視点を変えれば可能性は広がる──越境ECで日本の商品を世界へ届ける挑戦

ALspective株式会社 代表取締役 井口隼人 氏

インターネットを活用した物販事業を軸に、日本の商品を海外へ届ける越境ECに取り組むALspective株式会社。東南アジアやインド、ヨーロッパといった市場を中心に、販売ノウハウを活かしたコンサルティングや教育事業も展開しています。本記事では、事業の特徴や創業の背景、組織の考え方、そして今後の展望について代表の井口隼人氏に伺いました。

越境ECで日本の商品を世界へ届ける事業

――現在の事業内容について教えてください。

弊社はALspective株式会社といい、小さな会社ではありますが、いくつかの柱を持って事業を展開しています。大きな柱はイーコマース事業で、インターネットを活用した物販を行っています。

特徴としては、日本の商品を海外に販売する越境ECのノウハウを持っている点です。一般的にはアメリカ向けの輸出が多いのですが、弊社では東南アジアを中心に、インドやヨーロッパといった地域へ販売を行っています。自社で商品を仕入れて販売することもあれば、その経験を活かして個人や中小企業メーカーの方へEC支援やコンサルティングを提供することもあります。

また、自社ブランドの商品を国内外で販売したり、クラウドファンディングを活用した取り組みも行っています。さらに、そのノウハウを活かした教育事業として、法人向けのコミュニティやコンサルティングサービスも展開しています。

――御社の強みや特徴について教えてください。

強みとしては、一般的な企業が参入しにくい市場への販売ノウハウを持っている点だと思います。特に東南アジアを主軸に、インドやヨーロッパといった地域へ販売できるルートを持っていることが特徴です。日本から販売するのが難しいエリアに対して実際に販売してきた経験があるため、そこが大きな強みだと感じています。

会社の理念として掲げているのは「視点を変え、可能性を開く」という考え方です。個人でも法人でも、視点を変えることで新しい可能性が生まれると考えています。物販事業やコンサルティング、コミュニティ運営を通じて働き方やビジネスの選択肢を広げ、個人が世界で輝くための礎をつくることがミッションだと思っています。

サラリーマン経験が生んだ起業への決断

――起業のきっかけについて教えてください。

私が掲げている「可能性を開く」という考え方は、自分自身の経験から生まれたものです。

大学を卒業した後は大企業に就職し、サラリーマンとしてキャリアを積んでいくことが当たり前だと思っていました。会社の中で出世していくことが成功だと考えていたんです。

実際に20代前半は大企業で働き、順調にキャリアを重ねていました。ただ、仕事を続ける中で「この働き方でいいのだろうか」という疑問が生まれるようになりました。会社のブランドに頼っているだけではないか、自分自身の力をもっと磨く必要があるのではないかと考えるようになったんです。

その後、ベンチャー企業のコンサルティングファームへ転職し、実力主義の環境で経験を積みました。そこでもキャリアは順調でしたが、ある時点でサラリーマンとしての働き方の限界が見えてきた感覚がありました。

さらに、働きすぎによるメンタルや体力の問題、同僚が過労で亡くなってしまうという出来事もありました。そうした経験を通して、サラリーマンという働き方だけがすべてではないと感じるようになりました。

そこで、自分自身が別のキャリアを体現しようと考えました。特にサラリーマンの方に向けて「他にも選択肢がある」「別の収入の作り方もある」ということを伝えたい。その思いが創業のきっかけになりました。

経営判断の軸と業務委託組織の運営

――経営判断の軸として大切にしていることを教えてください。

経営判断の軸はフェーズによって多少変わることはありますが、基本的な考え方は二つあります。

一つは、日本の中でどんなに小さな領域でも唯一のサービスになるものを作ることです。他にはない独自性のある価値を生み出せるかどうかを常に意識しています。

もう一つは、顧客に対して真摯に向き合うことです。サービスを作るときも事業の方向性を決めるときも、お客様ときちんと向き合えているかどうかを大切にしています。

――組織運営や社内コミュニケーションについて教えてください。

弊社は社員を抱えておらず、業務委託やパートとして関わっているスタッフが40〜50人ほどいます。

業務委託の場合は関係がドライになりがちですが、長く関わってもらうために信頼関係を大切にしています。物販事業と教育・コミュニティ事業をバランスよく回しながら業務を分配しており、長く契約が続いている方が多いのが特徴です。

採用では、在宅で働きたい方の選択肢を広げたいと考えています。主婦の方や小さなお子さんがいる方、海外駐在のパートナーに帯同している方など、外で働くことが難しい方にも働ける環境を整えています。

時間や場所に縛られず働ける形を大切にし、仕事への熱量がある方であればテスト的にでも関わってもらう姿勢で採用しています。

越境ECを広げる未来への挑戦

――今後の展望について教えてください。

今後は越境ECのアプローチをさらに広げていきたいと考えています。日本には優れた商品がたくさんありますが、ノウハウやリソース不足によって海外進出を諦めている企業も多いと感じています。そうした企業とのつながりを増やし、海外販売の支援を強化していきたいと思っています。

現在は東南アジアを中心にインドやヨーロッパへ販売していますが、世界全体で見るとまだ成長している市場は多くあります。ブラジルやアフリカなどの地域にも販路を広げていきたいと考えています。

そのための販売ルートだけでなく、越境ECに取り組む人たちが効率よくビジネスを進められるツールの構築にも取り組んでいます。さらに、ノウハウの部分については教育やコンサルティングで補完し、海外販売に挑戦する人たちを支援していきたいと思っています。

現在、会社は10期目を迎え、私自身も40代の挑戦の時期に入っています。これまで一人でできる範囲で事業を進めてきましたが、これからはパートナーや企業とのつながりを広げ、ネットワークを構築していくことが重要だと感じています。組織というよりも、人と人のつながりが循環するような形を作っていきたいと考えています。

自然の中で整える思考とリフレッシュ

――お休みの日の過ごし方やリフレッシュ方法を教えてください。

現在、私はニュージーランドに家族で移住しています。2024年末から生活の拠点を移し、オセアニアでのビジネスの可能性も視野に入れながら日々を送っています。

移住を決めた背景にはビジネスだけでなく、自然環境や教育面への関心もありました。ニュージーランドは海や山など豊かな自然に囲まれた国です。

休日はそうした自然に触れる時間を意識してつくっています。海に出かけたり山を歩いたりと、自然の中で過ごすひとときが一番のリフレッシュになっています。仕事とは違う環境に身を置くことで、頭の中を整理できる大切な時間にもなっています。

これからもこうした時間を大切にしながら、新しい視点を得て仕事や挑戦へとつなげていきたいと思っています。

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