム開発の中でもシナリオ制作やイラスト制作、ボイス収録など、開発以外の周辺部分を幅広く担当してきました。

――現在はどのような領域まで事業を広げているのでしょうか。

現在では、ゲーム以外の分野にも事業領域を広げています。シナリオ制作では、2.5次元舞台やマンガ原作のテレビドラマ脚本などにも携わっています。イラストについても、ゲームだけでなくカードゲームや広告用ビジュアルなど幅広く対応しています。

――ボイス制作についてはいかがですか。

ボイス制作では、ゲームの音声収録に加えて、遊技機のボイスやドラマCDなど、一般向けに販売される音声コンテンツにも対応しています。エンターテインメントに関わる幅広い制作を横断的に手がけている点が、当社の特徴だと思います。

品質と納期を守る制作体制

――御社ならではの強みはどこにあるのでしょうか。

一つはクオリティ管理の仕組みです。制作物は基本的に社員がチェックを行い、一定の品質を担保したうえで納品しています。そのため、クライアントの意図と大きくずれてしまうような成果物が納品されることはないようにしています。

――制作進行の面で意識していることはありますか。

この業界では、途中で連絡が取れなくなったり、納期に遅れが出たりするケースもありますが、当社ではスケジュール管理も含めて社内でしっかり対応しています。そうした体制によって、品質面だけでなく納期面でも安心していただけることが、信頼につながっていると感じています。

偶然から始まった会社設立

――会社設立のきっかけを教えてください。

もともと最初から起業を目指していたわけではありません。ゲーム会社に勤めていた頃、同僚が趣味で制作していたドラマCDに脚本として参加することになったんです。その作品を専門学校の教材として使いたいという話が出たのですが、個人では契約が難しかったため、法人を作ることになったのが始まりでした。

――そこから現在の事業につながっていったのですね。

ちょうどその頃、携帯のカードゲームが流行していて、イラスト制作の需要が大きく伸びていました。知人のイラストレーターから「仕事がなくて困っている」という相談を受けたこともあり、私が間に入って仕事をつなぐようになったんです。そうしているうちに、当初は権利管理のために作った会社だったものが、次第に制作事業そのものへと広がっていきました。

――起業に対する強い意思があったわけではなかったのでしょうか。

そうですね。立ち上げた当初は、今も一緒にやっているメンバーと「半分実験のような形でやってみようか」という感覚でした。起業したいという強い意志が最初からあったわけではなく、流れの中で会社が今の形になっていったというのが実情です。

クリエイターがやりたいことを実現できる環境へ

――経営において大切にしている考え方を教えてください。

当社はクリエイターが多い会社なので、まずは本人がやりたいことを叶えられる環境をつくることを大切にしています。やりたくない仕事を続けてもクオリティは上がりませんし、モチベーションも維持しにくいと思っています。だからこそ、できる限りそれぞれがやりたい仕事に関われるようにしたいと考えています。

――社内のコミュニケーションで意識していることはありますか。

社員だけでなく業務委託の方も多く、地方在住で実際には会ったことがないまま長く一緒に仕事をしている方もいます。基本的にはメールでやり取りをしていますが、その分、言葉の伝わり方にはかなり気をつけています。厳しいことをお伝えする場面もありますが、それでも一緒にやっていける方とは、結果的にお互い言いたいことを言える関係が築けていると思います。

――どのような人と一緒に働きたいと考えていますか。

やはり「やりたいことがある人」が前提ですね。なんとなくできそうだから、という理由だけでは難しいと思っています。これがやりたい、この作品に関わりたい、この人と仕事がしたい、といった強い気持ちがある人と一緒に働きたいです。さらに、商業作品でなくても何か自分で手がけたものがある方だと、より良いと考えています。

AI時代のクリエイティブをどう考えるか

――今後取り組んでいきたいことを教えてください。

これからはAIを無視できない時代だと感じています。だからこそ、AIをどう避けるかではなく、どううまく活用していくかを考えることが大切だと思っています。自分たちのブランド力を保ちながら、AIも取り入れていく方法を模索していきたいですね。

――その中で感じている課題はありますか。

まずは私自身も含めて試してみることが必要だと思っています。ただ一方で、原稿や素材をそのままAIに入れてしまうことには権利面の問題もあります。だからこそ、どこまで使っていいのか、どういう使い方が適切なのかといった教育がとても重要になってくると感じています。

経営者として影響を受けた存在

――これまで影響を受けた方や出来事はありますか。

いろいろな方に影響を受けていますが、女性経営者という点で特に印象に残っているのは、以前在籍していた企業で身近に見ていた方々です。社長に近い場で仕事をしていたこともあり、経営判断の場面を間近で見る機会がありました。

――その経験から学んだことは何でしょうか。

特に女性経営者として会社を率いていく姿は、とても勉強になりました。女性が経営者として立つことには難しさもあると思いますが、それを自然にやっている姿を見て、「こういう在り方はいいな」と感じたことは大きかったですね。

仕事と向き合うためのリフレッシュ方法

――仕事以外でのリフレッシュ方法を教えてください。

子どもがいるので、休みの日は子どもと一緒に遊ぶことが多いです。それが一番のリフレッシュになっています。

忙しい日々の中でも家族と過ごす時間は大切にしていて、そうした時間があることで気持ちを切り替え、また新しい仕事に向き合うエネルギーにもつながっていると感じています。

Contact usお問い合わせ

    お問い合わせ内容
    氏名
    会社名

    ※会社・組織に属さない方は「個人」とお書きくだい

    役職

    ※会社・組織に属さない方は「一般」をお選びください

    メールアドレス
    電話番号
    どこでお知りになりましたか?
    お問い合わせ内容

    プライバシーポリシーに同意して内容を送信してください。